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LとR。流暢さだけでは越えられない壁

こんにちは!英語コーチの伊東あきこです。

プロフィール

英語を話すとき、
自分の発音が合っているのか気になる。
相手に通じているように見えても、
本当は聞き取りにくいのではないか。
そう考えると、発音に
自信を持てなくなることはありませんか。

私にも、発音を間違えていたことに
気づいた経験があります。
アメリカの大学にいた頃、留学生仲間の車に
乗せてもらったときのことです。
彼は急に笑い出しました。
そして、私が彼の名前の発音を
間違えていると教えてくれたのです。
私は驚き、同時に恥ずかしい気持ちで
いっぱいになりました。

すると友人は、舌をどこに置くのか、
実際に見せてくれました。
私にも同じように舌を動かし、
発音するように言いました。
そして、きちんと言えるようになるまで、
発音をチェックしてくれたのです。
道中ずっと、彼の名前の発音練習になりました。
「今日までずっと間違っていたなら、申し訳ない」
そんな気持ちにもなりました。

日本語にはない音の違いは、
ただ英語を話しているだけでは
なかなか身につかないことがあります。

その代表の一つが、LとRです。
日本語では、LとRを
別の音として使い分けていません。
そのため、違いを意識しなければ、
どちらも慣れた「ラ行」に近い音で
発音してしまいやすいのです。

けれど、LとRでは、舌の使い方が違います。
Lは、舌先を上の歯の少し後ろに当てる。
Rは、舌先を上あごにつけず、
少し奥へ引いて音を出す。
頭で違いを知っていても、
会話の中で瞬時に使い分けるには、
口と舌に動きを覚えさせる必要があります。

車の中で友人がしてくれたことを
振り返ると、発音を身につけるために
必要な順番が見えてきます。

・舌の位置を知る。
・実際に同じ動きをまねする。
・正しく言えるまで音を確認する。

どこが違うのか分からないまま
同じ言葉を何度も繰り返しても、
慣れた舌の動きを強めるだけになります。
反対に、舌の位置を知っていても、
実際の音と比べなければ、
正しく出せているか判断できません。
だからLとRは、何となく話すのではなく、
舌の動きと音を結びつけながら、
意識して練習する必要があるのです。

音の違いを確認しないまま、
話す速さだけを上げようとしていることも
原因の一つです。
正しい舌の位置が身についていない状態で
速く話そうとすると、
慣れている音の出し方に戻ります。
言葉は流れていても、
区別したい音は曖昧なままです。
すると、通じているのか不安になり、
さらに発音への自信を失ってしまいます。

流暢さと、正確な発音は、同じものではありません。
止まらずに速く話せることだけが、
伝わる英語ではないのです。

 
もし、あなたが国際色豊かな会議に参加するなら、
同僚の名前を呼ぶ場面もあるでしょう。
名前を正しく発音しようとすることは、
通じやすさだけでなく、相手の名前を
大切に扱う姿勢にもつながります。

もちろん、すべての音を
ネイティブと同じにする必要はありません。
目指すのは、英語らしく見せることではなく、
必要な音を区別して、
相手に分かるように伝えることです。

発音に自信をつけるには、まず流暢さよりも、
一つの音を正しく出すことを優先してください。
私も当時、日本人の友人と、暇なときに、
“Little Italy”
と繰り返していました。
少し言いにくい言葉を、
早口言葉のように口にするだけなら、
一人でも、短い時間で練習できます。

今日から、次の三つも試してください。
1.LとRの舌の位置を確認し、
  一音ずつ、ゆっくり発音する。
2.“light”と“right”のように、
  音の違う単語を並べて練習する。
3.最後に、“Little Italy”などを、
  時間のあるときに一人でつぶやいてみる。

最初から速く言う必要はありません。
正しい位置で音を出せたことを確認してから、
少しずつ自然な速さに近づけてください。
発音への自信は、何となく話し続けるだけではなく、
一つの音を意識して出せた経験から育ちます。

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