Reason 其の3
他DAWと比較してReasonの独自性の強い部分を中心に書いているのですが、敢えてミキサーについても書いておきます。従来のラックデバイスとシーケンサーで完結していたReasonに付加される形で出来たもので、シーケンサーと同じくラックからは独立しています。

ミキサーはReasonがオーディオトラックを扱える様になった時に追加されたものです。記憶違い、勘違いでなければReasonはボーカルや楽器演奏の録音等のオーディオ(サンプラーを除く)を扱わない事もコンセプトの一つで、「それは他でやってね」と他のDAWと連携出来るRewireと言う規格もありました。なのでコンセプトを変更しての後付け感もあった様に思います。
ただ時代の流れからDAWが求められるのは仕方がないとも言え、実際Reasonとは別にRecordと言うDAWがあり、一緒に使うと実質DAW化したReasonにもなりました。結局なるべくしてそうなるよなとばかりに早々に製品としても統合してしまいました。
この記事を書きながらRecordについて検索してみると、当時開発者はDAWと呼んで欲しくないと言及していました。Reasonもそうでしたが他社のソフトとはコンセプトが違う、比較対象ではないと言う意思表示なのでしょうか。直感的な扱い易さや音作りの面白さに強味のあるソフトだと思うのですが、機能面の充実度の様な強味以外の所で比較されるのを避けたかったのかもしれませんね。

前置きが長くなりましたが本題に入りましょう。
従来のデバイスにMix Channelが追加され、そこからミキサーに音が入力されます。RYM2612の上にあるのはMix Channelで、音源デバイスを立ち上げると自動的に結線された状態で付いて来ます。(手動結線や単独で空のMix Channelを立ち上げる事も可能)Mix Channelはミキサーと連動していてフェーダー等の操作はミキサーにも適用されます。Mix Channelへ接続しなければミキサーを使わずに従来のやり方で作業する事も出来ます。

エフェクトデバイスを入れる事でインサーションエフェクトになります。

ややこしくなるのですがデバイスとしてのミキサーもあるのです。先に書いた様に現在のミキサーはオーディオが扱える様になった時に出来たもので、それより前のミキサーはデバイスの一つでした。なのでメインミキサーとサブミキサーの位置付けが出来たとも言えますが、これまでReasonを使い込んで来た層には煩雑に感じられるかもしれません。
メインミキサーを使わず従来のやり方を徹底する事も出来ますが、自分の場合はメインミキサーの機能で利があるものは活用しています。ただミキシング自体はデバイス内で完結させていて、自分なりのフローとして出来上がったものなので変える必要はないかなと思っています。
最近作っているチップチューンはこうしたミキサー周りは全く使わないので(Mix Channelには繋いでいますが外すのが面倒なだけです)、同じソフトで全く異なる作業をしている事になりますね。その辺のミキシングフローの違いも記事として面白そうなのでまた書いてみようと思います。
Reason、Reason其の2と併せて、Reasonのベーシックな部分を網羅したかったので、それに相当するものが書けていればと思います。シーケンサーについては殆ど書いてませんが、他DAWと比べて特筆する所は無いかなと思います。
どんどんマイナーソフト化して行っていると思うのですが、レア感を楽しむ一方でその面白さの一端も伝わる様に書いてみたつもりです。
