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金木犀か、銀木犀か[風まかせ文芸部]

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#風まかせ文芸部

金木犀か、銀木犀か

学校帰り、歩いていたら、

キノコ小人がいきなり飛び出してきて、

目の前で転んだ。

「大丈夫?」

「心配には及ばん」

キノコ小人は起き上がると、

パタパタと体をはたき、頭を振った。

すると、一瞬にして胞子が舞い上がり、

視界が真っ白になった。

「ゲホゲホ……」

自分の胞子でむせている……

ようやく視界が戻ると、

キノコ小人が突然、両手に木の枝を持って聞いてきた。

「お前が落としたのは、金木犀か、銀木犀か」

「は?……」

「どっちも落としてないよ。金木犀は僕の家のトイレの香り。銀木犀は、どこの香りなの?」

キノコ小人は、まさかの返り討ちに動揺している。

汗なのか、水分なのか、
どんどん体から何かが出てきて、
とうとう干し松茸みたいになった。

僕は干し松茸になったキノコ小人を家に連れて帰り、お母さんに渡した。

お母さんは、

「まあ、いい匂い。特にこの干し松茸」

と言って、金木犀と銀木犀を花瓶に入れ、玄関に飾った。

干し松茸になったキノコ小人は、
土瓶蒸しになって、秋の味を満喫させてくれた。

金木犀の香りが、夜風に乗ってふわりと漂ってきた。

秋の夜空を見ながら思った。

……あのキノコ小人。

松茸?


toko kokonoka


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#松茸 #金木犀 #銀木犀 #なんのはなしですか

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