生成AIの画像バナー そのまま納品は危険? 歴15年Webデザイナーが手直し改善・プリン広告 ビフォーアフター
短時間で何案もデザインを出せる。
SNSで見かけたプロンプトを使えば、プロ級クオリティのAI画像だって作れてしまう。
でも。
「これ、AIってバレないかな…」
「どこが変なのか自分でわからない。手を加えたらデザインが崩れそう」
「修正指示があいまいで、どこをどう直せばいいの?」
「ポートフォリオの実績をAIで充実させたけど、採用されない」
本気でWebデザイナーを目指している人ほど、
まじめにデザインと向き合っている人ほど、
こういう不安を抱えているんじゃないでしょうか。
AIで作ったデザインは、埋もれる
AIで誰でもサクッとデザインを作れる時代。
仕事や副業で、生成AIをフル活用している方も多いと思います。
でも、ここに落とし穴があります。

みんながAIを使えば、きれいだけど似通ったデザインが量産される。
差別化できずに、埋もれる。
「純度100%のAIデザイン」は無個性になり、選ばれづらい。
そんな時代がもう来ています。
クラウドソーシングを開けば、提案がAIだらけ。
採用現場では、求職者のポートフォリオがAIだらけ。
AI広告の炎上もニュースになり、企業側も生成AIのクリエイティブに神経を尖らせている。
どうしてもWebデザイナーになりたい。
好きなデザインで副業がしたい。
納品物のクオリティを上げたい。
現状を良くしたくてAIを使っているのに、AIを使うことで可能性を遠ざけてしまう。
それでは本末転倒です。
クライアントが求めているのは「きれい」じゃない
ここで一度、立ち止まって考えてみてください。
クライアントが本当に求めているものは何でしょう。
見た目の美しさはもちろんマスト!
でも、それだけでは足りない。
見た人が商品に興味を持つ広告。
売上や問い合わせにつながるクリエイティブ。
つまり広告の役割は、見た人の気持ちを動かすことです。
「何これ。ちょっと気になるかも」
「これなら安心して注文できそう」
「もう少しくわしく見てみよう」
AIが得意なのは、『第一印象を作る』こと。
でも、情報を整理すること。不安を取りのぞくこと。クリックまでの導線を設計すること。
これはまだまだ、人間の仕事です。
AIポン出しは、レンチンのレトルト
AIで作ったデザインを、そのまま納品する。
これって、レトルト食品をレンチンして、容器のままお客様に出すようなものです。
まぁ食べられるし、味も普通に美味しい。
でも、お客さんはモヤる。
だってレンチンなら自分でもできるから。
せっかく注文してるんだから、シェフの腕をふるってほしい。
もうひと手間かけてほしい…!
美味しそうに器に盛る。
味を引き立たせる薬味をのせる。
食べごろの温度を確認する。
お客様に合った食材を選んで、味を整える。

このひと手間で、デザインも、あなたへの印象も、ぐっと変わります。
デザインは『おもてなし』なんです。
誤解しないでほしいのですが、AIを否定する気はまったくありません。
案出しや素材作成にAIはかなり便利だし、むしろ使わない理由がない。
ただ、AIデザインをそのままクライアントに出すのはNG。
ターゲット、コンセプト、目的に合わせて、AIデザインを整える。
このスキルが、これからのWebデザイナーに必須になると思っています。
「お取り寄せプリン広告」
修正チャレンジ
ここまで読んで、こう思った方もいるかもしれません。
「理屈はわかった。じゃあ具体的にどう直すの?」
そこで、実際にやってみます。
フリーランスWebデザイナーとして15年以上。
バナーからWebサイトまで数多くのクライアントワークに関わってきました。
デザインが書籍に掲載されたこともあります。

その経験をもとに、 「自分なら、このAI画像をどう手直しするか?」 というチャレンジをしてみます。
この企画の設定です。
👇
商品: 極卵プリン
ターゲット:
20~40代女性/自分へのちょっとしたご褒美や、上品なお取り寄せスイーツを探している方
目的:
お取り寄せページへのクリック
設定:
クライアントが以下のプロンプトで生成AIバナーを出力。
「もっと良くしてほしい」とブラッシュアップの依頼があった。
クライアントが使ったプロンプトがこちら
よく見かける形式ですね。
👇
SNS用の広告バナーを作成してください。
商品名:極卵プリン
ターゲット:20~40代女性。お取り寄せで少し贅沢なスイーツを探している。
目的:お取り寄せページへのクリック。
サイズ:正方形
上品、やさしい、シズル感、ギフトにも使えそうな雰囲気。
プリンは大きく、カラメルのツヤと柔らかさが伝わるようにする。
背景には卵をさりげなく配置する。
文字は読みやすく、余白を残し、広告として視認性を高くする。
AIっぽい過剰な光や装飾は避ける。このプロンプトで生成されたAIバナーがこちらです。
👇

ぱっと見の印象は、悪くない。
たとえばクライアントからこう言われたら、どうしますか?
「なんかこう…イマイチなんですよね。
もっといい感じに修正していただけますか?」
あるいは、自分で生成したAIバナーを提出して、こんなふわっとした修正指示が返ってきたら。
あなたならどう対応しますか?
広告として見ると、少し弱い
「上品なお取り寄せプリンの広告」として見ると、パッと見の美味しさは伝わります。 全体的に上品さがあって、20~40代女性に向けた"ちょっと良いスイーツ"感も出ている。
きれいです。
でも、広告として見ると弱い。
「プリンおいしそう。お取り寄せか。へー。」
…で、スルーされてしまう。
なぜか。
感情が揺さぶられないから。
買おうと思わせる情報が、ぼんやりしているから。
AIは、雰囲気を作るのがうまい。
でも「感情への訴えかけ」「不安を減らす情報」「CTAまでの流れ」は、デザイナーが整えてあげる必要があります。
「このAI画像を、クライアントに出せる広告に近づけるなら、どこを直すか?」その視点で、手直ししてみました。
修正したデザインがこちら
👇

全体的な構成。プリンのやわらかさ、上品なお取り寄せ感。
beforeの良さはそのまま残しています。
クライアントの出力と全然違うデザインにはせずに、弱いところを人間の判断で補いました。
今回は、このbefore / after の画像までお見せします。
本当に大事なのは、ここから。
①どこを見るのか
②なぜ直すのか
③どうクライアントに説明するのか
次回は、AIバナー広告の手直しのコツを、現役Webデザイナーの実務目線でお伝えします。
単なるデザイン添削ではありません。
クライアントワークで使えるように、
●どの箇所を、どのように修正するか
●AIっぽさを減らす具体的な方法
●クライアントへの伝え方
まで踏み込んでお伝えしております。
生成AI画像を『出して完成』にしたくない。
クライアントに喜ばれるデザイナーになりたい。
そう思われている方は、下記のデザイン改善の実践編をご覧ください✨️
もし興味を持っていただけたら、スキやフォローしてもらえると励みになります☺️
お読みいただきありがとうございました!
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AIデザインを修正してほしい方は、
こちらでご相談・ご依頼を承っております。
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