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表は人、裏はAI——中小企業のための“もう一つのオフィス”を提供開始します(Grid Office)


先日、「AIチームのオフィスを新調した話」という記事を書きました。社内で動いているAIたちの働きぶりを、マウスでぐるっと回せる3Dのオフィス画面にした——という舞台裏の話です。

実は、あの記事を書いていた裏側で、もう一つ静かに進めていたことがあります。

その“AIチーム”を、お客様の会社にもそのままお渡しできる形——一つの商品にする、という準備です。

ここ数日でようやく形が固まったので、今日はそのお知らせをさせてください。名前は Grid Office(グリッド・オフィス) といいます。ひとことで言うと、「AIの“チーム”が常駐する、もう一つのオフィス」 です。

宣伝の前に、まず「なぜこういう形にしたのか」を書かせてください。ここがいちばん、読んでくださる方の役に立つ部分だと思うので。

AI導入で、多くの人が同じ場所でつまずく

中小企業へのAI導入支援を仕事にしていると、相談に来られる方が、だいたい同じ場所でつまずいているのに気づきます。

ひとつは、「1人のAIに聞いても、結局そのあと自分で作業している」 という壁です。

ChatGPTのような対話AIは、本当によくできています。質問すれば賢い答えが返ってくる。でも、よく考えると——返ってきた答えを、コピーして、資料に貼って、体裁を整えて、送る。その“手を動かす”ところは、全部まだ自分がやっているんです。「相談相手」は手に入ったけれど、「作業してくれる人」は増えていない。

もうひとつは、「誰が何をしているのか、見えない」 という不安です。いくつかのツールやAIを使い始めると、任せた仕事が今どうなっているのか分からなくなる。止まっていないか、抜けていないか。任せるほど、かえって落ち着かない。

この2つは、私自身も自分の会社で通ってきた道です。だからこそ、「AIってすごいですよ」だけでは何も解決しないことを、身をもって知っています。

「1人のAIに聞く」と「AIのチームに任せる」は、まるで違う

自社で試していて、いちばん効いた発見はこれでした。

一体の万能なAIに何でも頼むのをやめて、役割ごとに“担当”を分ける。

対話AIに「あれもこれも」と一度にお願いすると、返事はだんだんぼんやりしてきます。書類の話をしていたのにSNSの文脈が混じる、一個直すと別のところが雑になる。人間でも、性質のまるで違う仕事を同時に何個も振られたら集中が散りますよね。AIも、似たところがあるんです。

そこで、人間の会社と同じように「これは事務の担当」「これは書類の担当」と役割を分けて、それぞれに性格とルールを持たせる。すると、急に仕事の質が上がりました。専門に絞ったぶん余計な気が散らず、その仕事だけを丁寧にやってくれる。

そして決定的な違いは、指示すると“手分けして進めてくれる” ことです。1人のAIに聞くのは「作業は自分でやる」前提。役割の違うAIが何人もいるチームなら、頼んだことを分担して形にするところまでやってくれる。「相談相手」から「働くチーム」への、この差はとても大きい。

前回の記事で、うちには専門の担当が14人、まとめ役が1人いる、と書きました。この「チームにして任せる」やり方を、そのままお客様の会社に載せられるように整えたもの——それがGrid Officeです。

そこで作ったのが「Grid Office」——AIチームまるごと一式

Grid Officeは、バラバラの道具の寄せ集めではありません。会社の裏方(受付・事務・書類・経理など)をAIチームに任せるために必要なものが、一式(4点セット)でまとまって届く 形にしています。

  • ① Grid Memo(土台):自社で開発・運用しているツールです。Gmailの上で動く共有ノートであり、作業台であり、会社の“記憶”を溜める場所。AIチームはここを土台に動きます。
    ※Grid Memo:https://grid-memo.com/

  • ② AIチーム:役割の違うAIの“社員”が、裏方の仕事を分担します。

  • ③ 仮想オフィス(見える化):AIが働く様子が“オフィス画面”で見える。誰が何をしているか、一目で分かります。

  • ④ 立ち上げサポート:使いこなせる状態になるまで、当社がそばで支えます。

そして最初から入っている基礎の6人(全プラン共通) が、こちらです。ここはすでに会社サイトで公開している範囲なので、そのままご紹介します。

  1. コンシェルジュ(受付) — 困ったときの窓口

  2. リーダー(指揮) — 仕事を受け取り、各担当に割り振るまとめ役

  3. 事務オペレーション — 日々のこまごました事務を片づける

  4. 書類整理 — 放り込んだ書類を読んで仕分け、整える

  5. 経理の補助 — 支払い・入金の整理をする(※送金の“実行”はしません。ここは人が押します)

  6. 壁打ち役(相談) — 考えの相談相手。ただし難しい判断は「専門家へ」と正直に案内します

この6人が土台で、営業やSNSといった専門の担当は、必要になったら後から増やせます。

使い方は、チャットで話しかけるだけ

「AIチーム」と聞くと、専門的で難しそうに感じるかもしれません。

でも、御社が触るのは日本語のチャット欄だけ です。アプリをあれこれ操作する必要はありません。「あきる野の◯◯業の候補を調べておいて」「この書類を仕分けて」——そんなふうに話しかければ、担当が動きます。

正直に書いておくと、この仕組みは中身では専門的な道具(Claude Codeという開発者向けの環境)の上で動いています。ですが、その難しい設定・構築は当社が全部整えます。御社は難しいことを覚えなくていい。話しかけるだけ。そこは、はっきりお約束します。

「いま誰が何をしているか」と「浮いた時間」が見える

さきほどの「見えない不安」への答えが、③の仮想オフィスです。

働いている担当のデスクが光り、頭の上に「いま何をしているか」が吹き出しで出る。手が空いている担当は待機の表情。下には直近の活動ログが流れる。任せた仕事が、いまどう進んでいるかが一目で分かります。

もう一つ、成果ダッシュボード も付けています。AIが肩代わりして「どれだけ時間が浮いたか」を数字で見えるようにしたものです。

ここはこだわった点なのですが、この数字は導入時に実測した実数を積み上げます。「効果が出た気がする」で盛るのではなく、御社の業務ごとに「1件あたりだいたい何分浮くか」を最初に決めておき、そこに実際にこなした件数を掛けて淡々と足していく。AIが勝手に数字を大きくしない設計です。もちろん、どれくらい効くかは御社の業務量によって変わります。だからこそ、盛らずに実測して見せる——それが誠実だと思っています。

囲い込まず、“卒業”までサポートします

導入は、4つのステップで進めます。

  1. ヒアリング(会社カルテ) — 事業・商品・お客さん・言葉づかい・「やってはいけないこと」をお聞きして、AIに覚えさせます。ここが一番大事な工程です。

  2. 立ち上げ — 基礎6人のAIチームと土台を、すぐ動く形でご用意します。

  3. 接続テスト — 「ちゃんとつながりました」を、一緒に画面で確認します。

  4. 育成 → 手離れ — 数か月かけてそばでサポートし、御社の中で使える担当者も一緒に育てます。

そして、ここが私たちのこだわりです。ずっと囲い込むつもりはありません。 御社が自分たちで育てて回せるようになったら、私たちは手を離す。“卒業”していただくことをゴールにしています。毎月ずっと私たちに依存し続ける形は、正直、御社にとって健全ではないと思うからです。

プランは、シンプルに「AIの“社員”が何人いるか」 で決まります。スタンダード(目安10人)/プロ(目安15人)/その上は応相談。

提供を始めます(まずは、動く実物を見てください)

ということで、Grid Office の提供を始めます。

最後に、これはいつも書いていることですが——正直、まだ完成形にはほど遠いです。自社でも毎日、うまくいかないところを含めて泥臭く試している途中です。でも、だからこそ「どこをAIに任せて、どこは人がやるべきか」を、自分の言葉でお話しできます。きれいごとではなく、実際に自分の会社で回してみた実感として。

もし少しでも気になったら、まずは動く実物(デモ)を見てください。 スライドや説明資料ではなく、実際にAIチームが動いている画面をお見せします。「うちの業務のどこを任せられるか、話だけ聞いてみたい」でも大歓迎です。今すぐの導入を考えていなくても、まったく問題ありません。一緒に考えるくらいの気持ちで、お気軽にどうぞ。

―― 記事(リンクまとめ)――
・Grid Office とは(詳しくはこちら):https://grid-links.com/ai-support/grid-office/
・AI導入支援(サービス全体):https://grid-links.com/ai-support/
・Grid Memo(土台になっているGmailのCRM):https://grid-memo.com/
・会社サイト:https://grid-links.com/
・前回の記事(AIチームのオフィスを新調した話):https://note.com/aoki_hayama/n/nf648de3e48cb

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