肝臓が心配な方、お酒・甘い物好きな方に強力な秘密兵器ミルクシスル(シリマリン)
(アイキャッチ画像ははミルクシスルの花。pixabayフリー画像より引用)
前回・前々回とシナモンを中心に記事を書きました。
シナモンは種類によっては肝臓毒性があるという話です。
年末年始になると、忘年会、新年会、帰省などでアルコールを口にする機会が多くなるでしょう。
普段はお酒を飲まない人も飲む時期かもしれませんね。
また、最近はアルコールを全然飲まない人にも甘い物の食べ過ぎで肝臓障害になる人が増えています。
甘い物好きの人も肝臓に注意して下さい。
今回は、お酒・甘い物好きな方にとって強力な秘密兵器ミルクシスル(シリマリン)について記します。
本記事では、ミルクシスルについて、一般的に知られている情報や研究報告をもとにご紹介します。
A.ミルクシスルとは?
ミルクシスルは非常に強力な効能がある割に日本ではあまり知られていません。
ヨーロッパでは2000年前から伝統的に肝臓に良いと知られていました。
私は前の記事でウラジロガシ茶を紹介しました。
日本で自生する木ですので、ヨーロッパではウラジロガシ茶は使用していません。
これと反対の現象のようで、日本ではミルクシスルが使われていないようです。
ミルクシスルはシリマリンとも呼ばれます。
また、まれですがマリアアザミという名前でも販売されています。
ミルクシスルは原材料のキク科の植物の英語名で、日本名がマリアアザミです。
その種子の主な成分がシリマリンという訳です。
ミルクシスルとシリマリンとマリアアザミはメーカーによって名前は違いますが、全く同じ植物から作られたものです。
実際に私が買っているサプリの内の一つはナウフーズですが、製品名が以前はシリマリンとして売っていて、今では同じものをミルクシスルとして売っています。
現在、アマゾンでは同商品を英文表記と異なり「シリマリン(ミルクシスル)」と表示しているのは混乱を避けるためでしょう。
B.ミルクシスル(シリマリン)の研究報告
ミルクシスルの成分シリマリンに次の効果があるという研究報告があります。
1.抗酸化作用
アルコールは肝臓で分解される過程で、活性酸素種(フリーラジカル)という反応性の高い物質を発生させます。
これらは肝細胞の膜やタンパク質、DNAを傷つける原因となり、酸化ストレスとして肝障害を引き起こします。
シリマリンには抗酸化作用を示すという研究が報告されています。
2.抗炎症作用
アルコール摂取により肝臓では炎症反応が起こり、炎症関連シグナル経路(炎症を起こすよう命令する伝達ルート)が活性化されます。
シリマリンは炎症シグナルの働きを抑え、炎症性サイトカイン(炎症を起こすために細胞が出すメッセージ物質)の産生を低下させ、炎症が慢性化するのを防ぎ、肝細胞へのダメージを和らげるという研究報告があります。
3.肝細胞保護
シリマリンは、肝細胞の細胞膜を安定化させ、毒性物質が細胞内に入り込みにくくします。
また、タンパク質合成を促進することで、傷ついた肝細胞を助けます。
4.胆汁分泌促進
胆汁は肝臓で作られ、脂肪の消化・吸収に重要な役割を果たします。
シリマリンが胆汁の分泌を促進するという研究が報告されています。
アルコールやその代謝産物(アセトアルデヒド)への耐性を強化します。
C.ミルクシスルの他に肝臓を良くするもの
肝臓を良くするにはミルクシスルが最もおすすめですが、他にも肝臓に良いものを紹介しましょう。
1.ウコン(クルクミン・ターメリック)
食事やサプリメントで摂ると抗炎症・抗酸化作用があります。
肝臓の脂質代謝や炎症軽減に関与するという研究があります。
ただし、サプリメントで大量摂取すると、反対に肝障害が発生することがありますので注意しましょう。
2.タンポポ
胆汁分泌を促し、消化や解毒機能を助けます。
私はアマゾンでタンポポ茶を買って飲んだことがあります。
カフェインも無く、すっきりして飲みやすかったです。
(今はウラジロガシ茶に変えましたが)
3.NAC(Nーアセチルシステイン)
NACは肝臓の主要な抗酸化物質であるグルタチオンの前駆体です。
アルコールやその分解産物(アセトアルデヒド)による酸化ストレスを緩和します。
4.ビーツ
(ロシア料理ボルシチに使われる赤紫の根菜)
抗酸化成分が豊富で、肝臓の脂質代謝改善やデトックス機能を助けます。
5.アーティチョーク(チョウセンアザミ)
(フランス料理に使われるつぼみの野菜)
抗酸化作用をもち、肝機能の一部マーカーを改善する可能性があります。
以上いかがだったでしょうか?
なお、ミルクシスル(シリマリン)は昔、ドーピングをした選手が薬物を排出するために使ったという話を聞いたことがあります。
正確にはドーピング薬物を直接、排出する機能は確認されていません。
肝臓の解毒機能を高めて、薬物の排出を促したというのが実態です。
しかし、それくらいミルクシスル(シリマリン)が肝臓に良いというエピソードですね。
本記事は健康に関する一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の疾病の診断、治療、予防を目的とするものではありません。
体調に不安がある場合は、医師等の専門家にご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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次回は2026年1月5日(月)午前10時です。
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