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&herekyoto 私にやさしい金継ぎセットの使い方 その3

京都上京区にあるギャラリー&herekyotoで金継ぎ教室を担当しています。
&herekyotoは京都御所から徒歩3分、京都府庁や文化庁から徒歩1分、という京都の中でも穏やかで文化的な場所にあります。
近所にはお香やさん、組みひも屋さん、おじゃこ屋さん、個人美術館などまだまだ京都らしい暮らしが味わえる場所ではないかな、と感じています。

&herekyotoの店前

&herekyotoでは毎週金曜日、土曜日に金継ぎ教室を開催しています。
また、出張金継ぎ教室として京都大山崎にあるRelishさんでも毎月金継ぎ教室を行っています。


より気軽に金継ぎを楽しんで頂くために金継ぎ1DAYWORKSHOPという企画も行っています。
教室へ参加してくださった方へぜひお家でも気軽に金継ぎを楽しんで頂けるようにオリジナルセットをご用意しています。

「&here Kyoto 私にやさしい金継ぎセット」

私にやさしい5つの理由

*本漆を使って身体にやさしく
*初心者の方へ分かりやすく簡単に
*なおす作業で気持ちが整う
*自分でなおして未来にやさしく
*最小限セットで気軽に始める

この5つをテーマに考えました。

この記事はこちらの金継ぎセットを使って金継ぎの流れや方法を初心者の方へ向けて説明していくシリーズです。
今回は「その3」になります。
ぜひ「その1」「その2」からご覧ください。

本漆を使用した金継ぎの流れや方法を初心者の方へ分かりやすくしていますので、必要最小限の道具や方法になっています。
では、今回はいよいよ仕上げに向かって行きます!


欠けた器を繕ってみよう⑤

用意するもの

〈セットに入っている物〉
耐水ペーパー(#2000)
〈各自用意してもらう物〉
ゴム手袋
水(耐水ペーパーを湿らせる用)
ティッシュやぼろ布
ハサミ

漆の表面を研ぎます

前回は錆漆の上に1回目の色漆(赤い漆)を塗りました。
漆風呂へ入れて数日から数週間たち、漆がしっかり乾いている状態から始めます。

セットに入っている耐水ペーパー#2000番を使用します。
耐水ペーパーを使いやすい大きさにハサミで切り、水をつけ、表面のつぶつぶ等を平らになるよう優しい力で研いでいきます。
ポイントは漆を塗った所はつるつるにみえますが、軽く研いでいくと少しマットになります。マットな状態になっていると表面が研げたというのが一応の目安になるかと思います。

水をつけながら耐水ペーパーで研ぎます


漆を研ぐ理由は表面を少し傷をつけ、マットにしていく事で次に塗る漆の食いつきを良くする為、そして表面をきれいに研ぐことでこの後、金や銀の粉を載せていく時にきれいにみえるようにする為です。
表面を研ぎ終わったら前回の「欠けた器を繕ってみよう④」の作業をもう一度行ってください。
つまり、色漆をもう一度塗ります。
そしてまた漆風呂へ入れて数日から1週間おき、また今回の表面を研ぐという作業を行います。

「漆を研ぐ」についてちょっと脱線話

前回にも脱線話コーナーがありましたが、今回もちょっと脱線して詳しく説明していきます。
本漆の金継ぎをしていく上で地味で謎な「研ぐ」という作業。
前回も「錆漆を研ぐ」という作業がありましたが、今回は「漆の表面を研ぐ」という作業です。
この漆の表面を研ぐというのは初めての方は力加減が分かりにくいので、
だいたい研ぎすぎてしまいます。そして前回の錆漆(茶色いパテの部分)が見えてしまいます。
これは研ぎすぎたーー!とショックを受けますが、安心してください。
また色漆を塗ればいいのです。
本漆金継ぎは失敗しても大抵の事は大丈夫。また一つ前の作業へ戻ってやり直せばいいだけです。
錆漆(茶色いパテの部分)も色漆(赤い漆)も何度やり直しを繰り返しても大丈夫です。
私が今直している器は7回目の色漆を塗っています。ここまでしなくても良いですが、なんか納得がいかず、ずっと研いだり塗ったりを繰り返しています。繰り返せば繰り返すほど漆は綺麗になりますので、まあいいのですが。くそっ!もう少し綺麗にしたい!と思いまた今日も研いだり塗ったりしています。

では、次回はやっとやっと金色に変身!皆さんがしっている金継ぎの姿に仕上がります。次回もぜひご覧ください。

筆、道具類の洗い方

食用油を用意します。ゴム手袋もつけておきます。

〈筆の洗い方〉
ガラス板に食用油を適量出し、筆にしっかり浸します。
ヘラ(小)の反対側を使い、筆の毛の中に入った漆をしごき出します。
これを筆がきれいになるまで油を変えながら、繰り返します。
漆が残っていると筆が固まってしまい、筆が使えなくなってしまいますので丁寧に作業しましょう。
筆に油をしみこませてラップを巻いて保管します。

〈道具の洗い方〉
ガラス板に食用油を適量出し、ヘラで漆を溶かし、ティッシュでふき取ることを繰り返します。ガラス板とヘラをティッシュで拭いても何もつかなくなったら完了です。
自宅では食器用洗剤などで洗って綺麗にしておくと良いでしょう。

漆を使うときの注意点

乾いていない漆が皮膚についた場合、体質や体調によってかぶれる事があります。
説明に書かれていない時でも作業をする時はゴム手袋をつけて下さい。
作業中に漆が付いてしまった時は、ティッシュに食用油を含ませ、油でふき取って下さい。すぐに水などで洗うと逆に漆は固まってしまい、取れずらくなります。
すぐにふき取った場合、かぶれる事は稀ですが、もし皮膚に異常を感じた時は皮膚科を受診して下さい。

本漆金継ぎ教室atRelish 2025年秋期のご案内

2025年4月より京都大山崎にあるRelishさんで金継ぎ教室を行っています。
ご好評を頂き、秋期10月からも引き続き開催致します。

Relishさんの教室
集中しつつ、おしゃべりしつつ

Relishは、料理家森かおるさんが主宰するお店です。
暮らしの雑貨や美味しい食堂、クラフト市、毎週土曜日に行われる朝市など美味しい、楽しいがたくさんつまったお店さんです。
そして料理家森さんのお料理教室を始め、台湾茶、パン、ソーイング、さをり織りなど暮らしの教室を開催されています。
その中の一つに&herekyotoの金継ぎ教室も参加せて頂くことになりました。


素敵なお庭を眺めながら金継ぎ

今回は初級編の全5回コースのお知らせになります。
欠けた器のお直し5つほどをお直し出来ます。
割れた器のお直しは講師による実演披露とお直し体験の時間があります。
金継ぎ教材として&herekyotoオリジナルのセットをご購入頂きます。
教室終了後もご購入いただいた金継ぎセットを使ってお家でもぜひ金継ぎをお楽しみ下さい。

■日程 月1回 全5回コース
 10/8(水)、11/5(水)、12/3(水)、1/14(水)、2/4(水) 

■時間 各日14時~約2時間
■定員 10名様(6名に満たない場合は開講を見合わせる場合がございます)
■料金 全5回コース20,000円(税込)
※別途、材料費を頂戴します(税込8,800円 現金支払いのみ)
材料費として、&here kyoto オリジナル金継ぎセットを初回にご購入頂きます
(&here kyoto オリジナル金継ぎセット通常税込11,000円を本教室受講の方へ、20%OFFの特別価格税込8,800円にて販売)
※別途Relish入会金(税込3,000円)が必要です。(未入会の方)

■持ち物
初回:お直ししたい器(欠けのみ)を5個程度段ボール箱(推奨サイズ:35×25cm程)に入れた状態で、上履き(スリッパ)、筆記用具、エプロン
初回以降:お直し中の器を段ボール箱に入れた状態で、購入頂いた金継ぎセット、上履き、筆記用具、エプロン

■講師 有島ゆん &here kyoto 共同運営・2020年より金継ぎ教室開催
京都生まれ 実家は代々京都にて飲食業
酒所やカフェ、パン屋などで調理やプロデュースを経験
食べ物と器の相性を考えるうちに作家物器、古物器に興味を持ち
実家に残る古物器などの金継ぎを始める。教室や先生に学びながら修行。
趣味が高じて生業となる

詳しくはRelishさんのHPをご覧ください。

前回の教室は皆様と和気あいあい、楽しい教室をさせて頂きました。
秋の教室も引き続きご参加下さる方もいらっしゃり、とてもうれしいです。
また新しい方々との出会いも楽しみです。
難しそうに感じる本漆金継ぎですが、ぜひお気軽にご参加下さい。


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