地の文にどんな言葉を書けばいいのか、初心者の今考えていること
小説をほとんど感覚で書いています。
この人はここでこう言う。この言葉を聞いたら、相手はちょっと黙る。なんか今は景色を挟んだほうがいい気がする。そんな感じです。
でも、本当に全部なんとなく書いているのか??とよくよく考えてみると、そうでもない気がしてきました。
うまく説明はできなくても、ここは直接書かないほうがいいとか、会話が続きすぎたら何かを挟もうとか、書いている途中で自分なりに気をつけていることがある気がします。
小説の書き方について勉強し始める前に、今の自分が一体何を考えながら書いているのか、一度言語化してみることにしました。
次の作品を書いた時点で、全然違うことを言っているかもしれません。
ですがまあ、とりあえず、初めての小説を書いている現在の記録を残しておこうと思います。
今回は、会話と会話の間の地の文に何を書くかについてです。
小説を書き始めて、会話は意外と書けました。
この人がこう言ったら、相手はたぶんこう返す。頭の中では、ちゃんと会話になっています。
実際に書いたときは、ここまで会話だけだったわけではありませんが、
私が何に困ったのかを分かりやすくするために、まずは地の文を全部抜いてみます。
会話だけ
「今、私に残っているのは、仕事のやり方と、規定と、あなたへの対応方法だけです」
「それって……」
「悲観するようなことでは、ありません。効率的だと思っております」
会話しかないので、小説として読むと、登場人物が何もない部屋に並んで、順番にセリフを読み上げているみたいになります。
次に、セリフの間を動作だけで埋めるとどうなるのか、これも少し極端に書いてみます。
動作を足してみる
「今、私に残っているのは、仕事のやり方と、規定と、あなたへの対応方法だけです」
秘書は淡々と言った。
「それって……」
「悲観するようなことでは、ありません。効率的だと思っております」
そう言って目を伏せた。
セリフの間は全部埋まりました。
埋まったんですが、今度は秘書がなんだか感情や動作の忙しい人になってしまっています。
それに、動作を一個ずつ置いているだけなので、なんでこのタイミングでその言い方や表情(動き)になったのかも、いまいち伝わってきません。
実際の小説では、こう書きました。
実際に使った文章
「今、私に残っているのは、仕事のやり方と、規定と、あなたへの対応方法だけです」
胸の奥が、ぎゅっと締め付けられた。
「それって……」
「悲観するようなことでは、ありません。効率的だと思っております」
その言い方は、まるで、自分に言い聞かせているみたいだった。
同じセリフでも、実際の文章では、動作を置いて隙間を埋めるだけにはしませんでした。
その言葉を聞いた主人公がどう感じたのか。いつもの秘書と何が違ったのかを書くようにしました。
それから、気持ちをできるだけ直接書かないことも意識しました。
「悲観するようなことではありません」
秘書はそのことを気にしているようだった。
そう書けば分かりやすいけれど、
「悲観するようなことではありません」
その言い方は、まるで、自分に言い聞かせているみたいだった。
と書くことで、間接的にその事を気にしているように見せようとしました。
地の文は、セリフとセリフの間に空いた穴を埋めるものだと思っていましたが、ただ動作を足すだけじゃなくて、セリフに書かれていない気持ちを、直接言わずに置いておく場所でもあるということを意識して書いているような気がします。
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