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モノを手放した後に、何が残るのか──フリマアプリで400個売ってみた

フリマアプリで売った不要品が、400個になった。
家の中のモノが少しずつ旅立ち、暮らしも軽くなった。
でも、一番すっきりしたのは、部屋ではなかったような気がする。

モノは、捨てるにもお金がかかる

フリマアプリでモノを売るのは、正直なところ面倒くさい。
見栄えよく写真を撮り、説明を書き、丁寧に梱包して発送する。
配送料と手数料を引けば、手元に残るのは100円にも満たないこともある。
ちょっと困った購入者に遭遇したこともある。
幸い運営が対応してくれたけれど、なかなか気を使う。

それでも続けてきたのは、実家の片づけを経験したから。
指定のゴミ袋を買い、粗大ごみの手数料を払い、自分では運べないものは業者に頼む。
家一軒を片づけるとなると、何十万円もかかることもあるらしい。

ブランド品を買取店に持ち込めば、
「3年以上前のコレクションなので値段はつきません」
と言われたこともある。
あんなに高かったのに。
モノの値段というものは、なかなかシビアだ。

「売る」より、「渡す」

だから私は、少しずつ売ることにした。
箱も開けていない、いただき物の家電や食器。
タグのついたままの服。
読み終えた本や参考書。
配信で観たり聴いたりできるようになったDVDやCD。
そして、飽きてしまった趣味の残骸。
また使ってくれる人のところへ。
それだけで、モノも少しは報われる気がする。

400個は、55万円になっていた

初めて出品してから7年間で400個。
1年にすると60個弱。
1か月なら、4、5個。
わりと地味なペースだ。
けれど、売り上げは55万円にもなっていた。

さて、そのお金はどうなったのか。

投資に回したわけでもない。
新しい服やバッグを買ったわけでもない。
「あ、そうだ。ちょっと臨時収入があったんだ」
そんな気分でドーナツを買って、
おいしく食べて、
またいつもの暮らしに戻る。
そんなことの繰り返し。
気づけば55万円は、大好きなクリスピー・クリーム・ドーナツになっていたらしい。

もっと賢い使い方は、絶対あった。
でも、家の中で何年も眠っていたモノが、おいしく食べられてなくなったと思うと、そのほうがなんだか気持ちがいい。

それにしても……
結構、食べてたな。


最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
少しでも響くものがあれば、“スキ”で教えていただけるとうれしいです。

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