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“ちょっと手間”が、ちょうどいい。── “便利”を手放したら、暮らしの気持ちよさが見えてきた

キッチンって、どうしてこうもモノが増えるんだろう。

完璧な半熟卵ができるゆで卵メーカー。
紐を引くだけでみじん切りができるフードチョッパー。
繰り返し使えるシリコンラップ。

どれも「便利そう」で迎え入れたはずなのに、
気づけば、引き出しの奥で眠っていた。

──あれ? 便利って、なんだったっけ?

ふと立ち止まり、考えてみた。
そもそも、炊飯器って本当に必要だったのかな。


鍋で炊くごはんは、案外ラクだった


試しに、炊飯器をやめて鍋でごはんを炊いてみた。

クッキングヒーターの炊飯モードにおまかせすれば、失敗しない。
最初にセットしておけば、ちょうどおかずができるころに、ふっくら炊きたてごはん。
しかも毎回、できたてを味わえるという贅沢つき。

「手間かも」と思っていたのに、むしろ気持ちは軽くなった。

洗剤はひとつでいい

洗剤も、あれこれ使い分けるのをやめてみた。
結局、家じゅうどこでも使えるナチュラル洗剤1本で十分だった。
買い足したり、詰め替えたりする手間も、置き場所もいらなくなった。

ドレッシングはストックより、混ぜるだけ

ドレッシングを手作りするようになったのは、ある日、ストックを切らしていたから。
オイルとビネガーに、塩と胡椒。混ぜるだけなのに、
いつもより少し丁寧な食卓ができた気がした。

“便利そう”を一度疑ってみると、思い込みの外に、本当の「ラク」があった。

鍋のふたを開けたとき。
ふわっと立ちのぼる湯気。
音も匂いも温かさが、とてもやさしく感じられた。

“手放してラクになったもの”リスト

• 炊飯器

→ 鍋+炊飯モードで代用。置き場所もコードも不要に

• 洗剤の種類

→ ナチュラル多用途洗剤1本に絞る

• ドレッシングのストック

→ 常備調味料で気ままに手作り

• “○○専用”の調理器具

→ 多用途アイテムで代用

※ただし、味噌マドラーは別格。
必要な分だけ、毎回すくえる。減塩にもひと役買ってくれる、大切な道具。

“便利”を手放してみたら、キッチンにも、気持ちにも、少し余白ができた。

選ばされていたものから、選びとる感覚へ。
「ちょっと手間」が、「わたしらしさ」につながるなんて──

炊き立てのごはんの湯気を吸い込んで、そんなことを、ふと思った。

家事をうまくこなしたいというより、ただ、機嫌よく暮らしたかったのかもしれない。
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最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
少しでも響くものがあれば、“スキ”で教えていただけるとうれしいです。

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