100個捨てたら、はさみが3本増えた
── 減らすことと、使えることのちょうどよさ
ひとつ増やしたら、ひとつ減らす。
そんなふうに、100個ほどのモノを手放した。
なのに──気づけば、はさみが3本も増えていた。
どういうこと?と思いながら、ちょっと笑ってしまった。
“1本あれば十分”だったはずが
「断捨離」なんて言葉が広まって、ずいぶん経つけれど、
本当に変わるのは“空間”より、“自分の感覚”かもしれない。
今回捨てたのは、期限切れの保証書や使わない保冷剤、名前も思い出せない小さなパーツなど。
数えてみたら100個を超えていたけれど、それよりも印象的だったのは──はさみのことだった。
これまで、文房具の引き出しに1本あれば十分と思っていた。
けれど、郵便物を開けるたびに、タグを切るたびに、
「ここにも1本あったらな」と思っていたことに、ふと気づく。
そうして、はさみは3本に増えた。
どれも、いつもの場所に、いつもの作業と一緒にある。
「減らす」ことが目的だったはずなのに、
実際に暮らしやすくなったのは、「必要な場所に、必要な数だけ」あるという状態だった。
暮らしって、数じゃない。
“あると気持ちいい場所にある”という、それだけのことが、こんなに快適なんだと思った。
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“わざわざ”をやめてみる
・よく使うのに、わざわざ取りに行っているものは?
・「いつもここにあれば」と思ったことは?
一度その場所に置いてみると、思っていた以上に心地よくなることもある。
必要なものを、必要な場所に。
そんな当たり前のような工夫が、暮らしの流れをやさしく整えてくれる。
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モノを減らすことは、余白をつくること。
でもその先には、「必要なものを、必要な場所へ」という選び直しが待っている。
ストイックに“最小限”を目指さなくてもいい。
“ちょうどいい”は、もっとやさしい。
ちゃんと使えて、ちゃんと心地いい。
そんな整い方も、悪くない。
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