
嘘を責めない。“考える”を促す。ASD親子の静かな対話
ども。
ぴーなっつ です。
「ホンマに提出したんか?」
明らかに“わかりやすい嘘”をつく息子。
でも僕は、その場で責めるようなことはしない。
嘘をついた背景も、今の状態も、何がベストなのかも——
本人が自分で考える時間を作るようにしている。
今回はそんな「嘘をついた息子との静かな対話」を例に、
僕が心がけている“問いかける子育て”について書いてみます。
🟨 1. 提出物、出した?出してない?
ある日、担任の先生から連絡がきた。
「息子さん、提出物が出てません」と。
でも僕はそのことを本人には伝えず、あえてこう聞いた。
「提出物、ちゃんと出したか?」
すると息子は、すました顔でこう答える。
「出したよ?」
僕はそれを聞いて、即座にこう返した。
「なるほど。ほな先生が嘘ついてるってことやな?」
「今から怒ってくるわ、“嘘つくな!”って。」
一瞬で、息子の顔がフリーズした。
そのまま黙って待ってると——
しばらくして、半泣きでポツリと本当のことを話し始めた。
「……ごめん、出してない」
🟨 2. 嘘を責めるより、何を選ぶかを考えてもらう
ここで僕がやるのは、「怒鳴る」でも「説教する」でもない。
まず、今回の問題点を一緒に確認する。
提出物を出していないこと
それを「出した」と嘘をついたこと
その上で、こう問いかける。
「これって自分で“アカンな”って思う?」
「どうしたらよかったと思う?」
そして僕は、“嘘”についてこう伝えてる。
嘘には2種類ある。
① 自分を守るためだけの自己中心的な嘘
② 相手を思いやる優しい嘘
②は許されることもある。でも①には、デメリットしかない。
今回の嘘は、完全に①やと。
さらに提出物についても、僕の考えを共有する。
「約束ごとは、よっぽどの事情がない限り守った方がええ。
そのほうが、あとで“得する場面”の方が多い」
🟨 3. 最終判断は、息子に委ねる
僕は、頭ごなしに「次からこうしろ」とは言わない。
本人が自分で「どうしようかな」と考える時間を待つ。
それでも答えが出せなさそうなら——
・本人がこれまでに言っていた言葉をもとに
・2つ以上の選択肢を提示して
・それぞれのメリット・デメリットも添える
その中から、自分で選んでもらう。
それが僕のスタイル。
🟦 まとめ:矛盾を問い、選ぶ力を育てる
息子は、考えるより先に行動するタイプやし、
「ええ格好しい」で、自分をよく見せようとすることも多い。
だからこそ僕は、
矛盾を淡々と指摘し、“どうするか”を自分で考えてもらう。
親がすべてを決めるんやなくて、
“考える力”を持った大人になるための問いを投げかける。
その繰り返しが、いつか息子の中に残ってくれたら——
それだけで、充分やと思ってる。
📘 子育ての基本スタンスについては第一話でも書いてます👇
👉 ASDと生きる僕が、“親子で当事者”になった話
📢 次回予告:「“合理的じゃない指示”に対して、僕がとる行動」
「ええ感じにしといて」「何枚か紙持ってきて」
そう言われると、僕は一気にパニックになる。
合理的に動きたい自分と、曖昧な社会。
発達特性を持つ中間管理職が、職場でどう工夫してるのか。
次回は、僕自身の働き方について少し書いてみます。