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【詩】大阪発「ひと駅ぶんのさよなら」

ホームの端で
君が手を振る
電車はまだ来ない
でも もう来ない気がした

改札を抜けた風が
ふたりの間をすり抜けて
言えなかった言葉だけが
ベンチに座っていた

「またね」と言えば
嘘になる気がして
「元気でね」と言えば
遠すぎる気がした

ひと駅ぶんの距離に
さよならを乗せて
窓越しの君が小さくなるたび
心が 少しずつ 
大阪を離れていった…

※ピンボケになってしまったのは環状線電車です。

あとがき:
本日は二本立てで東西の詩をお届けしております。この詩は、「ひと駅ぶんのさよなら」という短くも深い別れの時間を描いています。大阪という都市のざわめきの中で交わされる、静かな感情のやりとり。電車が来るまでのわずかな時間に、言葉にならない想いが溢れ、そして電車が動き出すことで、感情も少しずつ動き始める。「ひと駅ぶん」という距離は、物理的には短いけれど、心の中ではとても長く感じられるもの。別れの瞬間に、言葉よりも沈黙が語ることの多さを描いてみました。

今日が皆様にとって
佳き一日でありますように。






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