『13歳からの「いのちの授業」』 (著者 ホスピス医 小澤 竹俊先生)を読み返して
小澤竹俊先生のことは、2009年に知りました。
親友が末期がんでホスピスを勧められたと聞いた直後に、
ネットでホスピスを調べたら、先生のホームページに辿り着きました。
彼女の家からも結構近い場所にあり、
何か運命というか、メッセージを与えられたような気がして、
先生にメールを送ってみました。
思いがけず、すぐに返信をいただけ、驚きとともに救われました。
親友への余命宣告にどうしていいのか分からず、
気持ちの整理がつかなかった状態から、少し抜け出せたのでした。
絶対にお忙しいはずなのに、すぐに返信をくださったことに
感謝の気持ちが溢れたことをしっかり記憶しています。
それ以降、先生の著作をいくつか読みました。
その中でも、「13歳からの「いのちの授業」 と
「今日が人生最後の日だと思って生きなさい」は特別で、
プレゼント用として常に手元に数冊保管しています。
人生の岐路にいる人や苦しみの真っ只中にある人に
少しでも助けになるといいな、という思いで。
NHK 「プロフェッショナル」出演についてはこちらをどうぞ👇
「わが家でおだやかに、最期を導く」 訪問診療医 小澤 竹俊
「命を大切にしましょう」
「生きるって素晴らしいよ」
といった、よくある月並みな内容ではありません。
「前向きに生きよう」
「命って大切だよ」
と概念的に語っているのではありません。
先生の淡々とした、シンプルでやさしい言葉が、
素直に真っすぐにココロに響きます。
ご自身の苦しい経験も、ありがちな苦労話にはならず、
職業問わず、真面目に働こうとしている多くの人がぶち当たる壁として、
身近に感じることができます。
何よりも、大きな気づきだったのは、
長い間、私が常にテーマとしていることと、
先生のおっしゃることがつながったことです。
「自己肯定」
「自分が大切だと思えること」
「自分が生きるに値すると思えること」
これは、自分の存在をいとおしみ、自分以外のいのちをいつくしみ、
人生をいきいきと生きていく上において、とても大切なテーマだと私は思っています。
病気の人、その家族だけを対象に命の大切さを訴えているのではなく、
「悪いことをしていないのに理不尽な苦しみが、なぜ訪れるのか」
「苦しみって何?」
「誰にでもやってくる苦しい時、つらい時、どうやって生きていったらいいの?」
「大切な人が苦しんでいる時、どんな風に寄り添ってあげたらいいの?」
こういった素朴な疑問に対する先生の考えを真摯に語ってくれています。
決しておしつけがましくなく、そっと、丁寧に。
人は、たとえいのちが限られるという苦しみにあったとしても、支えが見つかると変わります。
それまで、なぜ?どうして?としか思えなかった人が、その苦しみを通して支えを得た時に、苦しみそのものは変わらなかったとしても、今を穏やかに生きることができます。
もし、過去につらい経験がある場合には、まずその問題と向き合う必要があるかもしれません。
自分のことを大切に思えない過去がある時、とても将来の夢を描けないでしょう。
簡単に解決することができない場合があるかもしれません。
なるべく思い出さないようにしている人もいるでしょう。
無理につらいことを思い出す必要はないと考える人もいるかもしれません。
しかし、私は過去の自分と向き合う必要があると思っています。
そして、苦しんでいる過去の自分としっかり向き合えて、苦しんでいる自分を認めたり許したりすることができたなら、新しい将来が見えてくるように思えるのです。
しっかりフタをしてしまっていたり、
無意識の奥の部分で根を張っているネガティブな自分へのイメージ
心の奥の奥のヒダの隙間にこびりついている傷ついた思いや、
悲しみ、孤独
そういったものに、苦しいけれども向き合って、
寄り添って、いたわり、認め、許し、
「いいんだよ」
そう言ってあげることで、自分が変わってくる。
心の奥底が変わると、目の前の現実も少しずつ変わってくる。
素晴らしい本です。
長男が中学生の時に買ってあげましたが
はたして、読んだのだろうか?
気になるところです。

この本は長男・次男両方に渡しましたが、
読んだかどうか確認はしていません。笑

~最後まで読んでくださった方へ~
心よりありがとうございました😊
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