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現役エンジニア兼ライターの私が、AIに仕事を奪われないために実践していること

こんにちは、水無瀬あずさです。5月だというのに毎日暑いですね。

先月・先々月が鬼のように忙しかったため、今月はちょっと余裕を持ったスケジュールを組んでみたところ、今週は思ったより時間が空いています。おかげさまで今日やるべきことが終わってしまった。さてこれから何しようかな、本を読もうかな、自己投資のための勉強にしようかなと思いつつ、何だろう非常に落ち着かない。仕事がないと落ち着かない!!!

そんなすっかり家畜ムーブが清々しい今日この頃の私ですが(家畜=「お母さんは社畜じゃないけど、家で働いているから家畜」と子どもに言われたことに起因する、フリーランスのワーカホリックのこと。みんな使ってどうぞ)、最近noteでもXでも、「ライターの仕事は無くなる!」「AIに奪われる!」というような投稿がやけに目に入るようになったと感じます。

や、そういうのは前からあったんだ。あったんだけど、最近のは何やらみんな悲壮感が漂っている印象。Webライターの仕事依頼がリアルに減っているからだとは思うんですが、正直「何を今さら」ではあります。人材不足が深刻化する中、AI活用によってホワイトカラーの仕事が狭まっていくってことは、ずーっと言われてきたことですからね。

これからの時代は、どうやって生き残っていくべきか、何をキャリアの柱にするべきか、各々が生存戦略を立てて挑む必要があります。そこで今回のnoteは、ライターがAIに仕事を奪われないためにどう戦略を立てるべきか?立ち回るべきか?ということについて、エンジニアでもありライターでもある私の考えをまとめてみたいと思います。AIとの付き合いかたに悩む方の参考になれば幸いです。


生成AIによって最近変化したと感じること

まずは状況整理。最近noteやXでよく見かける、ライターとして感じる「変化」をまとめていきます。一年前とかも少なからずあったけど、ここ数か月で一気に増えた感じ。生成AIが、それだけ私たちの生活に馴染んできたという確たる証拠と言えるでしょう。

クラウドソーシング案件の減少

最近顕著なのが、「初心者がクラウドソーシングで仕事が取れない」というものです。私自身は去年の初めぐらいでクラウドワークスを利用するのは辞めたので実情は分からないものの、久しぶりに案件検索してみたら、確かに前はそこそこあった高単価案件が全くなくなっていました。普段から使っている人からしても、「最近は微妙な案件が増えた」と感じる人が多いようです。

初心者はまずクラウドソーシング!っていうのが定番だったはずですが、最近は「20代女性限定」「30代限定」とか、そもそも応募の枠を狭く設定している案件も多いんだとか。40代主婦は来るなよってか・・・?

「そもそも応募しても全然採用されない」というポストもあったので、試しに何かに応募してみようかなと探してみたのですが、そもそも応募したいと思える案件がなかったので断念。確かに案件が減っているっていうのはガチです。

私がライターを始めたのは2022年ですが、今考えると、色々とギリギリセーフだったのかなあと思うなど。

SNS上での仕事募集ポストの減少

「初心者はクラウドソーシングか、もしくはSNSで案件を探せ!」っていうのもド定番だったのですが、それもなくなったというのが判明。確かに最近あまり見なくなったかも・・・。

編集者の方の意見もありました。有象無象が集うSNS界隈なので、良いライターもいればそうでない方もいる、その対応がしんどいから(募集を辞めた)ってところでしょうか。これはまあAIは関係ないけど、それもまた真理ではあるよね。

そもそも私は基本的にSNS営業ってやっていません。昔も今も。だってよく知らない人とお金に関するやり取りするのって怖いもん。そういうのが無くなって、正規の手続きで契約して案件獲得するのが普通という流れに世の中が変化したのだとしたら、まあいいことなのかなとも思いますけど。

あるポストでは、「SNSで案件募集は無くなった代わりに、商材とコミュニティの宣伝が増えた」という意見も。現代はマネタイズの手段っていろいろあるから、そういう流れも仕方ないってことなのかもね(商材の勧誘とか超絶興味がないので全部非表示にしていますけれども)。

ライター界隈の危機感の高まり

noteやXのポストでも、「ライターはAIに仕事を奪われるって言われるけどどうしよう」というようなのをよく見かけます。危機感を煽って商材に誘導しようとするものも多い。最近特に多くなったように感じます。

確かに最近のAIは特に性能が上がってきたので、初心者レベルよりは全然高いクオリティを出せるようになってしまったんですよね。人によっては「AIはまだまだ」とか言う方もいますが、プログラミングでもライティングでもAIを使っている身からすれば、「AI、シャレにならん速度で精度が上がっている」ことは体感としてあります。マジでうかうかしていられなくて、だから危機感を持つのは大いに分かります。

実際、マイクロソフトは2025年5月、6800人規模のレイオフに踏み切り、世界中に大きな衝撃を与えました。

ここでポイントとなるのは、これが業績悪化によるものではないということです。マイクロソフトは売上高、純利益ともにかなりの好業績であるにもかかわらず、大規模な解雇を行ったことになります。公式によると「今回のレイオフをAIによる代替ではない」とのことですが、「ほんとに??」って感じですね。このように技術革新によって人員削減が実施されるという流れは、ライターやエンジニア界隈に限らず、今後も加速することは間違いないでしょう。

日本でも富士通が26年から新卒一括採用を廃止すると言っています。AIによる人材代替の動きはなかなか他人事ではないですね。

ただまあ、危機感を持つことは非常に大事だとして、必要以上に委縮するのは厳禁かなあとも思います。多くの経験者ライターさんがポストしておられますが、AI代替の流れはある意味でチャンスでもあるのです。他と差別化し、自分の能力や可能性を高める絶好の機会になるはず。

あとお仕事でAI関連の技術カンファレンスを聞くと、実際にAI開発をしているような最先端の開発者の皆さんが「AI業界、先のことなんて本当に見えないし」と口を揃えておっしゃっているのもポイント。「そんなすごい技術者の人たちにわからないのに、一利用者でしかない私にAIの未来のことなんて分かるわけないわ。悩むだけムダ」と諦めがつきます。諦めが肝心。

明日はどうなるか分からないからこそ、不確実性の高いことに怯えるのではなく、今できることを着実にこなしていくしかないんじゃないでしょうか。

現役エンジニア兼ライターがAIに仕事を奪われないために実践していること

今のところ私のライターのお仕事では、仕事がなくなるという事態にはなっていません。ありがたいことに個別でお問い合わせをいただき、近々新しい仕事も決まりそう。

それはまあ、取引をしていただいているメディアやクライアントさんがかなりつよつよであることはもちろんですが、自分としても「これからどう在るべきか」について戦略を練っている部分もあります。

ということでここでは、現役エンジニア兼ライターでもある私が、AIに仕事を奪われないためにどんなことを実践しているかをご紹介します。

なお、この手の話は過去にもいろいろ書いているので、似たような内容になっていますがご了承ください。

AIを使い倒す

AIに仕事を奪われないために、AIを使い倒す!これですよ。

「どーゆーことやねん!!」と思うかもしれませんが、これからの時代、AIを使わないという選択肢はないと考えてしかるべきです。いや、使いたくないなら別に使わなくてもいいけど、そしたらそれこそ完全に仕事を奪われるよって話。だからもう「あなたはAIを使う?使わない?」じゃなくて、使うことは大前提として、「どこに、どんなふうに使う?」を議論すべき。

だって便利な道具があって、みんながそれを使える状況なのに、「私は使いません!」という人がいて、それはそれで別にいいけど、明らかに使う人より生産性が落ちるなら、その人に仕事を頼みますか?って話です。当たり前にみんなが使うものは、当たり前に使った状態からが勝負。これからはAIをどれだけ使いこなせるかが一番大事だと思います。

あとよくある、「どのAIを使うべき?」ってのもね。いつも言っているし「コエテコ」さんのコラムでも書いたけど、好きなの使ったらええねんと。なぜならAI界隈は現在戦国時代でして、どれか一つのAIが飛び抜けた機能をリリースすると、すぐに他のAIが似たような機能を搭載し返しちゃうからです。

例えばエンジニア界隈で話題になったcursorというAIエディタ、すごいすごいともてはやされていましたが、他のエディタもさらに高性能なAI機能を続々と盛り込んできていますし、昨日のGoogle I/O 2025でも「Google AI Studioでcursor的なことができるようになった」と発表していました。そんなもん。技術って平準化、コモディティ化していくものなのです。

そして私たち素人レベルの人間には、AIそれぞれの性能差・機能差なんて誤差の範囲です。だからそんなんは気にせず、どれか一つを使い倒して、「◯◯AIなら負けない!」ぐらいに特化すべきだと思います。ちなみに私はChatGPT一筋!!

「Geminiがすごいらしい」「やっぱClaudeでしょ」と最新技術を求めてあっちこっち渡り歩いている人より、ChatGPTだけひたすらにめっちゃ使い込んでいる私のほうが、おそらくAIの使いこなし術に長けているし、AIに対する理解は深いと思います。あと、そのくらい使い込まないと、「こういう性質があるんだな」「だったらこんな使い道もあるかも?」「これに使うとチョー便利!!」とかってアイデアも湧いてこない。

今のAI群雄割拠状態がもう少し淘汰されて、それこそWeb業界のGAFAMみたいなリードカンパニーがうっすらとでも固まってきたら、そこから「どのAIを使うのが正解!」って議論をやればいい話です。今はとりあえず自分の使いやすいものを使い倒して、つべこべ言わず何かに特化せよ!!

あと最近「これからはSEOじゃなくてLLMOだ!」って言う意見をたまに見かけますけど、今すでにSEOにLLM(大規模言語モデル、ChatGPTに搭載されているGPTシリーズとかのこと)って普通に組み込まれているので、別に新しい言葉作らなくても、SEOのままでいいのでは・・・?と思います。どっちかって言うと、Google I/Oでも発表されていたけど、これからはSEOではなくて「AIモード」にシフトしていく、が正しいんじゃないかと。

今後はおそらく、AIが情報をクロールしやすくするための対策(箇条書きにするとか、表にして読みやすくするとか)ってのがさらに強化されていくのかなと思いますね。

「その他大勢のライター」にならない

個人的な意見ですが、クライアントワークにおいては、クライアントさんの私に対する扱いが「その他大勢」かどうかってところも重視しています。

どういうことかというと、たとえばチャットワークのグループやSlackのチャンネルなど、大勢のライターが属していてみんなが見える場所で仕事の依頼ややり取りをするケース。これが「その他大勢」の扱いです。

ライターがいっぱいいるから、クライアントさんとしては一か所でまとめて捌いたほうが効率的なんですよね。生産性と効率性を考えれば、そうなるのもよく分かります。でもね、捌かれているのですよ。別に悪いことじゃないんだけども、個人的には何かなぁ~と思ってしまう部分です(でもこのスタイルで依頼してくるところは多い)。

一方で、クライアントさんが個別で対応してくれるパターンもあります。単価のそこそこ高いお仕事に多い傾向です。もちろんどのメディアだってライターは私以外にもいるだろうから、実質的には「その他大勢のライター」ではあるんだろうけど、個別対応してもらえると、ちゃんと「私」個人としっかり向き合ってもらえているな、大切にしてもらえているなって感じられます。そういうふうに感じられる仕事がしたいなって思うんです。

実際、私が取引させていただいているクライアントさんはみんなとても信頼性が高くて、しっかり個別で対応してもらえているので、おかげさまでモチベーション高く仕事ができています。本当にありがたいことです。それもこれも人とのご縁。計画的偶発性の賜物なのかなあとも思ったり。

一次情報を取りに行く

当たり前ですがAIは、人間のようにイベントに参加して感想を言ったり、モノを食べたり飲んだりはできません。その代わりAIは何をするかというと、そういう体験の情報が書かれたドキュメントを参考に学習し、「自分がさも体験したかのように」表現します。そういうのすごく上手。

つまりAIって自ら一次情報を取りにはいけなくて、人間が取捨選択した情報を基に整理して対応しているのです。だとすると、人間がやるべきことは分かりますよね。一次情報を取りに行くのです。「情報の根っこ」を取りに行くということ!

一次情報ってたとえばインタビューだったり、イベント参加だったり。体験でしか得られないような感想、感情、観察、そういうもの。AIは機械的で汎用的な作業は得意だけど、人間の機微に触れる部分を察し、表現できるのは人間だけです(少なくとも現在は)。

私の場合だと、技術カンファレンスのレポート記事のお仕事がそれです。「レポートなんてAIにすぐ代替されそう」と思うかもしれないけど、それが意外と厄介でして。

まず技術カンファレンスの場合、複雑な技術の内容をAIは正しく聞き取ってくれません。私は文字起こしにNottaを使っているんですが、まあ惨憺たるものです。他にいくつかのツールを試しに使ってみましたが、結果はそれほど変わらなかったので、そんなものかと。専門的な内容を聞き取るっていうのは、まだまだ難しいみたいです。

そしてまた、仮にAIがカンファレンスの内容を文字に起こせたとしても、それを元にレポートを起こさせてみると、「内容は間違っていないが、おそらく登壇者が伝えたかったのはそういうことじゃないよね」ということが多発します。内容はそこそこ正しいんだけど、それじゃ読者に届かないし響かないので、「なんかちがーーう!」ってなる。

登壇者の声を代弁するのがレポートライターの役割だと思っているので、個人的にレポート系のお仕事ではそのへんをすごく大事にしています。そして、おかげさまでクライアントさんから「水無瀬さんのレポートは登壇者様から評価が高い」とも言っていただけたので、努力は実っているらしい。ウレシイ。

そんな感じで一次情報を掴んだうえで、「ここは自分がまだ活躍できる領域!」と広げていけば、ライターもまだまだ活路は全然あるのかなと思っている私です。

複数のクライアントと取引する

私はビビりなので、複数のクライアントさんと取引することでリスクを分散させています。これに関しては別にAIがどうってわけでもなく、普通に「1個仕事を失ったら収入ゼロ」の状態を避けたかったので、ライターを始めた当初から気にしていた部分です。

ただ生成AIによってライターがいつ首を切られるか分からない状況下において、生命線を分散させておくことって非常に重要なライフハックだと思います。だって一気に2つ3つ仕事が減る可能性だってあるわけだからね。業務委託は危険がいっぱいなのです。

個人的には、4~5社くらいのクライアントさんとコンスタントに取引を続けるのが理想かなあと思っております。

結び

相変わらず毎日仕事に追われる中で、AIについて考えることをまとめてみました。先行きは全く不透明な状態なので、私のような一介のエンジニアが「次はこれだ!」とかは明言できないですが、とりあえず私たちがスマホとパソコンを手放さない限りはWebは無くならないし、したがってSEOも無くならないはず。だとしたらライターとして、今ある仕組みにどう舵を切るかを考え、行動していくしかないんじゃないかなあと思いますね。

「ライターの仕事は無くなる」って聞く割に、体感として仕事は全然結構かなりあります。というか、あるところにはある。ただ、クラウドソーシングやSNSには無くなっただけ。そこを主戦場にしていた人は、戦う場所を別に移すことを考えるタイミングかもしれません。

これからのライターには、AIを使うのは大前提として、どうやって価値を提供していくか、キャリアを描いていくかをしっかりと戦略として立てることが求められます。

そういう意味で、サクッと軽めにWebで調べただけで記事を書いていたSEOライターはAIに代替され、淘汰されていくでしょう。今後のSEOライターは、より読者の検索意図にぶっ刺さるような、「そうそうそれが知りたかったんだよ!」となるような中身のある内容を書き、それを自分の意見として前面に出せるようにならないと。仕事の中にも自己をしっかり持っているライターは生き残れると思うし、自分もそうなっていきたいからと足掻いている真っ最中です。ライターの皆さん、ともに頑張りましょう。

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