公務員を辞めて、塩ご飯を食う
公務員になった時、母親はひどく喜んだ。
きっと息子が安定した人生を手にしたと思ったんだろう。
しかし、安定していたはずの息子は9年目でぽっきりと折れて退職した。
公務員の安定性を捨てた
基本的にクビになることがない
身分、給料が安定している
公務員と言えば、こういう利点が語られがちだ。
でも、僕にはそこまでのメリットを感じられなかった。
結果として職をやめた。
おかげでいろいろ迷走したが、現在は自営業のライターという身分に落ち着いている。
自営業とかライターとか書くと立派に見える。
でも実際は、ネットにウヨウヨしているコンテンツの作り手の1人に過ぎない。
それに、やらなければご飯が食べられない。
僕のような精神障害者には微妙に相性が悪い職業でもある。
しかし、公務員をやめて今の身分に落ち着いたことに不思議と後悔はない。
今回は前職の振り返りがてら、なぜ自営業の方がよかったと思うのかを書いていこうと思う。
公務員は低空飛行
公務員と言えば、さっきも話した通り安定が売りだ。
逮捕されるようなことをしない限りは懲戒免職になることはない。
毎月、生活に困らない程度の給料が支給される。
でもそれだけだ。
公務員というのは実に夢がない職業だと思う。
生活していく分には困らないが、一発逆転できることもない。
しかも自治体やお堅い組織に振り回される。
これはあくまで学校事務職員の例だが、在職中に昇給に天井が設けられたりした。
確かに安定してはいる。
でも、出世コースに乗っていい感じの給料をもらえる公務員は一部だけ。
僕のようなペーペーはいつまで経っても低空飛行だ。
別に高給取りになりたいわけじゃない。
でも、さすがに変化が何もない職業というのはつまらない。
数十年先の未来が見えるというのは、確かに安心だ。
でも、僕にとっては絶望だった。
公務員を辞めたワケ
学校の先生というのは、ある種の独特な人種だ。
だいたいは楽しい学校生活を過ごし、夢を見たまま大学生活を過ごし、そのまま教員になる。
学校しか知らないで大人になり、子供に物を教えるようになる。
そういう人種が集まるわけだから、教職員コミュニティというのは良くも悪くも学校的だ。
公務員、特に事務職の目線からすると無責任に見える場面も多かった。
そういう失望が積み重なって、9年目で心がぽっきり折れたというのは退職した理由の大きな1つだろう。
もう1つは、在職中にパワハラを受けて休職したことだ。
これによって公務員というか、人間に対する希望のようなものを1つ失ったように思う。
いちおう、復職後も何年かは勤務したが、内心は常に冷めていた。
余計なことはせず、変なことに首は突っ込まず、ドライにさっさと退勤するようにしていた。
毎日、これが数十年も続くのかと想像した。
そのたびに絶望していた記憶がある。
ライターになってどうか
退職後は貯金を食いつぶして迷走した。
一時期はバイトを転々としていた。
そして、なんやかんやでライターの仕事をするようになった。
ライターと言っても、厳密に言えば動画の原稿を書く仕事だ。
ブログとかメディアとかに記事を載せているわけじゃない。
動画というコンテンツの中でも注目される部分じゃない。
AIが云々言われている昨今、いつ仕事が消えてもおかしくない状況だ。
自分でもブログなどを運営して安定しているライターや、大手メディアで活躍する敏腕ライターとはわけが違う、木っ端ライターだ。
ただ、僕の場合は幸いにも障害年金もいただけている。
おかげで飢え死にしないで済んでいるというのが正直なところだ。
公務員時代と比較すると惨めに思えるかもしれない。
でも実は、退職時点の給料と現在の収入はそこまで変わっていない。
お金以外の面でも、公務員を辞めたことに後悔はない。
むしろ、公務員時代よりも自由になった。
悩みはあるが、閉塞的な悩みから自由な悩みに変わって少し楽になった。
職場の人間関係もないし、数十年先の見通しのきく未来に絶望することもない。
公務員を続けていたら、こうしてnoteを書くことも無かったと思う。
それくらい、当時の僕には覇気というものがなかった。
でも、今は自由がある。
不安定な生活だが、意欲的に何かに取り組めることもある。
思いついたことをすぐに試せる。
例えば、この記事を有料にして小遣いゲットを狙うこともできる。
そしてここが重要なところで、仮に稼げなかったとしても大して気にならない。
職場の飲み会で食べる刺身やら肉やらより、一人で食べる塩ご飯(白米に塩をかけた物)の方が美味しいのだ。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
記事を書くのは私にとって思考を整理する大切な時間でもあります。
もし少しでも共感や気づきがあったら、サポートしていただけると今後の記事づくりの励みになります。
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