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海沿いの街で静かに暮らしたい

正社員を辞めたあの日。
まさか、その選択の先で自分の「理想の暮らし」を探すことになるとは思っていませんでした。

あの頃の私は、目の前の選択に精いっぱいで、その先にどんな景色が待っているのかまでは分かっていなかったと思います。

それでも今、いろいろな土地を巡りながら、少しずつ自分の暮らしたい場所を探しています。

私の理想の暮らしは、

海を感じる場所で、朝日を浴びながら
大好きなカフェラテを飲んで一日を始めること。


そして、誰かに強要されるのではなく、自分の意思で仕事をして、一日の終わりに「今日も悪くなかったな。」と思えること。

そんな何気ない日常が、今の私の描く「理想の暮らし」です。

——あなたは、どんな暮らしを理想としていますか?



海が好き。心が軽くなるから。

私は、海が好きです。

砂浜に座って海を眺めていると、自分の中に溜まっていた「なにか」を、きれいに洗い流してくれるような気がします。

太陽の光を受けてキラキラと輝く水面。

どこまでも続いている水平線。

途切れることなく聞こえてくる波の音や、潮の匂い。

五感を通して、「大丈夫だよ。」と海が静かに語りかけてくれているように感じることがあります。

もともと、私は自然が好きな子どもでした。

山も、海も、川も。

自然の中にいるときの私は、いつもより少しだけ自由だったように思います。

「なぜ、海を好きになったのか?」と聞かれると、はっきりとした理由はありません。
ただ、山の中で過ごしていたあるときに、ふと「私は、海が合うな。」と思っただけでした。

それは頭で考えて出した答えではなく、身体のどこかが先に気づいたような感覚でした。


理想の場所には、まだ出会えていない

この広い世界の中で、「ここが自分の居場所だ。」と心から納得できる場所を見つけるのは、簡単なことではないと思います。

もし、すでにそういう場所に巡り合えている人がいるなら、私は少し羨ましく感じます。

なぜなら、私はいまだに、自分の理想の場所に出会えていないからです。

どこに住めば、自分らしくいられるのだろう。

どこでなら、朝を嫌いにならずに暮らせるのだろう。

海が見える場所なら、それだけで満足できるのだろうか。

・・・考えれば考えるほど、「理想の暮らし」というものは、景色だけでは完成しないのだと気づきます。

👉海が近いだけでは、理想の暮らしにならない。

私が生まれ育ったのは、神奈川県の山が身近にある場所です。

車で行ける距離に海はあるけれど、どこか喧騒があり、静かに過ごせる場所を探しても、人の多さに疲れてしまうことがあります。

都会の忙しなさは肌に合わない。
でも、地方すぎる場所では生活の不便さが気になってしまう。

我ながら、なかなかわがままだと思います。

移住について話していると、ときどき「理想の暮らしなら、自分で作ればいいじゃん。」と言われることがあります。

確かに、そうだと思います。
待っているだけでは、自分の望む暮らしは手に入りませんから。

ただ、私にとっての「理想の暮らし」は、身の回りの環境を整えるだけでは完成しないのです。

エスプレッソマシーンを買って、朝からカフェラテを淹れるだけではないし、海が近ければいいわけでもない。

仕事、住む場所、人との距離、街の空気。

その土地で暮らしている自分が、自然に息をしていられるかどうか。

私にとっては、そのすべてが揃って初めて「理想の暮らし」になるのだと思います。

「じゃあ、どんな場所がいいの?」と聞かれても、
今の私には「自分の直感です。」としか答えられません。

だからこそ、興味を持った場所には、実際に足を運んでみようと思うようになりました。


「ここで暮らす私は、前を向けるだろうか?」

私は今、海を感じられる理想の場所を探すために、リゾートバイトをしています。

リゾートバイトなら、行ってみたい土地に住み込みで働くことができます。滞在している間に、現地の不動産を見たり、周辺を歩いたり、スーパーや交通機関を確認したりすることもできるのです。

旅行では見えない、その土地の日常を少しだけ体験できることが、私がリゾートバイトを選んだ理由のひとつです。

私にとっては、いきなり移住先を決めるよりも、実際に暮らしながら確かめる今の方法が合っていると思っています。

現在、移住先の候補県は3つあります。
ただ、具体的な街までは、まだ絞れていません。

できれば年内にはある程度決めたいと思っていますが、自分の中に譲れない部分もあるので、焦らず考えたいと思っています。

👉とりあえず、興味を持った場所へ行ってみる。

国内外を問わず、行ってみたい場所に行き、見てみたい景色を見て、その土地を歩いてみる。

そして、自分に問いかけます。

「ここで暮らす私は、前を向けるだろうか。」

もちろん、その問いにいつも答えが返ってくるわけではありません。むしろ、「まだ分からない。」と思うことの方が多いかもしれません。

それでも、自分に問い続けることをやめず、一歩踏み出すことも恐れないと決めています。

最初の一歩は本当に怖いです。それでも、小鹿のように震える足を少しずつ動かしながら、今よりも息がしやすい場所を求めていきたいです。


あの日から、人生は思わぬ方向へ動き始めた。

正社員を辞めたことが正しい選択だったのかと聞かれたら、今もはっきりとは言い切れません。

その後の人生が、何もかも順調だったわけではないからです。

迷ったことも、立ち止まったことも、「これでよかったのかな。」と考えたこともありました。

それでも、きっとあのとき正社員を辞めず、当時思い描いていた人生をそのまま歩んでいたら、今の私が見ている景色や、これまで経験してきたことの多くはなかったでしょう。

あのときの選択が、その後の別の選択につながり、さらにその選択が、今いる場所へと続いている。

小さな出来事が、巡り巡って思いもよらない未来へ影響していく。

人生の選択というものは、まるでバタフライエフェクトのようで面白いと感じます。

選んだ瞬間には、その道がどこへ続いているのか分かりません。
一見すると、失敗や遠回りに見えることもあります。

けれど、ずっとあとになって、別の景色の中に立ったとき「あの選択が、ここにつながっていたんだ。」と気づくことがあるのかもしれません。


私の「居場所」探しは、まだ続く。

迷いながら、いろいろな土地へ行き、そこで暮らす自分を想像する。
実際に訪れて「ここは少し違ったな。」と思えば、また次の場所へ行く。

こうして文章にすると、少し遠回りに見えるかもしれません。ですが、この時間は無駄ではないと思っています。

なぜなら、自分に合う場所を知るためには、自分に合わない場所を知ることも必要だと考えているからです。

「ここではなかった。」と分かることも、私にとってはひとつの答えです。

「行ってみなければ分からなかった。」
「暮らしてみなければ気づかなかった。」

その小さな答えを集めながら、私は少しずつ、自分の理想に近づいているのだと思います。

迷いながら進んでいる今も、きっと旅の途中です。

そして最近は、「居場所」というものは、住所だけを指すわけではないのかもしれないと思うようになりました。

誰といるときに、自然に笑えるのか。

どんな働き方なら、朝を嫌いにならずに済むのか。

どんな景色を見ていると、少しだけ呼吸が深くなるのか。

どんな時間なら、「私は私のままでいい。」と思えるのか。

——そんな小さな「心地がいい」を集めた先に、私の居場所があるのかもしれません。
だから、「理想の暮らし」ができる場所が、今はまだ決まっていなくてもいいと思っています。

海沿いの街なのか。
はたまた、これまで想像もしていなかった土地なのか。

それすら、まだ分かりません。

いつか朝の柔らかい陽射しが入る窓際で、カフェラテを飲みながら「ああ、ここに来てよかったな。」と、静かに思える日が来たらいいなと思っています。


まだ見えない景色の途中で

この広い世界のどこかにある「居場所」に辿り着いたとき、今の迷いや遠回りも、すべてそこへ続く道だったと分かるのかもしれません。

正社員を辞めたあの日の私には、今の景色が見えていなかったように。
これから先の私にも、まだ見えていない景色があるのでしょう。

だから私は、これからも自分に問いかけながら、少しずつ歩いていきたいと思います。

私にも、あなたにも。

「ここなら、自分らしくいられる。」

そう思える場所が見つかりますように。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう。

Bamirah

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