#リゾバ|この働き方を経験できて「よかった」と思う瞬間
正社員を辞めて、リゾートバイトという働き方に出会ったのは2024年。
派遣で、安定とは言い難い給与と待遇。
それでも「リゾバをしてよかった。」と思えるのは、多分、たくさんの人や土地に出会えたからだと思う。
今までなら素通りしていた景色も見えるようになった。
朝起きて、今日が憂鬱だと思う頻度が減った。
「ご飯」がただ生きるための消耗品のような役割じゃなくなった。
世間から見れば、アラサーで定住地もなく日本各地を転々としている私は「社会不適合者」の枠に分類されるのかもしれない。
だけど、この働き方を知らなければ、きっと私は心が擦り減ってしまって今も同じ日々を過ごしていたかも——そう思ったら、心の底から「よかったな。」と思えるようになった。
満了日はいつも優しさに触れる
有期雇用のリゾバには「満了日」がある。
派遣先との契約が終了する日だ。
今まで10ヶ所近くの派遣先でお世話になってきた。
どの派遣先に行っても、私は満了日になる頃にはすっかり現地の人たちと仲良くなり、目にうっすら涙を浮かべて「お世話になりました。」と頭を下げる。
そのたびに、こんな言葉をもらう。
「来てくれてありがとう。」
「またどこかで会えたらいいね。」
「次のところでも頑張るんだよ。」
「体調には気をつけなさい。」
「どこに行っても大丈夫、顔をあげなさい。」
本当に、本当に・・・人の優しさや温かさって、こんなにも人生に色をくれるのかと思うほど。
感謝の言葉を何度言っても足りないくらい、素敵な人たちとのお別れを何回も経験してきた。
そして、同時に私は「人に恵まれている」と実感するんだ。
赴任当日は「大丈夫かな。」と不安になるのは、毎度のこと。
いつまでもドキドキする感覚には慣れない。けれど、悪いドキドキじゃない。
ここに来なければ会えなかった人たちとの
『束の間の時間』
その尊さを知っているからこそ、私はドキドキするの。
もちろん、仕事中に「ここを改善すればいいのにな。」「もっとスタッフ教育を徹底しないと。」——そう思うことはある。
ただ、それはどこに行っても出てくる課題で、難儀な性格の人に出会って苦労することも少なくはない。
だけど、それらが霞むくらい素晴らしい人たちに出会える「リゾバ」に、私の心はすっかり魅せられてしまっている。
もうひとつの家族、みたい
派遣先にいる人たちの年齢はバラバラ。
定年後もパートとして勤務しているベテランもいれば、20歳前後の若い子もいる。
そんな人たちと一緒に過ごしていくうちに、自然と「家族」のようになることがある。
今は亡き祖母を思い出させるような厳しくもあり、温かいおばちゃん。
つっけんどんな言い方をするけど、よく見ていて優しいおじちゃん。
私を「姉さん」と慕ってくれる年下の子たち。
本当の兄や姉のようで、私が思わず甘えてしまう人たち。
親のように褒めてくれて、ときには人生の教訓を教えてくれる先輩たち。
リゾバをしなければ出会わなかった彼らとの奇跡を噛み締めながら「お元気で。」と次の目的地へ出発する。
一期一会に感謝して、私は今日もキャビンゼロを背負って「居場所」を探しに放浪している。
目と心に焼き付ける
カメラに収めてもいい。
けれど、私は自分の目と心にその景色や人たちを焼き付けるようにしている。
理由はない。
ただ、いつも噛み締めているんだ。
「ここに来てよかったな。」
「あの日、諦めなくてよかったな。」
そう思いながら、細部まで尊い瞬間を焼き付けておきたいだけ。
カメラを向けるのは「気になった風景」が中心だ。
これも、特に大きな理由はない。
「写真撮ればよかった!」となる時もあるけれど、まあ、その時はその時ということで。
繋がる人とは今も繋がっている
ありがたいことに、満了を迎えて別の場所へ旅立っても「Bamirahさん、お元気ですか?」と連絡をくれる人たちがいる。
何気ない話題だったり、リゾバを始めた・転職した報告だったり、その連絡内容はさまざまだ。
近場にいる時は「ご飯行こう!」と集まることだってある。
そんな繋がりが大人になってからできるなんて、リゾバを始める前は想像もしていなかった。新しい交友関係を築くことは、もう難しいと思っていたからだ。
私は友だちが少ない。
片手で数えられるし、形はグーにもなれやしない。
げき狭・ごく深の人間関係を築く私にとって、新しい出会いは高難度クエストであり、攻略が非常に難しい。
そんな私が、だ。
まさかアラサーになって「新しい交友関係」を築けるなんて。
なんて幸せ者なんだろう。
身近な人の「大丈夫」より、短期間しか関わっていない誰かの「大丈夫」に肩の力が抜ける日が来るなんて思わなかった。
根拠のない励まし。
口から出ただけの言葉だったのかも。
でも、嬉しかった。
「そっか、大丈夫なんだ。」
ホッと息を吐けたことが、本当に嬉しかった。
私が次に繋いでいきたい
たくさんの人にもらった優しさと温かさを、今度は私が繋いでいきたい。
それはこのnoteでもいいし、次の派遣先でもでいい。
「あの言葉が嬉しかった。」
「こんな気遣いに優しさを感じた。」
そういうのを繋いでいきたい。
私が救われたように、誰かを救うことができるはずだから。
陳腐な言葉でも、ささやかな行動でも、誰かの救いになることがあると思うの。
——だから今日もnoteに綴るんだ。
Bamirah
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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