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学習と幸せの関係・1【肯定心理学からの提言1-3-1】

こちらの記事は、肯定心理学からの提言として、
肯定幸福学として、
「人生を好転させ幸福感を高める最先端の心理科学の視点で連載しているものです。
すべては「幸福に回帰する」
すべて人間の願望も欲望も、結局は「幸せ」になりたいがためのもので、幸福への真の理解が深まるとより、豊かな人生が送れるものです。

この一連の記事は、以下のマガジンに収めていますので、ご興味があればお読みください!

この記事は約4分でお読みいただけます♪


学習と幸せの関係

これまでの学校教育は、
有形として結果のでること(成績)を求め、
無形ではあるが大切なこと(学ぶ喜び)をないがしろにしてきた。

そうして、多くの子どもは、
「出世競争型」人間として育てられてきたわけだ。

さて、ではこの現状を改善することはできないのだろうか?
教育の現場でも現在、その点に気づいてきて改善されている部分はある。
しかし、残念ながらその範疇はお役所仕事と呼ばざるを得ない。

子どもをこの「出世競争」の罠から救い出すには?
子どもが学業の成果と学ぶ喜びを両立させるためにはどうすればいいのか?
この社会は、こんなところからしか脱却、
つまり物質的な富と精神的な貧の解消は解いていけない。
という要素も多分に感じている。

マーク・ヴァン・ドーレン

「フロー」が与えてくれるもの

「フロー」とは、特定の作業に没頭し、その作業といわば一体感を感じている状態のことで、これを「行動と意識が融合した状態」
と「フロー」を研究し世に出した、心理学者のミハイ・チクセントミハイは表現している。

フローの状態のとき、その人はピークエクスペリエンスとピークパフォーマンスの双方を体験している。

つまりは、喜びの体験をしながら、そのことをとてもうまく行っているわけだ。
スポーツの世界だとこれを「ゾーン」に入った状態と表現される。

また、チクセントミハイは、
「フローを頻繁に体験するには、明確な目標を持つことが不可欠である。人が何かに没頭するためには、それをすることが自分にとって重要なことでなくてはならない」と説明している。

「他のことに気を散らされていない時」
「目標をしっかりと定めている時」
人は目の前の活動に没頭する自由を手にしている。 
明確な目的を掲げることで、人は旅を楽しむ自由を手にできるのだ。


フローの中では現在と未来の利益が両立している。


フローの体験は、
「痛みなくして得るものなし」
という広く認識されている公式を
「喜びありて得るものあり」
という新しい公式に変えることで、私たちに究極の価値をもたらしてくれる。

 
フローに関する研究は出世競争型の幸せモデルが
「良い仕事を行うためには辛い努力が不可欠である」
という迷信に基づいたものであることを証明したのだ。 

ピークパフォーマンスに伴うものは苦しみではなく喜びなのだ。
人がそのフローに入ることができるのは、
行っている作業が妥当な難易度を持つ時
つまり「 難し過ぎでも易し過ぎでもない」時なのだ。

人はやることの難易度が高くて自分の能力のレベルが低い時には不安を!
能力のレベルが高くてやることの難易度が低い時には退屈さ!を感じる。

自分の能力レベルとやることの難易度が一致した時にフロー状態に入ることができる。
これはある意味当然のことだ。

人は現在のレベルを超えることはできない。
また、現在のレベルに対して、低すぎることも意味をなさない。
できる範囲で高いレベルのことに集中することで、その天井を上げていくことができる。

これは筋トレと同じだ。
できる範囲のことしかできないが、できる範囲の上限までやることで筋力は増やすことができる。


子どもの多くは学校で「不安」「退屈さ」などを感じているので、
学ぶ喜びを得ることができないでいる。

「過程より結果を!」は、旅することを楽しむより目的地に着くことが重要視されていることだ。
これにより、旅そのものより(経験そのものより)、目的地に着くこと(結果)を求められることは、フロー状態を体験することを困難なことにしている。
不安と退屈さは有害なもの。それはフロー体験を低下させるものだ。


ほとんどの親という存在は、「努力」=「苦しみ」と混同している。
だから、子どもの望みを満たしてあげることで、子どもを苦しみから守ろうとする。
しかしながら、それは子どもをあらゆる挑戦から遠ざけることでしかない。

親は子に恵まれた環境を与えようとし、結局は、子どもの成長できる努力する機会、フロー体験する機会、そして努力することにより何かを成し遂げる喜びと経験まで奪い取っている。


多くの現代社会はかなり裕福になっている。
しかし、裕福で不幸せな若者も急激に増えてきている。
これを「金持ち病」と指摘することもできるが、
実際のところ、「恵みがもたらす災い」だと解釈した方がより的を得ているように感じる。

サミュエル・スマイルズ

子どもを過度に援助し、努力からさえ解放することは、子どもを不幸せに導くことになる。
子どもだって努力が必要な状況で、それに対峙することで、その達成に意義を見出したり、その過程を楽しめるようになるものだ。

努力と挑戦が心理的に豊かな人生には不可欠である。
幸せへの近道なんか存在しない。
人生とは過程であり、それが人生の財産そのものなんだ。


そして、不幸せが裕福な若者たちの間に蔓延している
もうひとつの理由は
「幸せにならなくてはいけない!」 というプレッシャーにある。

「幸福は物質的富には無関心」
幸せを得る機会は老若男女・貧困裕福問わず与えられている。 
究極の価値は誰をも選ばない。

アダム・スミス

衣食住・妥当な教育が満たされてさえいれば、究極の価値の領域においては収入の高低はほとんど意味をなさない。

そもそも、我々は誰もが一生を通じて様々な体験をする。
悲しみ・喜びや不安・安息もみんなが体験するものなのだ。

そもそもこの世界で、どんな特権を持ってしても、私たちを心理的な痛みから完全に解放することは不可能である。
私たちの誰もが時には悲観主義にさえ陥る。

明日に続く・・・


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