「IPPOの一曲即発〜あのころのワタシ〜」 #07 アーケードの仕事
セガのゲーム黎明期の風景を回顧する連載7回目です!
マスターシステム版「イース」の移植や海外マスターシステム作品、メガドライブ時代には「時の継承者 ファンタシースターIII」「ファンタシースター ~千年紀の終りに~」や「大魔界村」の移植、「炎の闘球児 ドッジ弾平」などを手がけた元セガのサウンドクリエイター・IPPO(沼田出穂)さんがセガのゲームにまつわるエピソードを綴っていく連載第7回目。
▼前回のコラムはこちらから!
今回はIPPOさんが関わったアーケードゲームの制作秘話が語られます。ぜひご覧ください!
本文に入る前に
ひとつお願いです。 私のコラムに限らず、Beep21の記事をそのまま完全コピーではないにせよ、ほとんどの内容が分かってしまう形でSNSにネタバレを投稿される方がいらっしゃるようです。ご存じの通り、ここでの記事は有料です。 記事を購入してくださった方々が不快な思いをされることがないよう、過度なネタバレや画像の無断使用は控えていただけますようお願い申し上げます。
It has come to our attention that some individuals are sharing detailed summaries of Beep21articles—including my own columns—on social media. While these may not be exact copies, they reveal most of the content.
As you know, the articles on this platform are paid content. To ensure that those who have purchased and supported our work do not feel disappointed or uncomfortable, we kindly ask that you refrain from excessive spoilers or unauthorized use of images.
Thank you for your understanding and cooperation.
▼「2026年間購読マガジン」だと、2026年に掲載された分の記事すべてをいつでも読み返すことができるようになります。ぜひこちらからお求めください!
※本記事はこちらからもお楽しみいただけます(※上記の「2026年間購読版」は購入後もずっと記事を保存できますのでおすすめです)。
どうもどうも、IPPOです。
今回は連載7回目となります。…毎回、何を書こうかなと本当に悩むんですが、昨年(2025年)の12月に行われた Hiro師匠の公開収録イベントに参加させていただいたこともあり、今回は私が関わったアーケードゲームの仕事についてお話ししてみたいと思います。
皆様ご存じかと思いますが、私は基本的にコンシューマ(家庭用)開発部に所属していました。ですが、いろいろあって(笑)、アーケードの仕事もほんの少しですが担当したことがあります。
元々アーケード希望だった
入社してすぐの頃、「どの開発部署に配属希望か」を聞かれる機会がありました。新入社員全員が聞かれたかどうかは分かりませんが、ザックリと“アーケードかコンシューマか”という振り分けですね。いつぞやの回顧録でもお話ししたかと思いますが、なにせ入社前はそれほどゲームで遊んだことがなく、特にコンシューマゲームについてはほとんど何も知らなくて、「マスターシステムってなにー?」と言っているような人間でしたので、配属先はアーケード開発を希望していました。
同期入社のサウンド屋は5人いましたが、その内の2人がアーケードに配属され、残る3人(私も含め)はコンシューマに配属されました。入社してから1年ほど経った時にも、また配属(転属)先の希望を聞かれたことがあり、その時も私はアーケードを希望したのですが、その希望が通ることはありませんでした。
今こうやって回顧録を書きながら「なんでそんなにアーケードに行きたかったのか」を考えてみたのですが、自分でもイマイチよく分からないんですね(笑)。まあ、その頃こちらはマークIII(海外マスターシステム)やメガドライブの仕事をメインにやっていて、すぐ後ろの席ではアーケードのサウンドが作られているという時代なわけでして、音数も違うしデータ容量も全然違うしで、アーケードのほうが華やかに見えたのだと思います。…今ならメガドライブの仕事の方が面白いんじゃないかしらとは感じますが。
ここから先は

『Beep21』2026年間購読版
伝説のゲーム誌『Beep』が2021年に21世紀仕様になって5年目に突入! 『Beep21』は他では読めない独自取材記事と当時の関係者によ…
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?
