日々是分岐─セガサターン名作「街」の総監督が語るサウンドノベル回顧録・第二十二回「サウンドノベルのギャグ編と課題
セガサターンの名作「街」の総監督を務めた麻野一哉氏自らが、当時の開発の裏話を回顧録として綴っていく連載コラム「日々是分岐」。
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第二十二回目はサウンドノベルのギャグ編について麻野氏が解説します。ぜひご覧ください。
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23. ギャグ編と課題
この原稿を書いているのは2025年の10月なのだが、実は8月8日に新宿で『弟切草』をテーマにしたトークイベントを開催した。この連載にも名前が出てくる山﨑修さん、都筑孝史さん、そして、当時営業部長だった中西一彦さんに来てもらい、昔の開発話に花を咲かせた。飛び入り的に、『弟切草』の音楽を作曲した三俣千代子さんにも参加してもらった。ちなみに、司会は現在麻野が関わっている位置情報ゲーム『テクテクライフ』の田村寛人社長だ。
異常に暑い日だったのにもかかわらず会場は満席となり、麻野たちのつたない話をみなさん熱心に聞いてくださった。山(﨑)さんが持ってきた、模造紙で作った巨大な手製のフローチャートを広げると、大きな歓声があがり、ステージ手前までお客さんが歩み寄ってきて、写真撮影会のような趣になった。話のついでにと用意してきた『弟切草』の背景画像をPCで見せると、1枚ごとに「それだ、それそれー!」「ボイラー室、来たー!」などの歓声があがり、あまりの盛り上がりに笑ってしまうほどだった。みなさん、ありがとうございました。
イベントそのものも意義があったのだが、ひさしぶりに昔のスタッフと再会し、記憶を掘り返したのも収穫だった。そのひとつが、ギャク編、ピンク編をだれが書いたかという話で、正直、30年以上前のことで、すっかり忘れていたのだが、山さんや都筑さんに聞くと、「(長坂)先生がノリノリで書いていた」とのこと。ああ、そうだったか、長坂さんが書いていたのかと思い出してきた。
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