「IPPOの一曲即発〜あのころのワタシ〜」 #02 メガドライブ前夜 ~海外マスターシステムとかアレックスキッドの声とか~
セガの家庭用ゲーム機初期の風景を回顧する連載2回目です!
マスターシステム版「イース」の移植や、海外マスターシステム作品、メガドライブ時代には「時の継承者 ファンタシースターIII」「ファンタシースター 千年紀の終りに」のサウンドや「大魔界村」の移植、「炎の闘球児 ドッジ弾平」や、アーケード作品などを手がけた元セガのクリエイター・IPPO(沼田出穂)さんがセガ家庭用ゲーム機のエピソードを綴っていく連載第2回目。
▼前回のコラムはこちら!
今回は「アレックスキッド」の声の秘密や、当時の開発風景が語られます。ぜひご覧ください!
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お久しぶりでございます。IPPOです。
1回目のコラムには感想などを頂き、とても嬉しく思っております。ありがとうございます。
前回は初仕事までの事をお話ししましたので、今回はそのすぐ後あたりの思い出を書いてみようと思います。
タイトルがわからない
SNSなどで「○○っていうゲーム、IPPOさんがサウンド担当してますよね?」と聞かれる事があります。
そんな時、そのタイトルに全く覚えがなくて、「はて?」という反応をしてしまう事があるのですが、これは忘れているのではなくて、本当に知らない場合があるのです。
開発時についているのは、たいがい仮タイトルで(その仮タイトルすらなく単に“シューティング”などとしか書かれていないものもありました)実際に発売される時には全然違うタイトルになっている事が多く、たとえ本タイトルが決まっても、こちらにわざわざ通達が来る事はありません。
というわけで本当に知らないまま年月が経ち、今頃になってSNSのフォロワーさんから逆にタイトルを教えて頂くという形になるのです。
メガドライブ以降はそういう事がありませんでしたが、海外マスターシステムを担当していた頃はこういうパターンが時々ありました。
例えば「エアリアルアサルト」というゲームがありまして、動画を確認すると確かに私の曲なのですが、開発中の仮タイトルが何だったのかが判りません。しかも「アサルトシティ」という似た名前のゲームがあって、これも私がサウンドを担当していたので混乱した事があります。

外注さんがゲームを作っているプロジェクトは、企画書に書かれた絵だけでイメージして曲を作って、結局最後まで実際のゲーム画面を見た事がないという事もありました。今思うと恐ろしいな…。
アレックスキッドの声をやった理由
私が入社した時には、すでにメガドライブのソフト開発は始まっていて、コンシューマサウンドの諸先輩方もメガドライブ用の仕事をしていました。隣の席のモニターには、何やら知らないエディターが映っている…という感じでした。
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