「IPPOの一曲即発〜あのころのワタシ〜」 #08 へポイのこと
セガの家庭用ゲーム機初期の風景を回顧する連載8回目です!
マスターシステム版「イース」の移植や海外マスターシステム作品、メガドライブ時代には「時の継承者 ファンタシースターIII」「ファンタシースター ~千年紀の終りに~」や「大魔界村」の移植、「炎の闘球児 ドッジ弾平」などを手がけた元セガのサウンドクリエイター・IPPO (沼田出穂)さんがセガ家庭用ゲーム機のエピソードを綴っていく連載第8回目。
▼前回のコラムはこちらから!
今回はIPPOさんが関わった幻のタイトル「RPG伝説ヘポイ」について語ります。ぜひご覧ください!
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お久しぶりでございます、IPPOです。新年度が始まってしばらく経ちますが、皆さんお元気ですか。
さて連載も8回目でございます。ありがとうございます。
今回は何を書こうかなと随分迷ったのですが、意を決して「RPG伝説ヘポイ」のことをお話ししようと思います。楽しいネタがひとつもない回顧録になる予感しかしませんが、書こうと思います。
実はこの記事、昨年(2025年)末にはすでに書き上げておりました。ですが、「年始からこのド暗い記事をアップするのはいかがなものか」と思い、急遽ほかの記事を書いて差し替えさせていただいたのです。
と言いますか、そもそもこの記事、掲載OKなのでしょうか。ダメだと言われても、もう書いてしまっているんですけどもね。
それでもよいですか
最初に申し上げておきます。
「RPG伝説ヘポイ」の開発が中止になった理由を知りたい方は、この記事を読まないでください。
なんの解決にもなりません。
それでもいいよ、という方だけお読み下さればと思います。
ありがとう、そしてごめんなさい
メガドライブの「RPG伝説ヘポイ」が開発されていたのは、もうかなり昔のことですし、しかも結局発売されなかったソフトですので、皆さんの記憶からもすっかり消えているものだと思っていました。ところがSNSなどで、この「ヘポイ」のことを聞かれる機会が意外に多いのです。ご意見やご質問のメッセージも何通か頂きました。
そういったメッセージをくださる方々が口をそろえておっしゃるのが、「楽しみにしていたのに」という言葉です。それが一番つらいと言いますか、罪悪感と言いますか…ひたすらごめんなさいと思いながら、うなだれてしまうことが何度もありました。
その度に、いつか機会があれば「ヘポイ」についてお話ししておきたいとは思っていたのです。ただ、決して楽しい話ではないし、果たしてこれは話した方がよいのかどうかと判断がつかないまま、ずっと黙っていました。
「ヘポイ」の件に限らず、これまでに私が担当してきた仕事の記憶をどこかでちゃんと書いて、あわよくばもう二度とお話ししなくて済むようにしておきたいという気持ちもあるのです。特にこの数年間は、そういう気持ちが強くなってきました。
どう言ったらいいですかね、“仕事の終活”みたいな感じですかね。このBeep21さんから連載記事のお話を頂いたときにも、「この場をお借りしていろんな話を残しておけるかも」と思ったのが、連載をお受けした理由のひとつでした。
ウソの話が多すぎる
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