英語のために教育移住は必要ない。海外生活14年・教育移住4回の母が出した結論
「英語のために教育移住した方がいいですか?」教育移住4回、海外生活14年の母としての結論を書きます。英語のためだけなら、わざわざ教育移住なんてしなくていい。教育移住には確かにメリットもあります。でも多くの家庭が直面するのは「所属感」「日本人アイデンティティ」「母語」の問題でした。教育移住のリアルと、親が考えるべき人生設計について書きました。
「英語のために教育移住した方がいいですか?」
この質問を、これまで何十回も受けました。
そのたびに私は少し迷います。なぜなら。
私自身が
教育移住を4回やった母だからです。
香港永住権のことまで考えて長女が生まれる前に香港に移住。
そして、香港、沖縄、オランダ、沖縄。
公立インターナショナルスクール、日本式公教育、教育移住から帰国・撤退。
サマースクールも何度も経験しました。
そのうえで、今の結論を書きます。
英語のためだけなら、わざわざ教育移住なんてしなくていい。
むしろ目的を間違えると、
教育移住は思っている以上に大きな代償を払うことがあります。
今日はその話を書きます。

教育移住を考える親の多くはこう思っています
英語ができれば未来が広がる
海外の方が教育は良い
日本にいると遅れるかもしれない
私もそう思っていました。
だから香港に移住し、インターに入れ、サマースクールにも通わせました。
でも。
実際に起きた問題は英語ではありませんでした。
教育移住のメリット
まず誤解してほしくないので言います。
教育移住には、確かにメリットがあります。
それは主に3つ。
① 世界が広いと体感できる
海外に住むと、
文化も価値観もまったく違います。
日本では当たり前のことが
世界では当たり前ではない。
・宗教
・教育
・社会のルール
・働き方
子どもはこれを「知識」ではなく
体験として理解します。
これは確かに大きな財産です。
② 多文化の中で育つ経験
海外の学校では
・国籍
・言語
・宗教
が違う友達が普通にいます。
この環境で育つと
「違い」に対する抵抗感が少なくなる。
これはグローバル社会では確かに意味のある経験です。
③ 親の視野が広がる
実は教育移住で一番変わるのは
子どもより親かもしれません。
海外に出ると
・教育制度
・キャリア観
・社会の価値観
全部違う。
「日本の常識」が
世界の常識ではないと気づく。
この視点は確かに大きいです。
でも教育移住には重いデメリットもある
ここからが、あまり語られない部分です。
教育移住にはかなり大きなデメリットがあります。
最大の問題は「所属感」
教育移住で多くの家庭が直面するのは所属感の問題です。
子どもにとって「自分はどこに属しているのか」
これは思っている以上に重要です。
しかし教育移住をすると
・日本の学校にはいない
・現地文化にも完全には入れない
という状態になることがあります。
つまりどこにも完全に属していない状態。
これは子どもにとって意外と大きなストレスになります。
日本人アイデンティティが遅れる
海外生活が長くなると
もう一つの問題が出てきます。
それが
日本人としてのアイデンティティ形成
です。
子どもは文化の中で育ちます。
・テレビ
・漫画
・学校文化
・社会の価値観
これが日本と同期していないと
日本人としての感覚が育ちにくい。
日本人補習校にも嫌がっていかなくなる家庭を何人みたでしょうか。
結果として
・帰国後に違和感
・友達関係の難しさ
・所属の迷い
が起こることがあります。
母語は自然には育たない
もう一つ、
多くの家庭が誤解していることがあります。
それは母語は自然に育つという幻想です。
私もこの幻想をいだいてしまっていた時期があります。
実際には違います。
海外で生活していると子どもは日本語をあまり使わなくなります。
すると
・語彙
・読解力
・論理的思考
が十分に育たないことがあります。
母語は設計しないと崩れる。
これは沖縄の公教育を経験して本当に実感しました。
英語のためなら教育移住は必要ない
ここで、私の結論です。もし目的が英語だけなら。
わざわざ教育移住をする必要はありません。
今は日本でも
・オンライン英会話
・英語教育
・短期留学
いくらでも方法があります。
英語は場所より学習量。これはもうはっきりしています。
教育移住は語学ではなく人生設計
教育移住が意味を持つのは語学ではなく人生設計です。
・どこで育つか
・どの文化で生きるか
・どの社会に属するか
ここまで考える必要があります。
つまり教育移住は学校選びではない。人生のOSを変える選択。
教育は学校ではなく「所属」を設計すること
教育というと
・英語
・学歴
・学校
の話になりがちです。でも本当に大事なのはどこに所属するかです。
人は所属によって価値観を作ります。
教育移住はこの所属を大きく変える選択です。
教育移住はキラキラした話として語られがちです。
でも現実はもっと複雑です。
メリットもある。
デメリットもある。
ストレスも負う。
だから私は今英語のための教育移住には慎重です。
大事なのは英語でも学校でもなく子どもがどこに所属し、どんな言語で思考し、どんな未来を選び直せるか。
教育は学校選びではない。
人生設計です。
これが
教育移住4回、海外生活14年の母としての
今の結論です。
関連記事:
