AIと書く「1万文字」の舞台裏。Gemini×Keepで1万文字を完走する自動化術(中級実践編)
📗理論はわかった。でも、本当にそんなに上手くいくの?
前回の記事で、GeminiとGoogle Keepを連携させる「理論」はお伝えしました。 しかし、実際に執筆画面を見てみないと、その本当の便利さは伝わりきらないかもしれません。
前回の記事はこちら
そこで今回は、完全実演です。 初級編で作ったプロットを使い、実際に私がGeminiと連携して第1章から第2章へと物語を紡いだチャットログを公開します。
読者の皆さんは、これをマネするだけでOKです。 それでは、コピペ地獄から解放された「新しい執筆の世界」へようこそ。
📗今回の「種(プロット)」
まずは、初級編のメソッド「選択式プロット作成」で、以下の設定を作りました。 今回はわかりやすく、王道のサイバーパンク・バディものです。
タイトル: 『ネオンの雨と錆びた犬』
ジャンル: サイバーパンク・サスペンス
主人公: カイ(元刑事の探偵。右腕が義手。厭世的)
相棒: リコ(天才ハッカーの少女。口が悪い。とある企業の機密を盗んで追われている)
第1章の展開: 雨の路地裏で二人が出会い、追っ手のドローンから逃げる。
📗第1章を書かせる
ここはいつも通りです。 新しいチャットを開き、以下のプロンプトを送信します。

無事に第1章(約2,500文字)が書き上がりました。 最高の滑り出しです。しかし、問題はここからです。
📗記憶を「Keep」に保存する
第1章を書き終えた直後。ここで「第2章を書いて!」と焦ってはいけません。 AIの記憶が鮮明なうちに、中級編で紹介した「魔法の要約」を行います。
※中級理論編でお話したGoogle Workspaceの連携設定を済ませておいてください。
第1章の執筆、お疲れ様でした。 次の章を執筆するために、以下のフォーマットで「第1章のまとめ」を作成し、Google Keepに「ネオンの雨と錆びた犬_記憶_第1章」というタイトルで保存してください。
【記憶メモ】
起きた出来事(事実):
キャラクターの感情の変化:
次の章に残した伏線・課題:

見てください。私が一文字も打つことなく、AIが勝手に「重要な伏線(義手の不調)」までピックアップしてメモ化しました。 これで、スマホのKeepアプリにはこのメモが格納されました。

📗記憶を呼び出し「第2章」へ
ここからがクライマックスです。 新しいチャット(または会話が長くなってリセットした後)で、第2章を書かせます。 もちろん、設定資料のコピペはしません。

お分かりいただけたでしょうか? 指示文には「義手の不調」も「リコの態度の軟化」も一切書いていません。 しかし、AIはKeepのメモを読みに行き、「義手が疼く描写」と「リコの警戒が解けつつある描写」を、自然に第2章の書き出しに盛り込みました。
これが、「記憶の同期」です。
📗設定が変わったら?(管理術)
執筆中、リコが「実は激辛好き」という新設定が生まれました。 これを忘れないようにするには?
【スマホでの操作】
Keepアプリを開く。
「設定資料_v1.0」というメモを開く。
最下部に「・リコは激辛党。カイの淹れたコーヒーにタバスコを入れた」と一行追記する。
これだけです。 次回の指示出しの際に、 「@Google Keep の『設定資料_v1.0』と『記憶メモ_第2章』を読んで」 と言えば、第3章では当然のようにリコが激辛料理を注文するシーンが生成されます。
📗あなたは「指示」するだけ
いかがでしたか? 今回、私がやった作業はこれだけです。
プロットを渡す。
「まとめてKeepに入れて」と言う。
「Keepを読んで続きを書いて」と言う。
コピペ回数:0回。 スマホの画面を長押ししてイライラする時間は、もう過去のものです。
この「全自動執筆サイクル」を手に入れたあなたは、1万文字でも2万文字でも、息切れすることなく書き続けられるでしょう。
今回は説明をシンプルにするためにAIにはいきなり小説を書いてもらいましたが、保存するのはあくまで「プロット」という方針に変わりはありません。
思いついた設定を盛り込んでご自身でプロットを修正し、第1章をもう一度書き直してもらう。という楽しみ方も、もちろん「アリ」です。
……え? 「メモが20個を超えてきて、どれを読み込ませればいいかわからなくなった」ですって?
ふふふ、やはりそこに行き着きましたね。 その「情報の洪水」を全て飲み込み、整理不要でAIに脳みごと移植する神ツール。 次回こそ、「上級編入門:NotebookLM」の扉を開きましょう。
上級編の応用はこちら。
あなたの脳内にしかなかった「尊い妄想」が、一つでも多くこの世に出力されることを願っています。
