【短編】 #せりふ三題噺(宇宙、カレンダー、昆布)
はらとけいさんの企画に参加させていただきます☺️。
■セリフ「受付で待ってますね」
■三題
・宇宙
・カレンダー
・昆布
***
……簡潔に言う。
ストレスが半端ない。
「白い毛が増えそうなんだがっ!」
思わず口にしてみたら……案の定というのか、アシュアの冷ややかな視線が返ってきた。
「なんで白くなると思ってるの?」
まったく、ひどいとしか思えないひと言だ。
「気休めに昆布茶でも飲んでみたら?きっと昆布も本望でしょうよ」
冗談なのかなんなのか、そう言われた。
半笑いで。
きっと美味いのだろうが……そういうことじゃない。
第一、ストレスの加重生産機に言われたくない。
スケジュールの書かれたカレンダーが、まるで死刑宣告日でも伝えているようだ。
近づいているのは『宇宙サミット』。
アシュアは……きっと、それに乗り込むつもりでいる。
多分。でもそんな気がしてならない。
――何とかならんのか。
とりあえず対策はしてみたものの……気は少しも休まらなかった。
そんな翌日。
早速、ゲートに仕掛けておいた認証システムから、オガールの元に通信が入った。
……嫌な気しかしない。
「はい。え?……もちろん艦長ですよ。はい、はい了解です」
通信を終えたオガールが、不可解な表情のままこちらに視線を投げてくる。
「艦長、アシュアから『受付で待ってますね』って」
いや。
あいつのことだ。……そんなわけがない。
「オガール……今のやつ違うだろ?一言一句アシュアの言葉で伝えてくれんか?」
そう言いつつも、身構えてしまう自分を感じていた。
オガールは「えー、本当にいいんですか?」と前置きをしてから淡々とした声で復唱した。
「たかが外出するのにリオンなんかのサインが必要だって言うなら、わかったわよ。今すぐこっちに本人をよこしなさい。受付で待っててあげる」
……ほら来た。
こうなる気がしたのだ。
「で、行くんですか?艦長」
「……行くしかないだろう」
ため息交じりに答えつつ、ステップを降りた。
アシュアが本当に『受付でまってますね』と言ったなら……ドキドキもするのだろうが。
今は、嫌な胸騒ぎしかしない。
「そう言うくせに、待つ気もないんだろうがな……」
知らぬうちに、正解がこぼれ落ちていた。
その他の2人の様子はこちら
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