
CATL、福田汽車と協力、バッテリー交換のEV大型トラック発表
中国最大のバッテリーメーカー寧徳時代(CATL)は、北汽集団系の商用車メーカーである福田汽車(FOTON)とともに、バッテリースワップの大型トラックを製造、すでに一部は北京市などで納車を開始しているという。バッテリースワップについて、中国政府が明確に後押ししていく姿勢を示している中で、今まで消極的な企業が多かったが、一気に検討、研究、実践投入するところも増えてきており、今回の両社の取り組みもその流れ。
今回のBEVバッテリースワップ大型トラックは、FOTONが2019年4月に発表したブランド「福田智藍新能源」からのもの。今回納品が判明したのは、北京公鉄緑鏈新能源という会社に対して。CATLによれば、大型トラックは、鉄道輸送とともに相互連結する都市型輸送の重要な一環、と位置付け、今回のFOTONとの共同開発はグリーン、高効率、持続的発展可能なルートを提供するもの、とした。その上で、今回のBEVバッテリースワップ大型トラックは以下の四点に優位性がある、としている。
車両1台当たり140tの二酸化炭素と12.5tの汚染排出物を削減できる
1km当たりわずか1.2kWhで、ガソリン車と比べ、100km当たり60元節約できる
フル充電による航続距離は180kmで、3~5分でバッテリー交換可能
車とバッテリーの分離モデルを採用したため、初期投資、運営負担を軽減
公開されたバッテリースワップに関する動画によれば、ステーション内に配備された「車両進入正確レーダー位置情報」に基づき、ドライバーが指定位置に停車すると、マシーンが正確にバッテリーパックを取り換える。その精度は現状、100%だという。
ただし、動画を見る範囲では、北汽新能源のタクシーなどバッテリースワップ車による交換と比べ、正直スムーズさに欠ける。また、北汽新能源タクシーのバッテリースワップステーションがすでに北京市内に200ヶ所前後あるのに対して、この大型トラックに対応したステーションがどのぐらい配備されているのかは不明。
CATLではバッテリースワップにも注力、中国新興EV最大手の蔚来(NIO)によるバッテリー運営子会社構想へも出資意向を示している、とされる。