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重度と告げられた日。それでも、変わり始めた日常。(父親の決断④)

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『診断の結果、重度の自閉症スペクトラムです。』
正直、かなりショックでした。
ショックを受けながらも納得してしまう私もいました。

そんな私と妻はやはり、反応が違ったのです。
激しく落ち込み、抜け殻のようになっていました。

当然の反応だと思います。
発達障害ではないと断定してもらいたかった気持ち。
せめて、軽度であれと願った想い。
全てを否定され、現実を突きつけられたのです。

一年で通っていた保育園に戻ると強く決意した気持ちとは裏腹に、正式に発達障害専門の幼稚園への転園が決まりました。

同級生の園児を見ても、様々な特性を持った子が多く、現実の重さをヒシヒシと感じざるを得ませんでした。

それからの日常は困惑の日々が続きました。
車を降りていきなり走り出す。
突然泣き始めても、泣いてる理由がわからない。

意思表示がうまくできない分、どうしてあげたらいいか全くわからなかったのです。

そんな日々を過ごす中で、公園に遊びに行くと、突然妻がこんなことを言い出しました。
『車で休んでてもいい?』
体調が悪いのかな?と思ったので妻を車に乗せ、子供と遊んでいました。

『他の子と比べてしまって辛い』
その夜、何かあったのかと尋ねると妻の口から思わぬ言葉が出てきて困惑したのをよく覚えています。

子供とキャッチボールやサッカーをして遊びたい。
私も同じ想いがありました。
ですが、妻には私以上に辛い出来事だったのです。

妻の母も、同じように受け入れることができません。
発表会や運動会のあと
『今日はあまりできなかったね。』
そんな何気ない一言を口にすることがありました。

私には妻への配慮が入った言葉に聞こえましたが、妻は強く反応してしまうことがありました。
それくらい妻の心は限界だったのだと思います。

そんな日々を過ごしていると少しずつ変化が見え始めました。
『この子はどうして喋らないの?』
甥っ子からの突然の質問でした。

『喋れない病気なんだよ』
妻がまた傷ついてしまうと焦る私とは裏腹に、落ち着いた表情で返す妻。
そんな妻を見て、少し驚きました。

家に帰り、その話題に恐る恐る触れてみると
『疑問に思う年頃だよね』
と冷静に返事をしてくれたのです。

このことをきっかけに、少しずつ変化が見え始めました。
ここから、子供とのやり取りもちょっとずつではありますが、変わっていくことになります。

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