こだわりのMYリュックを作成しました
構想から仕上げまで
入院中、ミシンでたくさんの作品を作らせてもらいました。あの頃からずっと頭の片隅にあった「MYバッグ構想」。退院してすぐ、ついに着手することにしました。
手芸も、かなりのマルチタスクです。材料は場所を取るし、パーツを裁断したら一気に仕上げないと、どれがどれだか分からなくなる。だからこそ、入念な準備が欠かせません。
当時はまだ、自分の認知の変化に気づいていませんでした。段取りを間違えても「脳梗塞で10年くらい一気に歳をとったからだよ〜」なんて笑って説明していたくらいです。今思えば、そのくらい気楽だったのが良かったのかもしれません。今の私なら、こんな面倒な作業には手を出さない気がします(笑)
それでも、何度もほどいて、パーツを作り直して、食事も忘れて没頭して……。誰にも邪魔されない日を選んで、一気に作り上げました。記録を見ると、完成までに5日かかったようです。「老眼鏡のすばらしさに気づいた」とも書いてありました。
こだわりポイント
携帯椅子が入るサイズ
ヘルプマークをまっすぐ、効果的につけられるループ
鍵やイヤホンを付けられるループ
サングラス(視覚情報を減らすための必需品)をそのまましまえるループと、保護用のチャックなしポケット
貴重品をぽいぽい入れられる背面ざっくりポケット
保険証など“いざという時だけ使うもの”用のチャック付きポケット
飲み物や日傘を入れられる側面ポケット
とにかく軽いこと
家族に持ってもらっても違和感のないデザイン
こうして完成したリュックは、1年半たった今も毎日活躍中。ときどき修理しながら、大切に使っています。
ちなみに、お揃いで患者仲間にもポシェットを作ってプレゼントしました。彼女は私よりずっと頑張っている人なので、少しでもリハビリの励みになればいいなと思って。
5日間の集中作業の代償
5日も集中して作業すれば、当然あちこちに負担がきます。ちょっとしたことでめまいが出やすくなり、リハビリの先生からは「姿勢と休憩、大事ですよ」とまた注意されました。ほんと、成長しないなあ……すみません。
作品を作ると「売ればいいのに」とよく言われます。私も、誰かの役に立てたら嬉しいなと思うのですが、作り終えた瞬間に満足してしまって、次の作品への情熱がぷつっと切れてしまうタイプ。バザー以降、収益化には一度も成功していません。どうやら商売には向いていないようです。
