リハビリの意味を見失いそうになったこと
リハビリを続けていると、何度もこう思ったことがありました。
「何のためにやるのかわからない」
今振り返れば、やって本当によかった。
あの時間がなければ、こんなに早く回復できなかったし、できない理由も明確に知ることができました。漠然とした不安を、リハビリの先生が言葉にしてくれることで、迷いから解放される瞬間もたくさんありました。
リハビリをしていると、「努力している自分」に安心できるんですよね。前に進んでいる気がして、心が落ち着く。
通院リハが始まって気づいたこと
ところが、通院リハになると状況が一変しました。
日常生活のほうがよっぽどハードで、むしろリハビリに行っている時間のほうが癒されているのでは…?と感じるように。
「これでいいのか、私…」
そんな体育会系の思考に陥ってしまった時期もありました。
周りを見ると、もっと大変そうな障害を抱えている人がたくさんいます。
私のめまいや息切れは、待合室で座っているうちに落ち着いてしまう。
だからこそ、自分の困りごとを話すのがためらわれることもありました。
信頼できるPTさんの言葉
そんなとき、信頼しているPT(理学療法士)さんに相談してみました。
「生活の中で生じた困りごとを相談して、改善策を一緒に考えていきましょう。外来後の不安が少しでも減るように、いつでも頼ってくださいね」
その言葉にハッとしました。
確かに、つらいことって喉元を過ぎると忘れてしまう。
だからこそ、困りごとはメモ帳に書き留めて、リハビリに持っていくことにしました。(今、そのメモが大活躍しています)
ノートに書き出してみると、自分がどんなことに不安を感じているのかがよく見えてきました。
一人でいるときに発作が起きたらどうしよう
外でめまいが起きたらどうしよう
耳鳴りや虫の羽音のような音が聞こえるのが怖い
健康だった頃には気にも留めなかったことが、あの経験をしてしまうと途端に恐ろしくなる。
そして、その「怖さ」は人によって全然違う。
だからこそ、「そんなことで」と軽く扱ってはいけないんだと気づきました。
心のリハビリも必要だった
病院では、患者さんもスタッフさんも、誰もが私の不安に寄り添ってくれました。
そのおかげで、独りで抱え込まずに済んだのだと思います。
社会に戻るには、体だけじゃなくて、心のリハビリも必要だったんだなと、今はしみじみ感じています。
本当に、感謝しかありません。
