「休みます」と言うだけなのに、 私は毎回ちょっと緊張する。
休みを取るだけのことが、生真面目な私には、なぜか小さな罪になってしまう。
伝える前に、周りのスケジュールを想像してしまう。
忙しいんじゃないか、とか。
今じゃないほうがいいんじゃないか、とか。
だからできるだけ、早めに予定を確保しておく。
この前、どうしても休みを取らなくてはいけない日があった。
ドキドキしながら伝えたけれど、返ってきたのは「はい、分かりました」のひと言だった。
拍子抜けするくらい、あっさりしたものだった。
でも、そのあと少しだけ思った。
その日は繁忙期だったのに、本当に休んでよかったのか、とか。
自分の都合を押しつけただけじゃないか、とか。
了承はもらっている。
迷惑をかけたわけでもない。
それでも、自分の中だけがざわついていた。
たぶんそれは、
まだ古いルールのままでいるからだと思う。
「できるだけ合わせるほうがいい」
「自分の都合は後に回すほうがいい」
そういう前提が、どこかに残っている。
小さく自分を優先することに、いちいち理由が必要になる。
あのときしんどくなったのも、たぶん同じ理由だったんだと思う。
大きな無理をしていたわけじゃない。
ただ、小さな“自分優先”を積み重ねないまま、続けていただけだった。
「休みます」と言うだけで緊張する。
でも最近は、その緊張ごと、自分の癖として見つめてみようと思っている。
休むことに理由を探し続けるより、
“休んでも大丈夫だった”を、少しずつ身体に覚えさせていきたい。
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