"ふつう"を真ん中に置くこと。屋号とロゴに込めた願い
この秋はじめようとしているサービスの、その真ん中に置きたいと思っていた願い。
それを、そのまま閉じ込めた屋号を、決めました。
「Norma(ノーマ)」。
Instagramでもお伝えしていましたが、
このnoteでは、屋号の由来、ロゴに込めた3つの願いについて、もう少しだけ丁寧にお話ししていきたいと思います。
なぜ、住まいを整える仕事なのか
そのことは以前の投稿でお伝えしました。
「Norma」という名前
「Norma(ノーマ)」。
これは、ノーマライゼーションという考え方からいただいた名前です。
ノーマライゼーションとは、障害のある方もない方も、誰もがあたりまえに、自分らしく暮らせる社会を、つくっていこうという理念のこと。
福祉の現場で長く受け継がれてきたこの理念を、私は、住まいを整える、という仕事の中心にしたいと考えました。
バリアフリーの住まいを考えると、どうしても「安全に、動きやすく」ということが中心になりがちです。
それは、とても大切なこと。
でも、私が本当にお届けしたいのは、その先にあるもの。ふつうに暮らせること。ふつうに、好きなものに囲まれていること。ふつうに、その人らしくあること。
Normaという名前は、そんな「ふつうの暮らし」を、まっすぐ軸にして届けたいという願いを、そのまま閉じ込めたものです。
バリアフリーの先にある「ふつうの暮らし」
バリアフリーは、もしかすると、「なにかを諦めること」と、たまにセットにされてしまうことがあります。
バリアフリーにするなら、この家具は手放さなければ。
動線のことを考えるなら、このお気に入りのものは置けない。
これは、住まいに限ったことではなく、着るものや身につけるものでも言えることかもしれませんが、私は、そこに、引っかかり続けてきました。本当はそうではなくてほしい。
バリアフリーになっても、好きなものは守れる。
便利になっても、その人らしさを諦める必要はない。
Normaが真ん中に置きたい暮らしは、そういう「ふつうの暮らし」です。
毎日のちいさな負担を軽くすること。
好きなものを守り続けること。
その両方を、毎日のあたりまえにしていきたいと、私は思っています。
ロゴに込めた、3つの願い
ロゴには、3つの願いを込めました。ひとつずつ、丁寧にお話しします。
『扉の上の、隠れた(重なる)点線』
家の扉の上のところに、実は扉と重なるように点線が隠れています。
これは、「動線を整える」という意味を込めています。家事やケアをするとき、私たちはたくさんの小さな動きをしています。
キッチンに立つ。洗面所に行く。浴室まで移動する。寝室まで戻る。ケア用品を取りに、居室から別の部屋まで動く。
ひとつひとつの動きは、本当に小さなこと。でも、それを1日に何回、1ヶ月に何回、1年で、と、積み重ねていくと、その小さな動きの合計が、その人の暮らしやすさに、静かにのしかかっていく。
動線を整えるとは、物の配置や、しまう場所を、ちょっとだけ暮らしの動きに合わせてみること。たとえば、朝使うものは、朝起きてから最初に手が届くところに置いておく。洗うものは、洗うところから乾かすところまでをひと続きの動線にする。よく使うケア用品は、そのケアをするときに使う場所と同じ高さに、揃えておく。
そういう小さな配置の工夫を重ねることで、365日のちいさな動きを、ひとつずつ軽くしていけたら。
そういう願いを、この4つの点線に込めました。
『扉のそばの、植物』
家の右側には、小さな植物があります。
これは、「好きなもの」の象徴です。
バリアフリーの住まいづくりをしていると、どうしても「安全に、便利に」という方向に目がいきがちです。
そして、その延長で、自分の好きな雰囲気や、大事にしてきた家具や色、を、手放さなければ、と思う場面が、残念ながら、少なからずあります。
私は、そこに、立ち止まりたいと思っています。便利になることを、なにかを諦めることにはしたくない。好きな空気感は、そのまま、そこに残っていてほしい。バリアフリーになっても、自分らしさを諦める必要はない。
その願いを、この小さな植物に託しました。
『家から飛び立つ、鳥』
そして、家から外へ向かって、羽ばたいていく鳥がいます。
この鳥は願いそのもの。
住まいは、その人にとっての生活の基盤です。
暮らしの安心や心地よさ、家族とのあたたかい時間。そういうものが住まいの土台として整っているからこそ、その人の毎日が、自分の外の世界へ向かって、のびのびと、羽ばたくことができます。
暮らしの中の動きを軽くし、好きなものを守り、安心して羽ばたくための土台を整えること。
その三つの願いを、一枚のロゴのなかに、閉じ込めました。
サービス開始は、2026年11月を予定しています。
特別なことではなく、ただ、「自分らしくいられる毎日」を。それを、住まいを整えることを通して、少しずつ、お手伝いしていけたらと思っています。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
