『未経験』を言い訳にしない。誠実さと相手視点で切り拓いたITキャリア
本記事では、当社が利用している採用支援サービス「ツクチム」を運営する株式会社Cに、営業支援チームのマネージャーを務める久保谷のキャリアや仕事への向き合い方についてインタビューしていただきました。
株式会社クラウド人材バンクは2021年に設立し、「人材の流動化によって、日本の競争力を強化する」をミッションに掲げ、フリーランスのハイスキルデジタル人材と企業のDX案件をマッチングするプラットフォーム「デジタル人材バンク」を運営しています。
今回は、クラウド人材バンクの急成長を支える、営業支援チームのマネージャーを務める久保谷さんにお話を伺いました。
20代はIT業界や人材業界ではなく、美容業界に身を置いていた久保谷さん。パソコンのタイピングすら怪しい状態だったそうです。
しかしながら現在は、生成AIやGAS(Google Apps Script)をはじめとしたノーコード・ローコードツールを駆使し、社内のあらゆる業務の自動化を推進しています。
30代で未経験領域に挑戦し、即戦力として活躍されるまでの軌跡や、仕事をするうえで大切にしている考え方・価値観を深掘りしています。

久保谷 美奈(くぼや みな)
株式会社クラウド人材バンク 営業支援チーム マネージャー
営業支援チームのマネジメントと、オペレーショナル・エクセレンス(Operational Excellence:事業活動の効果・効率を高め競争優位性を構築する)を担う。業務委託期間を含めるとクラウド人材バンクとの関わりは約5年。会社の成長フェーズの多くを現場で共にしてきた一人。
「お辞儀の角度から」叩き込まれた20代
ー まずは自己紹介をお願いします。
営業支援チームのマネージャーを務めながら、オペレーショナル・エクセレンス事業部(以下、OPEX事業部)を兼務している久保谷美奈です。最近娘が1歳になり、育児と仕事の両立を楽しんでいます。
営業支援チームでは、プロジェクト・コーディネーターが日々の業務をスムーズに進められるように支援します。また、兼務しているOPEX事業部では、社内の業務プロセスを改善し、生産性を向上させる役割を担っています。
どちらの役割にも共通しているのは、プロジェクト・コーディネーターをはじめとする社内メンバーが、それぞれの役割に注力できる環境を整えることです。AIやGASを活用しながら業務を改善し、生産性向上を支援しています。
ー AIやノーコード・ローコードツールの活用も担われているのですね。クラウド人材バンクに入社する前のご経歴についても伺えますか?
キャリアのスタートはITとは全く無縁の美容業界でした。美容系の専門学校を卒業したあと、全国の百貨店内に展開している業界では老舗ともいわれるネイルサロンに就職しました。入社当初はお辞儀の角度から歩き方、言葉遣いまで細かく指導を受け、接客や礼節を徹底的に学びました。
当時は厳しいと感じることもありましたが、相手の立場に立って考える姿勢や細部へのこだわりは、この経験を通して身についたのかもしれません。その後、他のサロンも経験しながら、最終的には店長や新店舗立ち上げを担当する機会にも恵まれ、20代は好きな業界で仕事に打ち込みました。
ー 美容業界の中にはさまざまな分野がありますが、久保谷さんの元々の興味関心はネイル領域だったのですか?
実はネイルは、元々目指していた道ではなかったです。最初はヘアメイクアーティストに興味を持っていたのですが、専門学校で学んだり就職活動を進めるなかで、下積み期間が長いという特性なども含め、自立した生活を実現するまでには時間がかかることが見えてきました。
真剣に自分の将来を考えた際、他の道を検討したほうがよいのではないかと思うようになり、そのタイミングで恩師から勧められたのが、新卒で入社したネイルサロンだったこともあり、最終的に選択しました。
ー 恩師とのご縁と、アドバイスを素直に聞き入れることができる久保谷さんの姿勢が交わっての選択だったのですね。そして20代の間、美容業界で活躍されたのですね。
今振り返ると、恩師のアドバイスに従ったことが、人生のターニングポイントのひとつとなっています。当時の私を深く理解してくださっていたのだなと大変感謝しています。違う選択をしていたら今の自分は確実にここにいないと思っています。
「20代は好きなことを仕事にしよう」と思っていました。好きなものであれば続けることもできますし、やるからには継続したいと思っていました。技術や接客力、経験値を積み上げ、満足するまでやり切りたいという気持ちは常にあったように思います。
短期集中で、未経験でIT業界へ挑戦
ー 30代を迎えるタイミングで次のキャリアを考えたとのことですが、その時のことを教えてください。
ネイリストとして手に職をつけた経験から、新たな領域でも専門性を身につけたいと考え、IT業界への挑戦を決意しました。ただ、美容業界ではパソコンを使う機会がほぼ皆無で、タイピングを含め、基本的な操作から学び始めました。お恥ずかしながら、関数の存在を知ったのもこの時です。
本来であれば仕事を続けながら勉強するのが理想だと思うのですが、自分のレベルでは仕事の片手間で勉強できるほど甘くないと理解していました。
そこで、ネイルサロン退職後の3か月間で転職すると決め、その期間をIT関連の学習と転職活動に充てました。IT領域の学習については、1日10時間やっていました。
具体的には、MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)の問題集を買ってひたすら解いたり、YouTubeで学んだ内容を実際に試したりと、とにかく実践を重ねました。
その結果、ご縁のあった企業から内定をいただき、決断から2か月ほどで転職を実現しました。入社前にできる限りの準備をして臨むことができました。
ー 「目標への最短距離」を判断する力が素晴らしいです。一方、不安や心配もあったのではないかと思います。当時を振り返ってみていかがですか?
まさに、不安と心配しかないような状況でした。ただ、未知の世界に不安を抱き続けてもキリがなく、行動し続けることでしか解消できないと思い至ったので、「やるしかない」という意識に変換させていました。
一方で、自信の無さやキャリアに関するコンプレックスから「未経験なので」「異業種転職なので」と、枕詞のように口にしていた時期もありました。でも、それを言ったからといって、期待値以下のパフォーマンスでも許されるのかというと、そうではありません。頑張りたい気持ちとは裏腹に、自分で自分の可能性に線を引き、相手にも失礼だったと気付いたのです。
未経験であっても、会社は学校ではないですし、お金をいただく以上、成果や価値を発揮しなければならないという責任が伴います。それを実現するためには多少泥臭くてもやる。めげずに前を向く。その感覚は当時から今も変わらずにある気がしています。
「1日1時間」が育てた、改善の習慣
ー 自らの意思と行動で未経験転職を実現し、IT業界に入られ、その後、クラウド人材バンクと出会うのですね。
クラウド人材バンクとの出会いは、前職時代でした。
当時所属していたITベンチャー企業のクライアント先で、規模の異なるさまざまなプロジェクトに携わっていました。多い時には20案件ほどを担当するPMO部隊に参画し、アドミニストレーターに近いポジションに就いていました。その時、同案件に参画していた代表の金居が私の立ち回りを見て、クラウド人材バンクで手伝ってくれないかと声をかけてくれました。最初は前職を本業としながら、業務委託として1日1時間の副業で当社に参画しました。
当時は、主に案件や登録者様の情報をリストに反映させていく作業を担当していました。1日1時間という限られた時間で成果を出すには、やみくもに作業するだけでは限界があります。そこで、手順をミスや重複が起きにくいものへ見直し、関数を活用して最短で実行できる仕組みをつくりました。振り返ると、このときに「改善しながら進める」という今の仕事のスタイルが身についたように思います。
効率化によって生まれた時間は、周囲に目を向ける余裕にもつながりました。「この人はどんな業務をしているのか」「何をゴールにしているのか」「今どんなフォローがあれば助かるのか」を考え、先回りして動くようになりました。美容業界で培った目配り・気配り・心配りを仕事にも活かした結果、「そのフォローが本当に助かる」と声をかけていただくことが増え、やがて金居から「当社に転職してくれないか」と声をかけてもらいました。
ー 制約もある業務委託でありながら成果を出し、自らご縁や機会をつかみ取ったのですね。現在はマネージャーとしてご活躍されており、引き続き効率化や自動化も大切にされていますよね。
自らご縁や機会をつかみ取ったというよりも、自分がやってきたことに「役割」として名前を付けていただいたという感覚が近いかもしれません。
私たちの仕事は、扱う情報がとにかく膨大です。それを漏れなく適切に管理するには、「頑張ります」「気をつけます」という人の意志や努力だけでは限界があります。また、「頑張る」「気をつける」といっても、その度合いは人によって異なります。そこに依存してしまうと、残念ながら品質が保てないのです。自動化にこだわっているわけではないのですが、ヒューマンエラーの可能性を極限まで減らすための策として、効率化や自動化が不可欠と考えています。
また、「人材の流動化によって、日本の競争力を強化する」という理念を、自分自身やチームでも体現していきたいと思っています。バックオフィスは売上を直接つくるポジションではありません。しかし、プロジェクト・コーディネーターが本来注力すべき業務に集中できる環境を整えることで、その先の売上や会社の成長を支えることができます。誰かが成果を出し、それを一緒に喜べることが、私たちにとっての価値であり、この仕事の一番の魅力だと思っています。
そのために、私たちが特に重視しているのがチーム全体でのタスク管理です。細かい粒度でタスクを書き出し、予実管理を行うことで誰がどの業務を担当し、どれくらい余力があるのかをリアルタイムで把握できるようになっています。属人化の解消も進めているため、業務が特定の人に偏らず、必要に応じてすぐにフォローし合える体制となっています。
その仕組みにより、仕事と育児を両立するメンバーが多い中でも、急なお休みがあっても業務が止まらず、お互いに安心して働ける環境につながっています。
また、タスク管理の情報は自動で集計・分析ができるような構造にしており、AIがデータを分析し、改善コメントまで自動で生成してくれるので、現状把握や課題の発見、ボトルネックの特定までを迅速に行えます。感覚ではなくデータをもとに改善を続けることが、生産性向上の土台となり、結果的に先述の「私たちの価値」につながると考えています。
ー 素晴らしいです。しかし久保谷さんはエンジニアのご経験はないですよね?
はい、ありません。ただ、前職で「魔法使いなのでは」と思うほど優秀なエンジニアの方々と一緒に仕事をした経験から、「イメージできることは実現できる」という考えを持つようになりました。実現したい姿を描けたら、あとはゴールに向かってトライ&エラーを繰り返すだけです。続けるうちに少しずつ理解が深まり、今ではスクリプトを見れば「どのような処理を行っているのか」がある程度分かるようになりました。
実際に、以前は毎日1時間かかっていた作業が10分もかからずに終わるようになったり、30分ほど手を動かしていた作業が、他の仕事をしている間に30秒ほどで完了するようになったものもあります。
また、効率化や自動化を進める際は、単に速くすることだけを目的にはしていません。セキュリティや運用・保守のしやすさを重視し、将来的な仕様変更もできるだけ発生しないよう、さまざまなケースを想定しながら仕組みを構築することを大切にしています。
今ではプロジェクト・コーディネーターだけでなく、社内のさまざまなメンバーから「この作業も効率化できないか」と相談を受けることも増えました。日々の業務での困りごとをヒアリングし、小さな改善を積み重ねながら、社員一人ひとりが本来注力すべき仕事に時間を使える環境づくりを進めています。

大切にしているのは、「誠実さ」と「主語を自分にしない」
ー 仕事で成果を出し続けていらっしゃること、また、その素養を多分にお持ちであることが、ここまでのインタビューから分かってきました。そんな久保谷さんが、仕事するうえで大切にされていることを教えてください。
最近あらためて大切だと感じていることが二つあります。
一つ目は、誠実さです。
転職した当初から最も大切にしてきたことですが、年齢や経験を重ねるほど、その重要性を実感するようになりました。どれだけ知識や経験があっても、誠実さがなければ「一緒に仕事をしたい」と思っていただくことは難しいと思っています。約束を守ること、言ったことをやり切ること、相手に誠実に向き合うこと。日々の業務でも、「依頼者に不安な気持ちを抱かせていないか」「コミュニケーションの頻度やタイミング、伝える内容は適切か」と常に考えながら仕事をしています。
もちろん人なので、いつでも100%のコンディションで仕事ができるわけではありません。以前、イチロー選手が「調子が悪くて50%しか力が出せない日でも、その50%の中で100%を出し切ることが大切」という趣旨の話をされていて、とても印象に残っています。
もしメンバーで「今日は50%しか力が出ないぞ」という日があるなら、まずはゆっくり休んでほしいですが(笑)、仕事に向き合う日は、そのときの自分にできる最大限の誠実さを尽くしたいと思っています。誠実であろうとする姿勢は、経験やスキルに関係なく、誰でも今すぐ実践できます。だからこそ、そうした当たり前のことを愚直に積み重ねていきたいと思っています。
もう一つは、主語を「私」にしない意識です。ここで意識する相手とは、登録者様、クライアント様、会社、そして一緒に働くメンバーです。
常に「相手にとって何が一番良いか」を考えて行動することを大切にしています。私の中では、「お陰様」の精神とも重なる考え方です。
「私が」「自分が」という気持ちが強くなりすぎると、チームとしての最適解ではなく、個人の成果を優先してしまう場面も出てきます。もちろん、個人の成績を競うことが大切な場面もありますが、私たちの仕事はチームワークがあってこそ成り立っています。だからこそ、自分ではなく相手やチーム全体を主語にして考えることを大切にしています。
こうして振り返ると、私が大切にしている考え方は、当社の5つの行動指針のうち「相手の立場になって考える」「持続可能な関係を作る」「チームワークを大切にする」に重なる部分があると感じています。
これからも、自分だけではなく相手や組織にとって最善の選択を意識しながら、仕事に向き合っていきたいと思います。

一緒に働きたいのは、「愛を注げる人」
ー 久保谷さんはどんな人と働きたいとお考えですか?
「愛がある人」と一緒に仕事をしたいなと思っています。ここでいう愛とは、相手に興味を持ち、「もっと良くしたい」「力になりたい」と思える気持ちです。その気持ちがあると、自然と相手の良いところに目が向きますし、「もっと改善してみよう」と前向きに考えられるようになります。
私は、「愛」は「興味」の始まりだと思っています。相手や仕事に興味を持つからこそ、改善や挑戦が生まれ、より良い仕事につながっていくのではないでしょうか。
ー 最後になりますが、貴社への応募を検討されている方へメッセージをお願いします!
転職では、福利厚生や制度、成長できる環境など、自分にとってのメリットを見ることは、とても大切なことだと思います。一方で、それらと同じくらい「自分は会社や仲間にどのような価値を届けられるだろう」という視点も持ち続けてほしいと思っています。
私自身、美容業界からIT業界へ転職した当初は、パソコンの基本操作から一つずつ学ぶところからのスタートでした。今では周囲から「効率化が得意」「仕事が正確で速い」「タスク管理が得意」と言っていただくことがありますが、当時はそのすべてが苦手でした。ミスも多く、一つひとつの作業に時間がかかり、タスク管理もままならず、自分のふがいなさを感じる日々だったのです。
それでも、一つひとつの仕事に誠実に向き合い、改善を積み重ね、当事者意識を持って行動してきました。そして、その挑戦を受け入れ、見守ってくれた金居や、一緒に支えてくれるメンバーがいたからこそ、今の自分があると感じています。だからこそ、相手や仕事に愛を持ち、自ら考え、行動し続ければ、役割やチャンスは自然と後からついてくるという体験をすることができました。
クラウド人材バンクには、挑戦する人を応援し、一人ひとりの成長を後押しする環境があります。
「人材の流動化によって、日本の競争力を強化する」という理念の実現に向けて、同じ想いを持った仲間と一緒に挑戦できる日を楽しみにしています。
クラウド人材バンクは採用強化中です!
クラウド人材バンクでは現在、プロジェクト・コーディネーター職を中心に採用を強化しています。コンサルティング経験者、人材業界経験者、生成AIの活用に関心のある方などを歓迎しています。
「労働集約型ではない人材ビジネスを作りたい」
「生成AIを前提に、組織の生産性を再設計したい」
そんなテーマに興味のある方は、ぜひ一度お話ししましょう。
