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SNSのCRM(顧客関係管理)活用 (1) SNSの顧客取り込み手法とシステム

表題について2回に分けてご説明します。
(1)システム中心の内容になります。(2)は運用になります。

第1章:CRMとSNS統合の目的

現代のデジタルマーケティングにおいて、「認知拡大」に優れたSNSと、「顧客理解や関係構築」に強みを持つCRMを切り離して運用することは、企業にとって大きな機会損失を生んでいます。本記事では、分断されたこれら二つの領域を統合し、新規顧客の獲得からロイヤルカスタマーの育成までを一気通貫で行う次世代のブランディング戦略について解説します。

CRMとSNSを統合する最大の目的は、SNS上での匿名的な行動データ(興味関心層)と、CRMに蓄積された実名顧客データ(購買層)を確実に行き来させ、一人ひとりの顧客に対して高度にパーソナライズされたブランド体験を提供することにあります。これにより、顧客のエンゲージメントが高まり、結果として顧客生涯価値(LTV)の最大化が実現します。SNSで得た関心を、いかにスムーズにCRMへ連携させるかが成功の鍵です。

第2章:統合の手法(ソーシャルログイン、ID連携)

戦略を絵に描いた餅にしないためには、シームレスな顧客体験を提供するインフラ整備が不可欠です。ユーザーの離脱を防ぎながら確実にデータを取得・統合する代表的な手法として、「ソーシャルログイン」と「SNS公式アカウントからのID連携」の2つが挙げられます。会員登録時などにLINEやXなどのSNSアカウントを用いて簡単にログインできる仕組みを作ることで、煩雑なフォーム入力を省き、離脱率を大幅に改善できます。

同時に、既存のCRMデータとSNSアカウントを紐づけるため、連携ユーザーに対して限定のインセンティブを提供し、自発的なID連携を促進するアプローチも有効になります。

第3章:手法A(ソーシャルログイン)

手法Aである「ソーシャルログイン」は、自社のWebサイトやアプリの会員登録・ログイン画面において、ユーザーが普段利用しているSNSアカウントを用いて連携させるアプローチです。この手法の最大のメリットは、ユーザーにとって煩わしいフォーム入力や複雑なパスワード管理を省略でき、ワンタップで即座にログインが可能になる点にあります。

裏側の仕組みとしては、OAuth連携という技術が使われており、ユーザーからのアクセス許可を得ることで、SNS側から「ユーザー固有ID(UID)」やメールアドレスなどの公開情報が安全に自社のCRMシステムへと受け渡されます。自社サイトを主導とした、非常にスムーズで自然な連携手段です。

第4章:手法B(SNS公式アカウントからの連携)

手法Bは、SNS主導で行う「公式アカウントからの連携」です。日本のBtoCビジネスにおいて最も主流となっているのが、LINE公式アカウント等のトーク画面内にあるリッチメニューに「会員連携はこちら」といったボタンを設置し、自社サイトのログイン画面へ誘導してIDを紐づける方法です。

すでにSNS上でブランドと接点を持ち、フォローしてくれている関心層を、確実に見込み顧客や既存顧客のデータベースと結びつける強力な導線として機能します。ログインが成功すると同時に、CRM上の「顧客ID」とSNS側から渡された「SNS UID」が裏側で結合され、トーク画面には即座に連携完了と特典付与の自動メッセージが届くような体験を構築できます。

「 (2) LINEをCRMで活用する 」はこちら


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