採用側の本音|履歴書のここを見て「会いたい」か「見送り」かを決めています
はじめに
「この求人、本当に大丈夫ですか?」
転職相談で、私はこの質問を本当によく受けます。
求人票には、
・高給与
・年間休日120日以上
・残業少なめ
・アットホームな職場
魅力的な条件が並んでいる。
でも、実際に働いてみると、
「思っていた環境と違った」
「聞いていた話と違った」
そんな経験をする方も少なくありません。
以前の記事で、
「求人票には残業少なめって書いてあったのに」を防ぐ方法|ChatGPTでブラック訪問看護求人を見抜く方法
という記事を書きました。
求人票を見る時に大切なのは、
書いてある条件だけを見ることではなく、
「なぜこの条件なのか」
「その背景には何があるのか」
を考えることです。
そしてこれは、求職者側だけの話ではありません。
実は採用側も同じです。
履歴書や職務経歴書を見る時、
「資格があるから採用」
「経験年数が長いから採用」
ではありません。
採用担当者は、
“この人は本当にうちの職場で活躍できるか”
を見ています。
今回は、採用側の視点から、
・履歴書のどこを見ているのか
・どんな人が「会いたい」と思われるのか
・逆に書類だけで見送りになるポイント
を、求職者・採用担当の両方を経験してきた立場から解説します。
採用担当は履歴書の「資格」だけを見ていない
看護師さんからよく聞かれます。
「経験年数が少ないと不利ですよね?」
「訪問看護未経験だと落ちますよね?」
答えは半分正解で、半分違います。
もちろん経験や資格は大切です。
ただ、採用側が本当に知りたいのは、
「この人は入職後に続けられるか」
です。
例えば同じ、
・看護師経験5年
・訪問看護未経験
という2人がいた場合。
Aさん
「訪問看護に興味があります」
Bさん
「病棟では患者さんと関わる時間が限られていました。もっと生活背景まで理解した看護をしたいと思い訪問看護を志望しました」
採用担当が会いたいと思うのはどちらでしょうか。
経験年数ではなく、
“転職理由と志望理由がつながっている人”
です。
採用担当が履歴書で最初に見る3つ
① 転職理由に一貫性があるか
採用側が最も気にするポイントです。
なぜなら、
「また同じ理由ですぐ辞めないか」
を見るためです。
例えば、
「人間関係が嫌だったので退職しました」
だけでは、不安になります。
しかし、
「前職では業務量が多く、患者様と向き合う時間が少なかったため、より生活に寄り添える環境で看護をしたいと思いました」
なら印象は変わります。
同じ退職理由でも、
“逃げ”なのか
“前向きな選択”なのか
で評価は変わります。
② 求人との相性があるか
採用担当は、
「優秀な人を採用したい」
だけではありません。
「長く働いてくれる人を採用したい」
と思っています。
例えば、
スピード感のある訪問看護ステーションに、
ゆっくり丁寧に教育を受けたい人が応募すると、
どちらが悪いわけでもミスマッチになります。
だから採用側は履歴書から、
「この人の価値観はうちと合うか」
を見ています。
③ 文章から人柄が伝わるか
意外ですが、ここはかなり見ています。
履歴書は、
その人が初めて企業に見せる「仕事への姿勢」です。
雑な文章。
使い回しの志望動機。
どこの会社でも使える内容。
こうしたものは採用担当には伝わります。
逆に、
「なぜこの職場なのか」
が書かれている人は印象に残ります。
採用担当が「会いたい」と思う履歴書の特徴
私が採用側を見る立場だった時、会いたいと思う人には共通点がありました。
それは、
「自分の経験」と「応募先の未来」がつながっている人
です。
例えば訪問看護なら、
NG例
「訪問看護に興味があり応募しました」
これだけでは弱い。
良い例
「これまで急性期病棟で患者様の状態管理を経験してきました。その中で退院後の生活支援にも関心を持ち、利用者様の生活に近い場所で関われる訪問看護に挑戦したいと考えました」
経験
↓
興味を持った理由
↓
応募先で実現したいこと
この流れがある人は強いです。
まとめ
履歴書で採用担当が見ているのは、
・資格
・経験年数
・職歴
だけではありません。
本当に見ているのは、
「この人はなぜ転職するのか」
「なぜうちを選ぶのか」
「長く働いてくれそうか」
です。
転職活動では、
良い求人を探すことも大切です。
でも同じくらい、
自分自身をどう伝えるか
も重要です。
私は医療職専門転職エージェントとして6年間、
2,000名以上の転職支援をしてきました。
さらに、
求職者側だけではなく、
採用側の視点も経験しています。
だからこそ、
「この求人なら通りやすい」
「この履歴書なら改善した方がいい」
というリアルな視点でアドバイスできます。
転職は人生を変える選択です。
だからこそ、
ただ応募するのではなく、
選ばれる準備をしてほしいと思っています。
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