【童話】ことばのもり(3)
ふたりで もりを あるきます
すると ゆうくんの おなかが なりました
「にいにい へんな おと」
あかくんが いいました
「うん ぼく おなかが へっちゃった」
「にいにい おなか へるって なあに?」
あかくんが ききました
「あかくんは おなかが へったことが ないの?」
ゆうくんが ききました
「わかんない」
あかくんが いいました
「おなかが へると おかあさんが おいしいものを つくってくれるよ」
ゆうくんは おかあさんの りょうりを おもいうかべました
「おとうさんも たまに つくってくれるよ」
ゆうくんは おとうさんが つくった りょうりを おもいうかべました
「おいしいもの?」
あかくんが ききました
「ぼくは ハンバーグが すきです あと カレーライスも すきです」
「ハンバーグ? カレーライス?」
「うん ハンバーグ たべたいなあ カレーライス たべたいなあ」
すると あたりが ひかりました
「ハンバーグがある カレーライスもある」
しかし フォークと スプーンが ありません
「フォークと スプーンが あればなあ」
すると ひかったあとで スプーンと フォークが でてきました
「いつも どこから でてくるんだろう」
こういうとき いつも おかあさんは いいます
「ちゃんと すわって たべましょうね」
しかし いすも テーブルも ありません
「いすと テーブルが あればなあ」
すると ひかったあとで いすと テーブルが でてきました
「やったね いすと テーブルだ」
ゆうくんは よろこんで いすに すわります
「あかくんも いすに すわって」
しかし いすは ひとつしか ありません
「あかくんの いすも あればなあ」
すると ひかったあとで いすが でてきました
ゆうくんは ことばのもりの かんばんを おもいだしました
「いったことが げんじつに なるよ」
「なにか いったら でてくるのかな?」
「あかくんの ハンバーグと カレーを だして」
ひかったあとで ハンバーグと カレーライスが でてきました
「そっかー いったことが げんじつに なるって こういうこと なんだね」
ゆうくんの おなかが なりました
「おなかが へったから たべよう」
ゆうくんと あかくんは いすにすわりました
こういうとき いつも おかあさんが いいます
「いただきます してから たべようね」
「いただきます」
ゆうくんは ハンバーグを たべます
「もぐもぐ うん おいしい」
あかくんは ゆうくんが たべているのを ふしぎそうに みています
「あかくん たべないの?」
「わかんない」
「こうやって もつんだよ」
ゆうくんは あかくんに フォークを もたせました
「あついから ふーふー しましょうね」
ゆうくんが おかあさんの まねを します
「いただきます」
あかくんが ハンバーグを たべます
「もぐもぐ」
「あかくん おいしい?」
「うん おいしい」
あかくんが にっこり わらうと
ゆうくんが にっこり わらいました
ふたりは おなかいっぱいに なりました
つづく
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おやつくださいにゃ。