【童話】ことばのもり (6)完
「わあ ぼく にじのはしを あるいてるよ」
ゆうくんは たのしく なりました
しかしよく みると はしの したが すけて みえます
「うわあ くもが したに ある」
ゆうくんは おそらの うえに いました
クロちゃんが ゆうくんを みています
「クロちゃん このはし だいじょうぶ かな?」
ゆうくんは きゅうに こわくなって しまいました
「おちないように おちないように」
ゆうくんは しんちょうに しんちょうに にじのはしを あるきます
クロちゃんは あくびを しています
「あ クロちゃん まってよ」
「にゃん」
クロちゃんは どんどん さきに いってしまいます
「クロちゃん いっちゃった」
クロちゃんは みえなくなって しまいました
ゆうくんが ふと うしろを みてみると たいへんです にじのはしが きえ はじめています
「わあ いそげ いそげ」
ゆうくんは がんばって はしりました
「あ」
ゆうくんは あしが もつれて ころんでしまいました
ついに ゆうくんの したまで にじのはしが きえてしまいました
「わあ おちちゃうよ」
ゆうくんは こわくて きをうしなって しまいました
「くん」
だれかが よんでいます
「ゆうくん ゆうくん」
だれかが ゆうくんを ゆすっています
「うーん」
ゆうくんが ゆっくりと めをあけます
「ゆうくんが ゆうくんが めをさました」
おかあさんが ないています
「おはよう ゆうくん」
おとおさんが ないています
「なんで ないてるの? どこか いたいの?」
「おかあさんは ぜんぜん いたくないよ いたいのは ゆうくんだよ」
おかあさんが いいました
「ゆうくんは くるまに はねられたんだよ」
おとうさんが いいました
「そっかー それは いたいね」
ゆうくんが いいました
「ゆうくんが おかあさんを まもって くれたんだよ」
おかあさんが いいました
ゆうくんは くるまに はねられたときの ことを おもいだしました
おかあさんと ゆうくんが おうだんほどうを あるいていると くるまが ちかづいてきます
おかあさんは くるまに きがついていません
このままでは おかあさんが くるまに はねられてしまいます
ゆうくんは とっさに おかあさんを つきとばしました
おかあさんは くるまに あたりませんでした
しかし ゆうくんは くるまに あたって ころび あたまを うってしまいました
「ゆうくんは あたまを うって いちにち めを さまさなかったんだよ」
おとうさんが いいました
「ぼく もりのなかで なんにちも あるいたよ」
ゆうくんは とても ふしぎ でした
「うん うん がんばったね ゆうくん」
おかあさんは なきながら いいました
すうねんご
あめの なか かぞくが あるいています
おとうさんと おかあさん
ゆうくんと あかいレインコートのこが てを つないで あるいていました
クロちゃん?
クロちゃんは おうちで くつろいでいます
おしまい
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おやつくださいにゃ。