あらためて、自己紹介を書いてみた──経験から学び、自己変容から組織の変容へ
こんにちは。R-ACT QENDスタジオのジロウです。
メーカーの研究所でグループ長として働きながら、「問い」「対話」「組織づくり」について学び、職場や家庭で実践しています。
そして、副業としてR-ACT QENDスタジオを立ち上げ、対話とシステム思考を活用した組織開発コンサルティングに取り組んでいます。
このnoteでは、仕事や家庭での出来事、読書や対話を通じて得た気づきを、自分なりの言葉で整理して発信してきました。
これまでの記事では、そのときどきに自分が考えたことを書いてきました。しかし、記事が増えてきた今、あらためて読み返してみると、別々に見えていた経験や気づきの間に、一本のつながりがあるように感じています。
私はどこからスタートし、何を大切にしてきたのか。
そして、R-ACT QENDスタジオを通じて、これから何を世の中に提供していきたいのか。
今回は、あらためて自分自身を振り返りながら、言葉にしてみたいと思います。
私の学びの原点
私が学び直しを始めたきっかけは、2024年に娘から、
「パパはメモを取るのが早いね」
と褒められたことでした。
娘に役立つことを伝えたいと思い、自分の知識を棚卸ししてみると、
会社の中でしか通用しない知識が多く、自分自身を成長させる学びが足りていないことに気づきました。
その危機感から本を読み始め、学んだことを人に伝える「共学共伝の会」を立ち上げました。
本を読み、整理し、人に伝える。
その実践を通じて、私の関心は次第に「問い」「対話」「ファシリテーション」「組織づくり」へと集まっていきました。
※当時の思いや「共学共伝の会」については、こちらの記事に書いています。
学びの教材は、日々の経験の中にある
その後、学びの教材は本の中だけにあるのではないと気づきました。
職場でうまくいかなかったこと。
対話の場で感じた違和感。
家族との何気ないやり取り。
自分の身の回りで起きたことを丁寧に振り返ると、そこには、自分の価値観や前提、無意識に繰り返している関わり方が表れています。
特に大きな学びになったのが、娘との関係でした。
スマホの使い方を管理しようとするほど、娘は反発し、自分で考えなくなる。その姿を見て、私はさらに管理を強める。
問題は娘だけにあるのではなく、
私自身の関わり方も、問題を繰り返す構造の一部になっていました。
これは、職場のマネジメントにも通じる構造です。
部下を心配して細かく管理する。
部下は自分で考えなくなる。
その姿を見て、上司は「まだ任せられない」と管理を強める。
家庭と職場で起きている出来事は違っても、その背後には似た関係性のパターンがありました。
※娘との経験からマネジメントを捉え直した過程は、こちらの記事に書いています。
「自分も構造の一部である」という気づきと正しい対策だけでは解決できない問題
組織の問題を、誰か一人の能力や姿勢だけで説明することはできません。
一人の行動が周囲の反応を生み、その反応が、また本人の行動を強める。こうした相互作用が積み重なり、組織の中に「いつものパターン」が作られていきます。
私が大切にしているのは、次の考え方です。
すべて自分のせいではない。
それでも、自分も無関係ではない。
「自分も構造の一部である」と気づくことは、自分を責めることではありません。
相手を変えることだけに力を注ぐのではなく、自分の前提や関わり方を見直し、自分に選び直せることを見つけることです。
組織には、研修や制度、ルールを整えても、同じ問題が繰り返されることがあります。
既存の知識や技術によって解決できる「技術的課題」に対して、人の価値観や前提、習慣、関係性そのものを見直さなければならない問題を、ロナルド・ハイフェッツは「適応課題」と呼びました。
適応課題では、外から正解を与えるだけでは十分ではありません。
その問題に関わる当事者自身が、自分たちの前提や関わり方に気づき、何を変えるのかを選ぶ必要があります。
しかし、自分が当然だと思っている前提に、一人で気づくのは簡単ではありません。
だからこそ、対話が必要になります。
※適応課題については、こちらの記事に詳しく書いています。
私にとって、対話とは何か
私にとって対話は、相手を説得するための技術ではありません。
自分の意見をうまく伝え、相手を思いどおりに動かすためのものでもありません。
それぞれが自分の経験や考え、感情、違和感、そして願いを場に持ち寄り、自分一人では見えなかったものに気づいていく営みです。
自分を持ち寄る。
お互いのズレを探り合う。
「今、ここ」で感じていることを場に返す。
相手の話を聞くことによって、自分とは異なる見方があることに気づく。
自分の関わり方が、相手にどのように受け取られていたのかを知る。
対話は、正解を一つに決める前に、私たちが見ている世界を広げるための場です。
しかし、対話をしただけで組織が変わるわけではありません。
対話によって見えてきたことをもとに、自分たちで何を選び、何を実行するのかを決める必要があります。
私は、対話の価値を次のように考えています。
対話の価値とは、行動の質を高めること。
「自分たちで納得して決める力」と、
「選んだ道を正解にしていく力」を育てること。
最初から完璧な正解を見つけるのではありません。
対話を通じて、自分たちなりに一つの行動を選び、小さく試す。
その結果を振り返り、また次の行動を選ぶ。
対話、決断、実行、そしてリフレクション。
この循環によって、人と組織は少しずつ変わっていくのだと思います。
R-ACT QENDスタジオで提供したいこと
私は、副業としてR-ACT QENDスタジオを立ち上げました。
ここで取り組みたいのは、適応課題に対話とシステム思考で向き合う組織開発コンサルティングです。
支援の入り口として考えているのは、組織の中で悩んでいる管理職やリーダーです。
私自身も、メーカーの研究所でグループ長を務めています。
部下を育てたい。
仕事を任せたい。
チームの力を高めたい。
そう願いながら、期待と現実の間で悩み、試行錯誤してきました。
よかれと思って行ったことが、かえって部下の主体性を奪っていたこともあります。
自分が引き受けた方が早いと考え、結果としてメンバーが経験する機会を減らしていたこともあります。
対話を大切にしたいと思いながら、参加者を信頼し切れず、自分の考える方向へ進めようとしたこともあります。
だからこそ、正しいと思う対策を何度も実施しているのに、同じ問題が繰り返される苦しさが分かります。
部下との関係がうまくいかない。
若手が育たず、ベテランに仕事が集中する。
会議を重ねても本音が出ず、行動につながらない。
組織を変えたいと思っているのに、周囲を巻き込めず、一人で抱え込んでいる。
R-ACT QENDスタジオは、
そのような管理職やリーダーと一緒に、組織の中で繰り返されている構造を見つめます。
私は、外から唯一の正解を持ち込む人ではありません。
個別の問題に対する答えを、すべて私が知っているわけでもありません。
しかし、
経験を対話によって振り返り、
システム思考によって繰り返される相互作用を捉え、
自分たちで次の行動を選んでいくプロセスには伴走できます。
誰かを悪者にするのではなく、それぞれの行動がどのようにつながり、現在の状態を作っているのかを俯瞰する。
管理職やリーダー自身が、自分も構造の一部であることに気づく。
そして、何を続け、何を手放し、何を新しく試すのかを、自らの意思で選ぶ。
私は、そのプロセスを支えるファシリテーターでありたいと思っています。
一人ひとりが、本来持っている力を発揮できる組織へ
私は、一人ひとりが本来、自律的に考え、自分の意思で行動できる存在だと考えています。
しかし、人が力を発揮できるかどうかは、その人個人の能力だけでは決まりません。
上司と部下の関係。
同僚同士の関係。
失敗をどのように受け止める文化なのか。
誰の発言が重く扱われ、誰が遠慮しているのか。
経験する機会が、誰に与えられているのか。
そうした関係性や構造によって、本来持っている力を発揮できなくなることがあります。
本人に主体性がないのではなく、主体性を出しにくい関係が作られているのかもしれません。
本人に能力がないのではなく、成長につながる経験をする機会が与えられていないのかもしれません。
誰かが悪いのではなく、全員がよかれと思って行動した結果、互いの力を弱め合う構造ができているのかもしれません。
その構造が見えると、問題の見え方が変わります。
相手を変えることだけにエネルギーを使うのではなく、自分にも選べることがあると気づけます。
そして、誰か一人の大きな変化を待つのではなく、自分たちで小さな実験を始められるようになります。
R-ACT QENDスタジオが目指しているのは、組織を外から思いどおりに変えることではありません。
対話によって経験や違和感を持ち寄る。
システム思考によって構造を捉える。
自分たちで変化を選び、小さく実践する。
そして、新しい経験からまた学ぶ。
管理職やリーダーの自己変容を入り口として、一人ひとりが本来持っている力を発揮し、組織が自ら変わり続けられる状態を作ることです。
経験から学び、構造に気づき、自分を変える
私の学びのスタートは、娘にメモを褒められたことでした。
娘に何かを伝えたいと思い、自分の知識を棚卸ししたら、学べていない自分に気づきました。
その危機感から「共学共伝の会」を立ち上げ、本を読み、人に伝える活動を始めました。
4か月ほど頑張って、少し疲れてしまいました。
けれど、実際にやってみたからこそ、アウトプットによって学びが深まることや、自分が本当に探究したいテーマを知ることができました。
そして、学びの教材は本だけではないと気づきました。
娘との関係も。
職場での失敗も。
対話の場で揺さぶられたことも。
思いどおりにいかなかった経験も。
すべてが、自分の前提や関わり方に気づき、次の行動を選び直すための教材になりました。
経験する。
対話によって振り返る。
システム思考によって構造を捉える。
自分の前提や関わり方に気づく。
何を手放し、何を試すのかを選ぶ。
小さく実践する。
周囲との相互作用が変わる。
そして、新しい経験から、また学ぶ。
経験学習を根底に置きながら、適応課題に向き合うために自分を変容させる。
その自己変容を通じて、関係性と組織の変容に貢献する。
それが、私自身が続けていきたい実践であり、R-ACT QENDスタジオを通じて世の中に提供していきたい価値です。
経験から学び、構造に気づき、自分を変える。
その自己変容を起点として、関係性と組織の変容を生み出していく。
私自身も、まだその途上にいます。
完成された理論を外から教えるのではなく、私自身も職場や家庭で悩み、実践し、失敗し、振り返りながら学び続けています。
だからこそ、同じように組織の中で悩みながら、それでも何とか変えていきたいと願っている管理職やリーダーと、一緒に考えたい。
正しい対策を繰り返しているのに、なぜか同じ問題が起き続けている。
相手を変えようと努力してきたけれど、うまくいかない。
そんなときは、一度立ち止まり、一緒に問いかけてみたいと思います。
自分たちは、どのような構造の中にいるのだろう。
自分の関わり方は、周囲にどのような反応を生んでいるのだろう。
そして、この循環を変えるために、自分は何を選び直せるだろう。
気づきは、変化の入り口。
問いは、その入り口を開く鍵です。
R-ACT QENDスタジオは、問いと対話から始まる自己変容と、そこから生まれる組織の変容に伴走していきます。
あらためまして、R-ACT QENDスタジオの石原次郎です。
これからも、自分自身の実践や失敗、そこから得た気づきを、このnoteで率直に発信していきます。
どうぞ、よろしくお願いします。
