くだらないこと言ってないで働け、80分だけ。 #SpotifyでMD作ってみた(18)
低気圧のシーズンだというのに祝日の存在しない6月、皆さん生きてますか?
#SpotifyでMD作ってみた の第18弾は、こちらです。
(私の)働く80分
作成条件
収録時間の上限は80分
曲名に"働く"や"Work"を含む曲を優先 ※シリーズ初
筆者がなんか仕事のことを考えてしまう楽曲ならば採用
収録曲
働く男 / PUFFY
KICK IT OUT / BOOM BOOM SATELLITES
Workin' Day and Night / Michael Jackson
Liberty & Gravity / くるり
ワークソング / 星野源
C.X. / F.F.S.S(松本晃彦)
モンタギュー家とキャビュレット家 / セルゲイ・プロコフィエフ
CISCO~想い出のサンフランシスコ(She's gone) / Thee Michelle Gun Elephant
手首 / syrup16g
ALIVE / Mr.Children
Why Don't You Get A Job / The Offspring
薫る(労働と学業) / 小沢健二
編成画面 / 崎元仁
夢のゴール / kokua
Again / Mr.Children
WOW WAR TONIGHT 〜時には起こせよムーヴメント〜 / H Jungle With t
スーダラ伝説(メドレー) / 植木等
プレイリストガイド「(私の)働く80分」
「曲名縛り、やめたの??」と思ってくださった方、いつもご愛読ありがとうございます。
たまには縛りから外れても良いかと思い、タイトルに「(私の)」と付けてみました。
たぶん縛りのないプレイリストの方が日常的に作成されてそうですしね。
いかがでしょう?
で、ここ数回は記載をサボってる収録曲の説明ですが、今回は曲名縛りを外した分、なぜこの曲をという理由を書き残したいと考えましたので、以降ごゆるりとお付き合いくださいませ。
働く男 / PUFFY
ユニコーンの名曲を、そのフロントマン・奥田民生の生み出したファミリーの、その長女姉妹ともいえるPUFFYがカヴァーしたバージョン。
ユニコーンには昭和末期〜平成初期のサラリーマン男性をモチーフにした曲が多数存在しますよね。
「大迷惑」「ヒゲとボイン」「人生は上々だ」然り。
曲中には女性の声や姿の描写もふんだんに盛り込まれているので、このPUFFYみたいに女性に歌われてしまうとドキッとしますね。
ハイティーンの頃にベスト盤でこれらの名曲を聴きながら、やっぱり社会人って大変そうだなぁと悪い意味で将来の働くイメージを膨らませてた思い出があります。
KICK IT OUT / BOOM BOOM SATELLITES
短期的に快楽主義的な志向を持つ若者を指す「ドパガキ」なんて言葉が現れてますが、同様に興奮主義的な志向に対しても「アドガキ」なんて言葉が作られているそうです。
ブンブンサテライツを代表するこの曲は、否が応でも脳内体内のアドレナリンを垂れ流しさせようとする攻撃性・暴力性のようなものを感じる系の最高峰だと思ってまして。
音楽のエナジードリンクみたいな感覚で摂取していた時期がありますね。
ツラい仕事の時間では、両耳に仮想巨大アンプをおっ立てて爆音鬼リピし、自身を半ば「躁状態」に追い込んで乗り切っていたこともありました。
MAJ2026ではノミネート作品紹介のテーマ曲にも用いられ、リリースから20年を経ても褪せないギラつきが世代を超えていく様に感嘆しています。
Workin' Day and Night / Michael Jackson
ついに公開されたマイケル・ジャクソン伝記映画「マイケル」でも使用された一曲。
君の所為で朝から晩まで働き詰めなんですけどー!?ていう曲です。
これ、映画のネタバレも何も史実なんで話しますけど、父親や兄弟との確執の渦中で行われたツアーのステージ上にて、アンコールにこの曲を使ってアドリブのMCで家族との決別宣言を謀るマイケル、これは確かに大河ドラマだったら絶対に外せないエピソードですね。

ところで、脳内を同じ音楽が延々と鳴り続ける現象のことを「イヤーワーム」というそうですが、あれの特徴って、特定の曲の特定の部分だけが繰り返されることって多くないですか?
この曲の、主に後半に畳み掛けてくるブラスセクションの短いフレーズの連続なんかも好例(むしろ悪い例?)。
Liberty & Gravity / くるり
筆者が最も好きな労働讃歌のひとつをご紹介。
いや、労働讃歌って言葉で片付けるにはあまりに情報量の多い楽曲なんですが、目まぐるしく変化する曲調のおかげで、とにかく楽しく聴ききってしまう恐ろしい曲。
個人的にはこのバンド、「ワルツを踊れ」までを熱心に聴きながら、その後ちょっとフォローできてなかったところの2016年に10年分ぐらいのタメを持って繰り出された起死回生の必殺技って感じで、やっぱりくるりってスゴい!!と目を覚ました次第でした。
ワークソング / 星野源
音楽のみならず文筆から俳優活動まで多彩な活躍をしながら、かつてはワーカホリック的な生き方の後に大病で生死の境を彷徨った経験を持つ氏が、サビで投げかける驚異の説得力。
働け この世のすべて背負え 定時まで
迂闊に休めとも、身を粉にしろとも言わない、厳しさと優しさの同居に胸を打たれます。
我々は結局オトナになると生活の多くを働く場所に置くことが殆どになるわけで、そこでのみ感じ取ることのできる高揚感にフォーカスする視点が素晴らしいなと思います。
"踊る大捜査線"シリーズ劇伴より『C.X.』
ここでドラマの劇伴を挟みます。
「踊る」シリーズ初期の最大の魅力はまさに、ドンパチが前提だった既存の刑事ドラマに逆張りし、企業戦士のように事件に対処していく湾岸署のお仕事模様にありました。
このドラマの劇伴を聴いていると、よくある「映画の主人公感」を得るというよりは俯瞰の視点から「組織の中で頑張るひとりの俺感」を得られるのが独特なんですよね。
特にこの「C.X.」なんかは湾岸署のテーマともいえる曲で、お台場をヘリの高さから空撮するシーンや、署内をワンカットのカメラで縦横無尽にキャラを追う場面なんかを思い出し、自分もその中のモブとして働けてる感が持てるんです。
ドラマを好きだと「Orchestra Version」の方が名シーンも蘇ってくるので人気そうですが、このオリジナルの方が上記のモブ感が高まるので選曲。
ちなみに同サントラシリーズのオリジナル曲に「WORK」という佳曲もございまして、今回は選曲から漏れましたがオススメです。
"ロミオとジュリエット"より『モンタギュー家とキャビュレット家』
ここで突然ソフトバンクの一家が登場。
このクラシック曲は、自身が就職活動をしていた時期に頻繁にTVCMから流れていたせいか、すっかりお仕事ソングになっちゃってます。
主に「絶対に勝てないイベントボス」系の人物や組織に仕事で遭遇した時に脳内を駆け巡ります。笑
ちょっとニッチなところでいくと、伝説のインディーゲーム「呪いの館」オープニング画面でも使われてましたよね。
ぇ゙ぁ゙ァァァアア!!!
CISCO~想い出のサンフランシスコ(She's gone) / Thee Michelle Gun Elephant
今回のMDで一番意味不明な選曲だと思うので説明させてください。
以前、別の記事でソースコードとにらめっこしてる仕事をやってると申しました大豆柴です。
これはまだ社会人若手の頃、とあるデータセンターでミドルウェアを主担当にシステム保守の案件へ従事していた時なんですが、結構大規模な障害に出くわし、複数システムの問い合わせ窓口に立っていた私のもとには複数社の担当から電話が殺到。
復旧の見通しが立たず、自社側で休日返上のタスクフォースが結成されて調査対応に当たったところ、最終的に判明した原因箇所、その機器のメーカーが
………だったってだけなんですが!
当時はこの影響で、この曲が脳内バイラルチャートを独占してましたから、まぁ外せなかったっすね。
手首 / syrup16g
表題にもこの歌詞のオマージュを捧げましたのは、俺達のsyrup16gから、代表曲のひとつと言って良いでしょうこの曲が元。
くだらないこと言ってないで 早く働けよ
無駄に良いもんばかり 食わされて腹出てるぜ
メタボ時代にも刺さるキラーフレーズです。

んー、ホントに事を起こす直前の人に聴かせたら、一見そのままトドメを刺してしまいそうな危険な曲ですが…
筆者が常に持ち歩いているのは、Aメロの続きに現れるこの言葉。
誰もおまえを気になどしていない
身代わりなら唸るほどいる
だから心配すんな
仕事の本質ですよね。
誰も代わりになれない仕事なんか作ってはいけないのです、究極。
ALIVE / Mr.Children
ミスチルで働くことをテーマにした名曲といったら、いわずもながなの『彩り』を挙げるべきでしょうけど、ここでは収録しません笑
歌詞に特段、聴き手を励ますような口調は無く、かろうじて「いつかポッカリ答えは出るかも」「やがて荒野に花は咲く」から、その歩みを止めぬよう諭す。
諭しながら、編曲で真っ暗闇から光の中までの道を見せ、作り、拡げ、辿っていくダイナミクス。
なんだか神の視点で労働者を見つめているようなスペクタクル。
いつ聴いてもうっとりします。
Why Don't You Get A Job / The Offspring
これはMD制作中に見つけた面白ソング。
オブラディ・オブラダを大胆にオマージュしながら、同居するニートに「早く働きやがれ」とブチギレてる歌。笑
薫る(労働と学業) / 小沢健二
君が君の仕事をする時 偉大な宇宙が薫る
諦めることなく繰り出される毎日の技を見せつけてよ
これも労働ソングとして常に持ち歩きたい名曲。
土砂降りのフジロックの思い出も連れてきてくれる大切な歌です。
どんなに「馬鹿げた」「くだらない」「つまらない」であっても、仕事をしてる(学業をしてる、でも良し)なら、それは「技を繰り出している」んだという発見。
そして毎日のみんなの技がこのSo Kakkoi 宇宙を薫らせているんだという壮大な視点。
どうか耳を通してほしい。
"FINAL FANTASY TACTICS"より『編成画面』
ここで唐突にゲーム音楽を差し込みます。
しかもテーマ曲とか戦闘曲ではなく、エディット画面のBGMです。
この種の音楽、めっっっちゃ仕事中の脳内BGMになりませんか?
パーティが集めてきた武器防具アクセサリーを調べ、各キャラの装備やアビリティを付け替え、どんな成長戦略を立てるか、キャラのひと声を聞いてみて、あるいは連れ歩けるメンバーにも限りがあるので切り捨てるか…
なーんてことを攻略本を広げながらカーソルをちょこまか動かしてたら平気で小一時間を過ぎてた記憶。
私達が日々、デスクの前で消耗してる時間とそっくりではありませんか。
その間に流れているのがこのBGMで、1ループは一分にも満たないわけです。
小一時間開いてたら60回はリピートしてることになる。
でも飽きない!!
筆者は初代プレステをレトロゲームだなんて思ってない(と言い張りたくなる)世代ですが、とにかくこの頃までのゲームでは、まだまだ音楽の担う役割も重く、こうした物語も遊びも無い「作業のための」画面に於いても、開きっぱなし流れっぱなしに耐え得る(いつ呼ばれても雰囲気を乱さず、飽きや不快を感じさせない)曲というのが重要で、そこにクリエイター達の見えざる心血が注がれてたと思うんですよね。
現代のゲームですと環境がグレードアップしてるので、こういう画面なら環境音とか流しておけば済みそう(それもそれで知らぬ苦労がありそう)ですから、当時ならではの別の苦労があったんじゃないかなと。
皆さんオススメのエディット画面BGMがあれば是非教えてください!
夢のゴール / kokua
スガシカオがメンバーとして参加しているバンドから一曲。
氏のソロ名義ではもっとギラギラでドロドロとした個性が光りますが、もはや氏の代表曲と化した「プロフェッショナル〜仕事の流儀〜」テーマ曲『Progress』もこのバンドプロジェクトから生まれていて、ここでは1ミュージシャン・1オトナとして立たれている印象です。
で、この曲は本当に発明のようなメッセージソングだと思うので紹介したい!
作詞の過程では、シカオ氏自身がTwitterでファンに質問して回ったというエピソードがあったような。
結果、「あなたの夢は?」という問いに職業の名を挙げる人が多かったことに、氏なりの疑問と回答を載せたのがこの曲。
筆者なんか「夢」を聞かれていつも回答に困ってた人間のひとりですが、これにはハッとさせられました。
夢とはつまり、在りたい姿を指すものであるから、それなら環境の事情って関係ないし、追究していく限りは期限も終わりも無いよね、という話。
歌詞を引用しようと思ったらまるまる載っけてしまいそうだったので、これも直接聴いていただきましょう。
曲を知る前と後とで、仕事に対する姿勢が少し変えられるかもしれませんので…
Again / Mr.Children
はい、これはもう以前に私が1記事したためてありましたので、必然的に収録です。
プログラマーとプログラムの関係性から人生のExit code 0を導き出すまでの過程を描いた名曲です(おまえだけなんだよ、そんなこと言ってるの)
WOW WAR TONIGHT 〜時には起こせよムーヴメント〜 / H Jungle With t
これ、100年後に残っててほしい曲のひとつなんですよね。
テレビから流れてきたこの曲を歌いながら遊んでいた仲間達も今は曲の主人公のように仕事に追われ、テキトーに温泉に行く時間も合わせられない間柄に。
そうした歌詞が、大流行したリリース当時よりも、ひと昔二昔経った今になるほど沁みてくる歌。
そんな歌詞が郷愁の一端を担ってるのは間違いないんだけど、キャラ(浜ちゃん)とテンポ(ジャングル)も重要な役割を持ってるというのが珍しいんじゃないかな。
あまりのロングヒットからか、小室氏自らが後に誕生秘話を載せてくれています。
「作ったのは30歳の頃で…」とか書いてますが、私の過去記事から類推するに当時は35,6歳だったはず。
たぶんこの頃のご本人が忙しすぎて時間感覚がズレてるんだと思います。笑
スーダラ伝説 / 植木等
平成レトロな曲でクライマックスを迎えましたので、最後は昭和レトロな曲で締めたいと思います、2026年、今年もお世話になりm(はやいはやい)
あんまり使いたくない言葉ですが「さすがに今の時代では…」という歌詞もちょいちょい出てくる歌で、人によっては嫌悪感もありそうな…
いやもしかしたら、曲全体に漂う「俺が正義だコノヤロー!」みたいなオーラが、特定の世代とかを想起させてしまって受け付けない、みたいなのもあるかもしれない…
こんな曲達を流行歌として持ち上げてた当時の空気感にもちょっと抵抗が…
とかなんとか思ったりもするものの、こんな曲でも聞いてなきゃ・歌ってなきゃ、生きてけナイヨ!と感じてた人々の顔なんかもつぶさに思い出せるから、生半可な歴史書よりも解像度の高いタイムカプセルみたいな曲ですよね。
改めて聴くと、この植木等のボーカルが道化に全振りしてる所にプロフェッショナルを感じるし、ビートルズやビーチボーイズみたいなリフが出てきたりするのも楽しい。
何より個人的には、親父の顔を思い浮かべますね。
団塊世代で、彼はいわゆるサラリーマンではなかったしブルーカラーに属して華奢な身体に鞭打つスタイルでしたが、家で酒を飲みながらこの歌を聴いていた姿がたまらなく懐かしいのです。
それに、やっぱりこれだけ国民的な歌となったのには、共感する理由があるわけで。
気持ち悪いぐらいあけすけな労働者の本音を感じますよね、この歌。
なんかもう言葉にならない擬音でごまかしごまかしで自身を鼓舞、なんだか何で働いてるのか分からないけどその内なんとかなるだろうと、諦めてるけど冷笑はしてないみたいな。
そんな人間のダサさを愛おしく思う名曲なのかもしれません。
編集後記
…長い!長すぎるよ。
7000字なんてウケるわけないだろう!
あと記事化が遅すぎ!
仕事して!
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まさかとは思いますが、もし戴けたのであれば、謹んで愛犬のおやつ代とします。笑