鈴木常吉「思ひで」, Sandy Denny「時の流れを誰が知る」
これが実際, いいのだ。それぞれ沁みる歌なのだが, この 2曲をメドレーにして聴くと, これがまた, 実にいい(言わずもがな主観)。
TVドラマ「深夜食堂」のオープニング曲, 鈴木常吉(1954年11月24日 - 2020年7月6日)が歌う「思ひで」を聴き, 聴き終えると同時, 要するに間髪を入れず(読み方に注意しましょう)Sandy Denny (January 6, 1947 – April 21, 1978) が歌う「時の流れを誰が知る」(原題 "Who Knows Where the Time Goes?")をかける, 再生する, 再び生かす。とにかく, 沁みる。
以下, 「時の流れを誰が知る」に関しては, 第1章のその 1 は Sandy Denny がリード・ヴォーカルの Fairport Convention のヴァージョン(1969年), その 2 は Sandy Denny のソロで 1968年の録音, その 3 は同じく Sandy Denny のソロながら 1967年の録音。第2章では, 「思ひで」(鈴木常吉)も「時の流れを誰が知る」(原題 "Who Knows Where the Time Goes?", Sandy Denny)も, 共にライヴ・ヴァージョン。
Fairport Convention のヴァージョンと Sandy Denny のソロはテンポが違うのだが, いずれにしても, 上述の 2曲を続けて聴くと, とにもかくにも, 胸に沁みる, 心に沁みる, ソウルに沁みる, そんなメドレーになる。
だから, 主観だってば。
まずは, 聴いてみよう, 歌詞和訳付き
その 1, 前説付き
歌詞和訳はもちろん, Sandy Denny「時の流れを誰が知る」(原題 "Who Knows Where the Time Goes?")の方。鈴木常吉「思ひで」は再び勿論, 歌詞は日本語, 一方, メロディのオリジンはアイルランドのバラッド Cailin Deas Crúite na mBó(by Runa, by 福原 希己江)にあるようだ。
The folksinger and actor Suzuki Tsunekichi (Japanese: 鈴木常吉) used "A Pretty Girl Milking a Cow" as the basis for his song "Omoide" (Japanese: 思ひで), or "Memories," pairing the traditional melody with new lyrics that evoke nostalgia, sorrow, and the transience of life. "Omoide" appears on Suzuki's 2006 album "Zeigo" (Japanese: ぜいご), and an excerpt from it was used as the opening theme for the TBS/Netflix television drama Shinya Shokudō (Japanese: 深夜食堂; known in English as "Midnight Diner").
では, さっそく。
「思ひで」(鈴木常吉, 2006年10月29日リリース「ぜいご」に収録, その後, TVドラマ「深夜食堂」オープニング曲)の後, 間髪を入れず, 「時の流れを誰が知る」("Who Knows Where the Time Goes?", Sandy Denny) を聴く。
Who Knows Where the Time Goes? from Fairport Convention's third studio album Unhalfbricking, released in July 1969 🎶
英語原詞
https://www.sandydenny.co.uk/lyrics/whoknows.htm
夕暮れの空を横切って, (*1)
鳥たちが皆 飛び去っていく,
だけど なぜ彼らは分かるんだろう,
彼らに去るべき時が来たってことが
冬の暖炉の前で (*2)
私はまだ夢を見ているはず
時間のことなんて何も考えてない
だって 誰が分かるの
時間がどこへ行ってしまうのかなんてこと
誰に分かるの?
時間はどこへ行くのかってこと
悲しげな, 人けのない岸辺,
気まぐれな友たちは去っていく,
ああ, だけどそれで分かるよね,
彼らに去る時が来たんだって
でも私はまだここにいるつもり,
去ることなど考えてもいない,
私は 時間をカウントしたりしない
だって 誰が分かるの
時間がどこへ行ってしまうのかなんてこと
誰に分かるの?
時間はどこへ行くのかってこと
それに私は一人じゃない,
愛する人がそばにいるのなら,
ずっとそうなんだって分かってる,
いつか去る時が来るまでは,
だから 冬の嵐が来ても,
それから春の鳥たちが戻ってきて,
私は 時の流れを恐れたりしない
だって 誰が分かるの
私の愛がどう育つのかなんて (*3)
誰に分かるの
時間はどこへ行くのかなんて
♫ … ♫ … ♫ …
訳注 は 下掲 note の中で。
歌, 歌詞和訳は, これの最終章にも収録。
その 2
「思ひで」(鈴木常吉, 2006年10月29日リリース「ぜいご」に収録, その後, TVドラマ「深夜食堂」オープニング曲)の後, 間髪を入れず, 「時の流れを誰が知る」("Who Knows Where the Time Goes?", Sandy Denny) を聴く。
Who Knows Where the Time Goes? by Sandy Denny (1968 Version)
紫色の空を横切って, (*1)
鳥たちが皆 飛び去っていく,
だけど なぜ彼らは分かるんだろう,
彼らに去るべき時が来たってことが
冬の暖炉の前で
私はまだ夢を見ているはず
時間のことなんて何も考えてない
だって 誰が分かるの
時間がどこへ行ってしまうのかなんてこと
誰に分かるの?
時間はどこへ行くのかってこと
悲しげな, 人けのない岸辺,
気まぐれな友たちは去っていく,
ああ, だけどそれで分かるよね,
彼らに去る時が来たんだって
でも私はまだここにいるつもり,
去ることなど考えてもいない,
私は 時間をカウントしたりしない
だって 誰が分かるの
時間がどこへ行ってしまうのかなんてこと
誰に分かるの?
時間はどこへ行くのかってこと
それに私は一人じゃない,
愛する人がそばにいるのなら,
ずっとそうなんだって分かってる,
いつか去る時が来るまでは,
だから 冬の嵐が来ても,
それから春の鳥たちが戻ってきて,
私は 時の流れを恐れたりしない
だって 誰が分かるの
私の愛がどう育つのかなんて
誰に分かるの
時間はどこへ行くのかなんて
♫ … ♫ … ♫ …
*1 前節のヴァージョンの歌詞 Verse 1 の最初のライン Across the evening sky, が Across the purple sky と, 歌詞に小さな違いがある(なお, 上の音源リンク, タイトルに関して the が無いのは単に脱字なのか, 筆者には不詳)。
"purple sky", 紫色の空は, 夕焼け空, 夕暮れ時の空や, あるいは朝焼けの空, 夜明けの空を想起させるフレーズ。
その 3
「思ひで」(鈴木常吉, 2006年10月29日リリース「ぜいご」に収録, その後, TVドラマ「深夜食堂」オープニング曲)の後, 間髪を入れず, 「時の流れを誰が知る」("Who Knows Where the Time Goes?", Sandy Denny) を聴く。
Who Knows Where the Time Goes? by Sandy Denny (Home Recording, 1967)
紫色の空を横切って, (*1)
鳥たちが皆 飛び去っていく,
だけど なぜ彼らは分かるんだろう,
彼らに去るべき時が来たってことが
冬の暖炉の前で
私はまだ夢を見ているはず
私は 時間をカウントしたりしない
だって 誰が分かるの
時間がどこへ行ってしまうのかなんてこと
誰に分かるの?
時間はどこへ行くのかってこと
悲しげな, 人けのない岸辺,
気まぐれな友たちは去っていく,
ああ, だけどそれで分かるよね,
彼らに去る時が来たんだって
でも私はまだここにいるつもり,
去ることなど考えてもいない,
時間のことなんて何も考えてない
だって 誰が分かるの
時間がどこへ行ってしまうのかなんてこと
誰に分かるの?
時間はどこへ行くのかってこと
それに私は一人じゃない,
愛する人がそばにいるのなら,
ずっとそうなんだって分かってる,
いつか去る時が来るまでは,
だから 冬の嵐が来ても,
それから春の鳥たちが戻ってきて,
私は 時の流れを恐れたりしない
だって 誰が分かるの
私の愛がどう育つのかなんて
誰に分かるの
時間はどこへ行くのかなんて
♫ … ♫ … ♫ …
*1 前々節のヴァージョンの歌詞 Verse 1 の最初のライン Across the evening sky, が Across the purple sky, そして Verse 1 の最後のライン I have no thought of time. が I do not count the time., 逆に Verse 2 の最後のライン I do not count the time. は I have no thought of time., さらに Verse 3 の最後のライン I have no fear of time. は I don't have fear of time. と, 計4か所で歌詞に違いがある(上の音源リンク, タイトルに関して the が無いのは単なる脱字なのか, 筆者には不詳)。
前節にも書いたように, "purple sky", 紫色の空は, 夕焼け空, 夕暮れ時の空や, あるいは朝焼けの空, 夜明けの空を想起させるフレーズ。
写真(2枚)付き 〜 「思ひで」, 「時の流れを誰が知る」, 共に LIVE で
「思ひで」(鈴木常吉, 2006年10月29日リリース「ぜいご」に収録, その後, TVドラマ「深夜食堂」オープニング曲)の後, 間髪を入れず, 「時の流れを誰が知る」("Who Knows Where the Time Goes?", Sandy Denny) を聴く。


写真は これ の「今日の写真」から。「今日の写真」なんて普段はやってないけど。と言いながら, なんとなく, 今日も, 付けてみた。
なお, 以下は, 上の「時の流れを誰が知る」(原題 "Who Knows Where the Time Goes?")スタジオ・ライヴの音源クリップ description からの転載。
In this affecting, introspective performance, here young Sandy Denny asks: "Who knows where the time goes?"
Isn't it true that everyone over 30 years or so starts to wonder where the time goes? By 50, this sentiment becomes even more telling. And by 60, all Hell breaks loose given the nimble, cruel march of time. Time is the enemy of life - especially an unfulfilled one.
Sandy Denny
Alexandra Elene MacLean Denny "Sandy Denny" (6 January 1947 – 21 April 1978) was an English singer-songwriter who was lead singer of the British folk rock band Fairport Convention. She has been described as "the pre-eminent British folk rock singer".
Recording
"This solo live studio recording of 11 September 1973 for the BBC Radio 1 show “Sounds of the Seventies”, hosted by John Peel, was first broadcast in the UK on FM Stereo on 25 September 1973. It was first published in 1997 on The BBC Sessions 1971-73 and later in 2007 on the 3 CD+DVD set Live at the BBC". (Courtesy: mainlynorfolk.info).
Lyrics 全編を ここに載せ(られ)ない理由は, 以下の第3章「英語原詞 について」に記述。
ジョン・レノン, Working Class Hero 〜 風刺と痛烈な皮肉 (歌詞和訳)
ではでは。
「思ひで」のメロディの源流, アイルランドのバラッド Cailin Deas Crúite na mBó
鈴木常吉の名曲「思ひで」。メロディのオリジンはアイルランドのバラッド Cailin Deas Crúite na mBó にあるようだ。
The folksinger and actor Suzuki Tsunekichi (Japanese: 鈴木常吉) used "A Pretty Girl Milking a Cow" as the basis for his song "Omoide" (Japanese: 思ひで), or "Memories," pairing the traditional melody with new lyrics that evoke nostalgia, sorrow, and the transience of life. "Omoide" appears on Suzuki's 2006 album "Zeigo" (Japanese: ぜいご), and an excerpt from it was used as the opening theme for the TBS/Netflix television drama Shinya Shokudō (Japanese: 深夜食堂; known in English as "Midnight Diner").
鈴木常吉の「思ひで」とは タイトルも歌詞の中身も違うが, 何処か哀愁を帯びている点は共通している。これが, やはり, いい。
直ぐ上は, 福原 希己江 によるカヴァー。
この人のことは, 昨日, 知った。今, 個人的に, 注目のミュージシャン。
