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(随想)地元の集まりの大切さ

江戸・明治時代の人口の大多数を占めた村人たち。彼ら彼女らの余暇の楽しみを調べていると「集まってワイワイガヤガヤ」が大きなウエイトを占めていることが分ります。ほとんどの時間を村で過ごす当時の人たちらしい、手軽な楽しみ方です。さまざまな集まりがあり、時間は使ってもお金は使わずに楽しんでいました。
私が、彼ら彼女らから学んだことは「地元の集まりで楽しむ」ということでした。
(「江戸・明治に学ぶ 集まる楽しみ」の記事はマガジンにまとめました)



1.いまの集まり方

私たちは当時の人たちと異なり、集まる機会を避けているといえます。集まるメリットよりも、集まるデメリット=面倒さを嫌いました。テレビや動画を見て過ごすようになったのです。

「地元で集まりましょう」が本記事の結論なのですが、その前に当時と現代の集まり方を比べてみます。

まず、集まるメンバーが激変しました。江戸・明治時代の人たちは、徒歩圏内で集まるので、地縁や血縁の集まりがほとんどでした。
一方、私たちは地縁血縁の集まりが減り、学校や会社仲間、サークル仲間の集まりが増えました。バーチャルで集まる電縁もあります。私たちの選択肢は格段に増えたのです。

集まる動機も激変しました。当時は年中行事や通過儀礼という慣習で集まることが多かったのですが、現代の集まりは参加者のメリットが必要です。それは、推し活などの趣味の共有であり、ボランティア活動などの満足感であり、昔をなつかしむことであります。自己啓発や人脈づくりなど稼ぐための集まりもあります。


2.集まる条件は、楽しさ、本音、継続

稼ぐための集まりは別として、余暇の集まりに欠かせないのは、楽しいこと。楽しくなくても集まるのは業務。自己成長や上達を含めて楽しさを実感できることが必須です。

必須とはいえませんが、2つ目の条件は、本音で話せること。困っていることでも、嫌なことでも話せることです。

3つ目は、続けられること。集まりを長く続けると、学生時代からの仲間のように、久しぶりに会っても、気さくに本音で語れます。一緒にいる時間が、良い関係をつくってくれます。

私たちは勤めているときは会社の仲間と集まります。しかし、会社を辞めると機会は激減
学生時代の仲間も、趣味の仲間も、体力が衰えるにつれて疎遠に。山登りやゴルフ仲間が典型的ですが、続けにくくなるのです。
親類縁者は法事などで会う機会がありますが、遠くの親類とは縁遠くなっていきます。

でも、地縁のつながりだけは、近所にしか行けなくなっても、家から出られなくなっても続きます。遠くの親類より近くの他人ですよね。会いやすく長く続けられるのです。年老いても社会とのつながりを保てるのは地縁です。

学校時代や稼ぐ時代はおろそかにしがちな地縁が、一番大切な付き合いになってくると思います。

地縁。田起こしが始まった信州で、ひと休みする農家の人(血縁かもしれませんが)。


3.地元の集まりで人生を楽しむために

地縁を大切に、と言っても、明日から地元の集まりに入れるわけではありません。地元の集まりを楽しむための私なりの考え方を箇条書きにしました。

(1)地元を決める。自分が住み続ける場所が地元です。長く住むと知人が増えるだけでなく、町に愛着をもて、心地よい居場所になります。他の住民からも生涯付き合える人と認識されます。江戸・明治時代的な考え方です。
(地元を決めずに生涯旅人。それも現代的で素敵な選択肢だと思います)
(2)あいさつと立ち話を大切に(コミュニケーションの出発点です)。
(3)集まりを見つけ、参加する。集まりは、家族やご近所さんが教えてくれますし、自治体の情報も出ています。
(4)世話役を逃げない


心地よく集まれる場を作るには時間がかかります。そこは、旅から戻った時に、ホッとできる場所です。
近所付き合いを面倒がらないで、自分の宝物にしていくべきだと私は考えています(少なくとも孤独死を回避できそうですよ)。
そして、江戸・明治時代の人たちを真似れば、お金をかけずに、ご近所での集まりを楽しむことができます。

出典:『定年後を豊かにするシンプルライフ』ごきげんビジネス出版

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