家族か、自分か。 駐妻の葛藤と5人でパリ出張をした話(出発前夜)
Guten Tag! 2歳の双子とドイツ駐在に帯同中のしっちゃんです。
同時に、ライフコーチとして、駐在員パートナーが
「駐在帯同を自分の可能性を"もっと"広げる期間」を生きる
伴走をしています。
突然ですが、最近「自分が本当はやってみたいこと」を
「ちょっと難しそうだけど思い切ってやってみた」経験はありますか?
それは、世間一般に「すごいね」と言われるものではなくて大丈夫。
小さなことでも「自分のやってみたいけど、できないよね」を
えいっ!とやってみることです。
***
私は駐在帯同を機に、
ご一緒してくださる方の人生の可能性を広げ
「生きがい」のある人生に導くことを仕事にしたいと、
パーソナルコーチングをしたり、ワークショップをしたり、
オンラインコミュニティをスタートしたりと
小さくですが色々なチャレンジを重ねているところです。
そして、今年やりたいと思っていたことのひとつが
「駐妻の出張」を企画することでした。
本当は行く前に意気込みを投稿するぞ!と書いていたのに…
駐妻の出張を終えた後ですが、
行く前に綴っていた気持ちを、前編としてそのままシェアします。
「駐妻の出張」に込めた想い
駐妻(×ママ)としての葛藤
前回のnoteにも書いたように
「誰の目にも見える成果を出す」ことが
生きるための最優先事項だった私。
出産と駐在に帯同するという出来事が重なったことで
「じぶん」よりも「家族」を優先することが増えて。
家族に対しての貢献はあるけれど、
自分が分かりやすく社会に関わったり貢献する機会がぐんと減って。
そんな自分に物足りなさを感じたり。
一方で、海外で着実にキャリアを積んでいる夫や
ドイツの保育園で一生懸命頑張っている子どもたちの成長に
「私は何かできているんだろうか」と焦ることも。
(最初は保育園に預けることも罪悪感を感じていました)
自分なりにチャレンジしたり、楽しもうとするけれど、
「いまは家族を優先しないといけないよな」
「私が稼いでいるわけではないから、わがままは言えないな」
と、迷惑をかけない範囲でやってみたり。
私の場合は、それを「やらない理由」に
逃げていたことも正直沢山あります。
***
「家族との時間」を一番大切にしたいし
それを守る役割を担うことが「今の自分のやりたいこと」
であるということは前回のnoteでも書きました。
とはいえ「自己実現」の時間も大切にしたい私の場合は、
そればかりだと自分がどうしてもすり減ってしまったり
ずっとやりきれない「不足感」が心に残る…
気付けば「みんなのせいで何もできない」と
夫や子どもにあたり続けて泣き続けていた私は
去年思い切って、1週間スペインの巡礼の道を歩きました。
あの時の経験を経て思い立ったこの「駐妻の出張」
呼び掛けてみた時に書いたものを、転載してみます。
駐在に帯同してから、
自分で収入を得ていないことや働いていないことの罪悪感?もあって
「自分のやりたい」気持ちにフタをして諦めたり…
できる範囲や、何となく許されそうな範囲で色々やってみたり‥。
または、海外に出て全く通用しない自分に落ち込んで
「これくらい」と知らないうちに制限していたことも沢山あります。
そんな自分が「このままでは嫌だ!」と昨年挑戦したのが、
「子どもを1週間パパに託して1週間115km巡礼する」ことでした。
1週間、115km歩いたからって、たとえば語学力が劇的にのびたり
これからのキャリアが保証されるわけでもありません。
でも「行くと決めて、夫にも(子どもにも)交渉してやりぬいた」こと、
行ったことでの気づきや変化、
夫とのパートナーシップなど本当に山ほど得るものがあって。
いまの私たちは「仕事で成果を出す」ことは
なかなか難しいかもしれないけれど
「自分が本当にやりたいこと」に「目的をもってチャレンジすること」って
自分の人生にとっても、その姿を見る家族にとっても
絶対にプラスになると思うので、
そんなきっかけを作りたいと思いました。
駐在に帯同することを悩んだ方も、
そうではない方も色々だと思いますが…
駐在帯同を決めた方は、それでも
「家族と一緒に過ごす時間を大切にしたい」と思って
選ばれた方が多いと思います。
だからこそ「家族とのこと」と「自分のこと」の狭間で
悩んでしまう方もいらっしゃるかもしれません。
私もまだベスト!と思える状態では全然ないですが…
自分のことと家族のことはトレードオフでない道があると思うし
そのために自分がエイッとチャレンジしてみることで
家族にとっていい変化が生まれることがあると思う。
そしてそれは、駐在期間が終わった後も
自分や家族にとって大切な財産になると思うんです。
それを実体験で感じたのが昨年の巡礼旅でした。
そこで、今回も「駐妻の出張」と名付けて
それぞれが自分の人生を動かすためのミッションを持って
この2日間を過ごす、そんな機会を
ヨーロッパに住んでいる私たちにとっても特別な
「パリ」という場所で初開催することにしました!
やると決めたものの、つきまとう不安
今年のどこかで思い切って実現したいな…と思っていたこと。
(ビジョンボードにも書いていました)
やりたい!という気持ちを
ワークショップでご一緒したメンバーに声をかけてみたところ
参加したい!と言ってくれるメンバーがいて。
5月に行こう!と日にちが決まり
フライトとホテルもおさえて…!どんどん現実的に!
子連れではなかなか行きづらい場所。
背伸びしないと訪れにくい場所。
行って見たかったお店。
行きたいところリストアップして、ワクワク楽しみが募ります。
と同時に、「楽しい旅行」だけではなく
「駐妻の出張」としての目的を果たすために
何ができるだろう?と自分なりに模索しながら
ワークシートを準備したり、
場をアレンジしたりしてみているけれど…
どんどん自信がなくなっていく…
本当にこの企画は意味を持つのかな…
せっかく時間と想いをかけて参加してくれるのに
いい時間にできるんだろうか。
応援して見送ってくれる家族にも還元できるだろうか。
一番大きかったのは
「みんなに言うからには自分が一番頑張らないと」
と自分を奮い立たせながらも
「でも、自信を持って背中を見せられるような自分じゃない」
という、逃げたいような、申し訳ない気持ち。
今回は「素敵な企画」も立ち上がったので
「みんなでパリ何着ていこうかな~?」と妄想していた時…
「わたし、本当におしゃれじゃなくて…」
「デブだから似合わなくて…」と
ネガティブ満載な自分を見せてしまい、
みんなに伝えていることと真反対の自分をものすごーく反省しました。
***
この出張全体の大きなテーマは
「"理想の自分"を"ちょっと特別な場所"で実現する2日間」
「いつかこうなりたいな」「やってみたいな」を
機会(チャンス)と仲間の力を借りて一緒に現実にしていく。
そのちょっとしたきっかけや、強制力が
延長線の自分ではない未来につながっていく。
ひとりで、日常ではなかなか勇気をもって実行できないからこそ
この機会を使ってチャレンジしてほしい。
それは「何よりも私が欲しかった機会」でもあるから、
それならば変に取り繕うことはせずに、
勇気を出してそんな自分をさらけだしてみよう。
そう思えると、気持ちがパッと晴れました。
出張前のみんなの気持ち
出張前の「最終ミーティング」では、みんなに
「今回の出張の目的」
「その目的が人生にどんな意義を持つか」
「そのために一番勇気がいるアクション」を
考えてきてもらい、シェアする会を設けました。
・自分がやってみたいと思っていたことにトライしてみる
・今まで「何となく」やっていたことを、100%で挑戦する
・「ママ」「駐在パートナー」としてかかっていた制限を解いて
「じぶん100%」で過ごして感じるものを大切にしてみる
・ママになってから、はじめて家族と離れて過ごす夜。
自分にとっても家族にとっても成長の機会にする
・「自分はこんなもん」という過小評価を手放す
パーソナルな部分もあるので詳細は省きますが
それぞれが素敵な想いとミッションをシェアしあって。
自然と共感や応援が生まれて。
私も思い切って弱い自分をさらけだしながら
「自分最高マインド!」で臨むことを宣言しました。
***
実は、周りにやってと言われることや
求められることを実行するよりも
自分の願いを叶える行動をすることの方が勇気がいる。
叶わなかったら…うまくいかなかったら…
夢が失われてしまうようで怖いから。
でも「自分がやりたい」と思うことに挑戦してみることが
自分を大切にする喜びを味わうと同時に
自分もできる!という「自己信頼」に繋がって行きます。
それがまわりにとって「分かりやすい成果」でなくても、
例えそれがうまくいかなくても、
この自己信頼は、
自分が自分の人生の舵をとって生きて行くために
一歩踏み出す勇気をくれたり、
歩きつづけるパワーをくれたりする。
そんな思いもあって、参加してくれるみんなには
ミッションとActionを宣言してもらいました!
***
そして、この出張は
家族にとっても大きな意味を持つのだと
みんなとの対話の中で実感しました。
駐在員パートナーや母という役割の中で
自然と家族のことを一番に考えて
サポートすることがデフォルトになっているわたしたち。
それは自分にとっても、家族にとっても、です。
だからこそ、当たり前になっているこの役割を
思い切って手放してみる2日間は、
自分にとっても、離れる家族にとっても
何かの気づきを与えてくれるはず。
今回も行く前、行った後で
みんなのご家族との心温まるエピソードが沢山あって。
応援してくださるご家族の皆さんのサポートがあってこそ。
大感謝です。
みんなとパリで過ごす時間がとても楽しみです!
何があってもそれが人生!
ポジティブな「C'est la vie.」を楽しむぞ!

(みんなとの振り返りを経て、過ごしてみた後のことをまとめます)
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<自己紹介:SHIORI(しっちゃん)>
自称:家族みんなが幸せな駐在生活の探求家
2024年4月~ドイツ駐在帯同中、2歳双子の母ザウルス
<今の想い>
帯同を機にこれまでの社会的な繋がりや役割から離れたことは、私にとって「希望」と「不安」の両方で大きなインパクトを持っていました。
毎日は大変だけれど新鮮で楽しい、でもどこかで帰国後への焦りや「もっと何かできるんじゃないか」という気持ちも持っている。
気付けば、帯同当初の「楽しい!ワクワク!」よりも、家のことを全面的に担うことや、思うように前に進めないもどかしさの方が勝るようになっていました。
「本当の私はどう生きたいのか」をこれまで以上に感じ取ること、その想いに素直に少しずつ行動してみること、そうすることで目の前の景色が変わる経験をして、やっと「帯同期間を人生を変える転機にする」と心から思えるようになってきました。
海外駐在&帯同は大きなインパクトを持つからこそ、その中で味わえることって沢山あると思います。それぞれの人生・ストーリーの中で家族みんなが「幸せ」と思えるような時間を作っていけたら最高!と思っています。
<キャリア>
どうしても働きたかった自動車メーカーで一般職で働くことを決意。
総合職転換を目指しがむしゃらに頑張るも、結婚を機にクォーターライフクライシスでもれなく悩む。
「今だからできることに挑戦したい」と、学生時代から憧れていた「理念型のアパレルブランド」に28歳で転職。「自分」をまるごと問われるような環境の中で、人生の絶頂もどん底も味わう。
33歳で不妊治療を経て双子を授かる&主人の駐在を機に退職。
帯同を機にキャリアスクールやコーチングスクールで学び、
駐在期間を自分の可能性を広げる機会にしたいと自分自身も奮闘しながら
同じような境遇の方を中心に人生を伴走させていただいています。
▼Podcastもやっています「駐在ママのApéro time」
