【Day150】生粋のシティガール、初めて「田舎の親戚付き合い」に遭遇する②
やあ、いらっしゃい(´・ω・`)
ここは100日後に潰れるはずだったバーボンハウス。
マスターは都内住みアラサー女のワセジョちゃん。
この店は、本当は100日で終わるはずだったんだけど……
来てくれる人たちのおかげで、これからも続けていくことになった。
今日は店を開いて150日目の夜。
この店がいつまで続くか、その目でぜひたしかめてほしい。
* * *
義両親の実家に帰省した話の続きです。
前回の記事👇
今回は、義母の実家で昼食会をしたときの話です。
田舎を知らないシティガールが、田舎にいっていちいち驚いているだけの話。
とりとめのない日記です。
* * *
まず、「何もないって言ったのに、あるじゃん」と思った。
「ごはん炊いておくから、カレーだけ買ってきて」
そう言われたので、本当にカレーだけ食べるつもりだった。
だって、急に決まった話だし、「何もない」と事前に言われていたから。
ところが、蓋を開けてみたら、サラダやら漬物やら、野菜がたくさん出てきた。
思わず、「何もないって言ってませんでした? あるじゃないですか、野菜w」と言ってしまった。
すると、夫の伯母(現在の義母の実家の家主)が、「田舎はこうなのよ~。こんなのしかなくてごめんなさいね」と言う。
こんなの、と言うけれど、都内では野菜は高い。
だからシティガールは、なぜ謝られているのかわからなかった。
もしかして、謙遜と見せかけた嫌味なのだろうか……?と、ちょっと困惑した。
とはいえ、夫の親戚は純朴そうな人が多いし、伯母さんも嫌味を言うタイプには見えない。
そこで夫に、「今の、どういう意味?」と確認した。
すると、「『メインになるものがなくてごめんね』って意味。あと、本当に『こんなものしかない』って思ってるから、嫌味じゃないよ」とのこと。
そうなのか……。
誤解しなくてよかった。
シティガールには通訳が必要だ。
それから、知らない人が勝手に家に入ってくるのにも驚いた。
伯母さんが「喪中だからね」と説明してくれたのだが、あまり説明になっていない。
「喪中だから」と「近所の人が勝手に家に入ってくる」が繋がらないのだ。
勝手に家に入ってきたからには、この人も親戚なのか?
そんなことを考えながら、挨拶したほうがいいのかな……と客間の前をうろうろしていたら、別の親戚が、「あの人はたぶん親戚じゃないから、ワセジョちゃんは座ってていいよ」と助け船を出してくれた。
「たぶん」??
聞けば、親戚なのかどうかもよくわからない人がいるのが、田舎あるあるらしい。
境界線がなさすぎる。
シティガールはびっくりである。
私は戸締まりに厳しい家で育ったので、ここでもかなり感覚の違いを感じた。
「東京の人は警戒心が強い」とか、「冷たい」とか言われるのって、こういうところなんだろうか。
まあ、田舎には田舎の、都市部には都市部のセキュリティ意識がある、ということなんだろう。
あと、おうちがトトロの家すぎる……。
広い土間。
さすがに今は使われていないが、台所の奥にはかまどがある。
これはトトロではないが、屋根も板や瓦ではなく、草?でできていた。
聞けば、この家は築120~130年くらいらしい。
ということは、1900年頃からあるということか?
古すぎる……。
しかも大きな家なので、倒壊しないか心配になる。
でも同時に、古いものにはなんだか畏敬の念を感じてしまう。
* * *
思い返してみれば、都内や近郊の神奈川・埼玉に住む友達も、ほとんどが東京暮らし2世だ。
たまに1世もいる。
そんな友人たちは、お盆になると親の実家に帰省したり、親戚で集まったりしていると言っていた。
(そして、だいたいみんなそのイベントを嫌がっていた。「田舎の親戚はデリカシーがないから嫌」らしい)
ということは、みんな私よりはるかに田舎慣れしているんだろう。
みんなが当たり前に知っている感覚を、私だけが知らなかった。
それに今回ようやく気づいて、なんだか不思議な感じがした。
* * *
私が田舎あるあるにいちいち驚くからだろう。
「こんな田舎でごめんね」
「こんな田舎、嫌よね」
と何度も謝られた。
でも、私はただ驚いていただけだ。
どう反応したらいいのかわからなかっただけで、別に嫌だとは思っていない。
私が見るからに挙動不審だったからか、台所仕事を手伝わされることもなく、「女は給仕で座れない」「食べる時間がない」なんてこともなかった。(まあレトルトカレーだし)
夫も私のことをよく知っているし、義父も以前、「ワセジョちゃんは東京3世だから、完全に都会の人だね」と言っていたから、もしかしたら、集まった親戚たちも「都会っ子の嫁」に気を遣ってくれていたのかもしれない。
(ちなみに、今回使った「2世」「3世」という言葉は、義父のこの言葉から借りたものだ)
デフォルトの習慣が違いすぎるから、ここに住むことはできないだろうけど……。
なかなか新鮮で、楽しい体験だった。
「田舎の古い家に親戚が集まって食事」なんて、フィクションの中でしか見たことがなかったから。
私にとってはじめての「サマーウォーズ」だった。
* * *
夫は、「あんな古い家にワセジョちゃんを泊めたら、離婚される!」と思っているようで、帰省中は義両親の実家から車で30分ほどの場所にある、会社の福利厚生で利用できるコテージを借りてくれた。
(義両親の実家にはお風呂がないので、正直ありがたかった)
コテージにはお風呂やキッチン、それから焚き火台もついていた。
ということで、夜は焚き火をして、手持ち花火をした。

焚き火用の手袋をしていた


コテージには夫の妹(女子大生)も一緒に泊まっていた。
最初に、「手持ち花火やらない?」と誘ったところ、義妹は、「暗すぎて怖いなぁ……」と渋っていた。
結局付き合ってくれたのだが、シティガールはこの時点では、「暗すぎて怖い」に今ひとつピンときていなかった。
夜の山がどれほど暗いのかを知らなかったのである。
しかし、夜になってようやくわかった。
何も見えない……。
めちゃくちゃ怖い……。
熊スプレー片手に花火をして、適当にマシュマロとあたりめを炙って、1時間ほどで退散した。
ところが朝になって同じ場所にきてみると、怖くもなんともない。
ただの綺麗な森の中だった。
自然にはいろんな顔があるなあ。

* * *
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このnoteは、何者にもなれなかった30代のワセジョちゃんが「死んでないけど積極的に生きてもいない日々」を潰れそうなバーの片隅で語るだけのやつです。
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