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[9]「静かに!」は逆効果?インターホンに吠える愛犬を「無言」で落ち着かせる魔法

こんにちは。すももです。

私は小さなシニア犬と大きめの犬と暮らしています。普段、愛犬と暮らす中で、しつけに関する悩みを持ったことがほとんどありません。

家の中で一番大きな音が響く瞬間があります。それは、玄関のピンポーンというインターホンの音が鳴ったときです。

その音に、ワンワン!と激しく吠え立てるというケースはよく聞く光景です。「静かに!」「ダメでしょ!」と、犬に向かって大声で叫び返してしまう。そんな負のループは、よく見聞きする光景です。

けれど、我が家で同じことがあったとしても、私が声を荒らげて叱ることは絶対にありません。それどころか、私は一言も発さず無言で対応します。

なぜ、騒ぐ犬に対して人間が静かにしていなければならないのか。 そこには、人間が騒ぐことで起きる犬の勘違いを防ぎ、静寂によって安全だと伝える、我が家の大切なルールがあります。

人間の「静かに!」は、犬には「応援」に聴こえている

インターホンへの吠えに対し、人間が大声を出してはいけない最大の理由は、人間が叫ぶと、一緒に参戦して戦ってくれている!と犬が勘違いするからです。

犬にとって、インターホンの音は縄張りに正体不明の侵入者が近づいてきたぞという警告の合図です。そのため、群れの警戒担当として家族に知らせているのだと思います。

そんな時、大好きな飼い主が大きな声を出したら、犬の目にはどう映るでしょうか。 犬は言葉の意味を理解していませんから、その切羽詰まった大声を「一緒にあいつを追い払おうと怒鳴ってくれているんだな!」「ママも緊張しているんだ!」と受け止めてしまいます。

つまり、叱ったつもりで出した声は、犬にとっては「もっと吠えろ!」という心強い応援になっているのです。これでは、犬の興奮に油を注いでいるようなもので、無駄吠えが収まるはずがありません。

部屋を支配する「静けさ」というメッセージ

だからこそ、インターホンが鳴ったとき私は徹底して無言を貫きます。

ピンポーンと音が鳴り、犬たちがハッと耳を立てて警戒を見せた瞬間、私はただゆっくりと立ち上がります。そして、動きをスローにする魔法を使いながら、一切の焦りを抱かずに、堂々と玄関へと歩いていきます。

その姿を見て、2匹はふと我に返るのです。そして、警戒する必要などないと理解するのです。

人間の完全な静寂落ち着いた佇まいは、言葉以上に強く犬たちの心に届きます。大声で「安心しなさい!」と命令するよりも、人間自身が「何も恐れることはないよ」と静かに行動で示す方が、犬は何倍も早く安心し、吠えるのをやめてくれるのです。

「誰かが来る=楽しいこと」へ先回りして書き換える

無言で対応することに加え、我が家ではインターホンが鳴ると、良いことが起きるという仕組みの書き換えも行いました。

具体的には、インターホンが鳴って私が玄関に向かうとき、あえて愛犬たちの大好きなおもちゃを、リビングの床に無言で落としておきます。 すると、犬たちの意識は玄関の怪しい侵入者から、床に落ちた楽しいおもちゃへと一瞬でシフトします。

吠えて侵入者を追い払うというスリルの代わりに、おもちゃをカミカミする心地よさを選んでもらう。ここでも、犬を叱って禁止するのではなく、人間の仕組みで意識を誘導してあげるのです。

これを繰り返しているうちに、犬たちの中で「インターホン=侵入者の襲来」という恐怖のバイアスが消え、「なんだか良いことが始まる合図」という平和な認識にアップデートされていきます。

犬の心を安定させる飼い主の沈黙

インターホンが鳴ったときの数秒間は、飼い主のリーダーとしての資質が試される瞬間でもあります。

一緒にパニックになって騒ぐのか。それとも、嵐の中でも動じない大樹のように静かに微笑んでいられるのか。

愛犬が吠えるのは、あなたや家を守ろうとしてくれている本能からの優しさです。だからこそ、その優しさをうるさい!と怒鳴り声で踏みにじるのではなく、「教えてくれてありがとう。でも、私がいるからもう大丈夫だよ」と、静かな背中で受け止めてあげたいと思うのです。

今日もインターホンが鳴る我が家ですが、そこには叱り声も焦りもありません。 私の静かな沈黙が、今日も2匹を優しく穏やかに守り続けています。

すもも

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