【毎週ショートショートnote】お題:「踏切オーディション」&おまけ
俺は踏切マニアだ。
「第102回 全国踏切オーディション」が開催された。
踏切の素材、音、風景、交差する電車、待ち時間などを総合評価し、「今年最高の踏切」を決める大会だ。
「見てください。この遮断棒の素材は竹です。更にこのトラテープ。二十年以上の風雨にさらされた退色具合がワビサビを感じます」
「この警報音を聞いて下さい。カァン……カァン……です。この余韻が実に美しい。雨の日は半音ほど寂しさが増しますが…」
__俺も負けじと発表する
「遮断機が下りてから列車が来るまでは、四十七秒が最適です」
「四十六秒では焦りが生まれる。四十八秒では退屈になる」
「異議あり!」
「五十三秒こそ至高だ!四十七秒では人生を見つめ直す時間が足りない!」
会場は踏切マニア同士の熱い議論に包まれた。
俺たちは、誰にも理解できない独特の美意識を持っている。この面白さが分からない奴は人生を損しているのだ。
<会場の隅で一人だけ展示を見ずに立っている男を見つけた>
「どの踏切が印象に残りましたか?」
俺は近付いて声を掛けた。
すると男は慌てて一歩下がった。
「あっ、89cm。それ以上は近付かないでください」
「え?」
「私は距離マニアなんです」
「距離マニア?」
「人と人との最適な距離に美学を持っています」
「夜道で前を歩く女性に警戒されない距離」
「学校の三者面談で親子が自然に座る待合席の間隔」
「SNSでフォロワーに送るコメントの心理的距離」
「それらの最適解を研究しています」
男は名刺を差し出した。
『全国距離マニア協会 認定一級距離鑑定士』
俺は名刺と男の顔を四十七秒見比べた。
__世の中には、おかしな人がいるものだ。
田原にかさん いつも大変お世話になっております。
おまけ
私は撮り鉄なのです!鉄道大好き!
私の熱い魂の入った鉄道に対する物語&エッセイです
①迷惑な撮り鉄の改心させるには?
私の作品の中で異常に高いビュー数があります。宝塚ファンの方が読んでくれていたようです。宝塚ファンの人🙇ごめんなさい
②私の奇談の傑作
都市伝説の「夢を叶えるD列車」に乗った青年の運命。
究極の選択肢に出した答えとは?
只今募集中!
ショートショート勢への挑戦です!
ご応募は、熱い魂と好奇心があれば誰でも参加OKです。
天音町シリーズのほぼ全てが英訳されています(謎)
このレベルで大丈夫なので気軽にご参加ください
★【6月24日まで募集中です!】★
誰が刻んだのか分からない落書き(一発芸)
天音町に落ちている謎の石(お題話)
選択を迫る禁足地(シチュエーション創作)
自由形式(天音町を自由に遊ぶ)
お題を選んで自由に楽しめます!
ショートショート好きは特に楽しめる企画です~
私のショートショートの書き方講座
ショートショートの書き方は以下でOK!
