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「あなたの見ている世界は、あなたが作っている」アドラー心理学「仮想論」で人生を再創造する

「なんだか生きづらい」「もっと自分らしくいたい」 そう感じて、変わりたいけれど一歩踏み出せないでいませんか?

アドラー心理学では、「人生は自分で選択できる」と考えます 。変わるかどうかを決めるのは、他の誰でもない、あなた自身です。過去の原因探しではなく、「これからどうしたいか」に目を向け、あなたが望む未来を選ぶためのお手伝いをします。

あなたのタイミングで、未来を選ぶための一歩を踏み出してみてくださいね。



あなたは、目の前の現実を、まるで「客観的な真実」として見ていると感じていますか?

例えば、同じ出来事を経験しても、ある人はチャンスだと捉え、別の人はピンチだと捉えることがあります。なぜ、このような違いが生まれるのでしょうか?

アドラー心理学は、この問いに対し、ユニークな答えを提示します。それは、私たちが世界を「客観的な事実そのもの」として見ているのではなく、「自分の主観的な意味づけをした世界を、現実である『かのよう』に見ている」という考え方です。これが、アドラー心理学の「仮想論(Fictionalism)」です。

詳しくは過去記事を見ていただけたら、嬉しいです。




「仮想論」の視点を持つことの力

自分の見ている世界が「フィクション」であると知ることは、最初は少し不安定な感覚を伴うかもしれません。しかし、この「仮想論」の視点こそが、あなたの人生に計り知れない自由と可能性をもたらします。

  • 自分の見方(フィクション)は一つではないと気づける: 今まで「これが唯一の現実だ」と思っていた見方が、数ある解釈の一つにすぎないと気づくことで、物事を多角的に捉えられるようになります。

  • 他の「かのように」な見方(代替解釈)を試せるようになる: ネガティブなフィクションに囚われていると感じたときに、「この状況を、別の『かのように』考えてみたらどうだろう?」と、意識的に別の解釈を試みることができます。

  • 行動の選択肢が広がり、人生をより良く変えていける: 世界の捉え方が多様になることで、それまで見えなかった選択肢に気づき、より建設的な行動を選べるようになります。これは、自己の主体性を取り戻すことにも繋がります。

  • 絶対的な真実ではなく「便利か不便か」で有効な見方を選べるようになる: 仮想論は、「何が絶対的に正しいか」ではなく、「この考え方や見方は、私が人生をより良く生きる上で『便利か、不便か』」という基準で、有効なフィクションを選んでいく実践へと導きます。

「仮想論」を日常で実践するためのトレーニング

自分の「見ている世界(フィクション)」に気づき、人生をより豊かにするための「便利な」フィクションを選び取る練習をしてみましょう。

トレーニング1:自分の「見ている世界(フィクション)」を言葉にしてみる

あなたが、ある出来事や人に対して、無意識的にどのような意味づけ(フィクション)をしているのかを意識的に捉える練習です。

  • 具体的な練習:

    • 心がザワついたり、特定の状況で同じような感情になったりしたときに立ち止まります。

    • 「私はこの状況を、どのような色眼鏡を通して見ているだろうか?」

    • 「私はこの人の言動を、どのような意図がある『かのよう』に解釈しているだろうか?」

    • 頭の中で考えていることや、心に浮かんだイメージを、言葉にしたりノートに書き出したりしてみましょう。「私は、この出来事を『失敗だ』と見ているんだな」「私は、この人を『私を嫌っている人』として見ているんだな」のように、自分の見ているフィクションを明確にします。

トレーニング2:意図的に別の「かのように」考えてみる

ネガティブなフィクションに囚われていると感じたときに、意識的に異なる視点から状況を捉え直す練習です。これは、あなたの思考パターンに新しい選択肢を加えることです。

  • 具体的な練習:

    • トレーニング1で明確にした、自分にとって「不便な」フィクションを見つけます。

    • そのフィクションを、意識的に別の「かのように」に変えて考えてみます。

    • 例:

      • 不便なフィクション:「この失敗で、私の人生は終わりだ」

      • 別の「かのように」:「これは、私が成長するための貴重な学びの機会だと思ってみよう(かのよう)

      • 不便なフィクション:「あの人は、私に意地悪をしているに違いない」

      • 別の「かのように」:「もしかしたら、あの人は忙しくて余裕がないだけなのかもしれない、と思ってみよう(かのよう)

    • 「もしこれが、私にとって〇〇だとしたら?」のように、仮定の言葉を使って考えてみるのも有効です。

トレーニング3:「便利か・不便か」で考え方や行動を評価する

仮想論の実践は、どのフィクションが「正しいか」を探すことではなく、どのフィクションがあなたの人生をより良く生きる上で「便利か」で判断することです。

  • 具体的な練習:

    • あなたが普段持っている信念や、ある状況に対する考え方、それに基づく行動について、「この考え方は、私の人生をより便利にしてくれるだろうか? それとも、より不便にするだろうか?」と問いかけて評価します。

    • 例えば、「自分は何をやってもダメだ」というフィクションは、挑戦する勇気をくじき、行動を制限するので「不便」だと判断できます。

    • 逆に、「まだやり方を知らないだけだ。これから学んでいこう」というフィクションは、学びや行動を促すので「便利」だと判断できます。

    • 不便なフィクションに気づいたら、それを手放し、より便利なフィクションを意識的に選ぶ練習をします。

トレーニング4:事実と意見(フィクション)の区別を徹底する

「個人の主体性」のトレーニングでも触れましたが、これは仮想論を実践する上で非常に重要な基礎となります。出来事そのもの(事実)と、それに対する自分の解釈(意見、フィクション)を冷静に区別する練習です。

  • 具体的な練習:

    • 何か出来事が起こったときに、感情的になる前に、まず「実際に何が起きたのか(誰が、何を、いつ、どこで、どのようにしたのか)」という事実を可能な限り客観的に把握しようと努めます。

    • 次に、その事実に対して自分がどう感じ、どう考え、どんな意味づけをしているのか(「きっとこうに違いない」「〜のはずだ」といった推測や判断を含む意見)を明確に分けて認識します。

    • 事実は一つでも、意見は無数に存在し得ること、そして自分の意見はあくまで「一つの見方」にすぎないことを理解します。

「仮想論」を扱う上での注意点

仮想論の視点は強力ですが、使い方を誤ると現実逃避に繋がる可能性もあります。

  • 現実逃避にならないように: 都合の良いフィクションだけを見て、危険な事実から目を背けてしまうのは、仮想論の健全な使い方ではありません。仮想論は、現実をより良く生きるために「便利な」見方を選ぶツールであり、危険な事実を無視することではありません。

  • 都合の良い解釈だけで済ませない: 仮想論は、物事を多角的に見ることを促しますが、自分にとって都合の良い解釈だけで済ませ、学ぶべき課題や向き合うべき困難から逃げるために使うべきではありません。

まとめ:仮想論で、あなたの「現実」はもっと自由になる

アドラー心理学の「仮想論」は、あなたが「現実だ」と思っている世界が、実はあなた自身の内側にある「フィクション」によって作られていることを教えてくれます。

自分の見ているフィクションに気づき、意図的に別の「かのように」を考えてみたり、「便利か不便か」で自分の考え方を評価したり、事実と意見を区別したりするトレーニングを通して、あなたは自分の世界の見方を選び取ることができるようになります。

あなたの「現実」は、決して揺るぎない唯一のものではありません。仮想論という視点は、あなたが世界をどう捉え、どう生きるかにおいて、計り知れない自由と主体性をもたらしてくれます。

ぜひ、今日から仮想論の視点を取り入れ、あなたの「現実」をより豊かで、希望に満ちたものへと再創造していってください。


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