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「側弯症」だから背中を見る?私が見るのは、別の部位。

50代女性【ビフォー → アフター】

※約5ヶ月間、継続して身体を整えてきた変化です。

写真を見て、
「姿勢が変わっている」
と感じるのではないでしょうか。

では、
なぜ、ここまで変わったのか?

実は、私が最初に見たのは、
背骨ではありませんでした。

この方は、もともと
身体のケアのために整体院に通われていました。

その中で、
「背中の形や姿勢を、運動しながら整えていきたい」
と思うようになり、私のレッスンに来られました。

そこで、私が最初に行ったのが、
「側弯症だから背中を見る」ことではなく、
身体全体の動きを見ることでした。


まず、背骨以外の動きを見る

私が最初に確認したのは、

• 立ったときの姿勢
• 骨盤の位置
• 股関節の動き
• 肩甲骨の位置
• 胸郭の動き
• 左右の動きの違い
• 実際に身体を動かしたときの変化

まずはこの辺りから。

すると、
「背骨が曲がっている」という見た目だけでは分からないことが見えてきました。

特に気になったのが、
股関節と骨盤の動き方でした。


側弯症だからといって、背中だけを見るわけではない

側弯症の場合、
「背骨がどう曲がっているか」
に意識が向きやすいと思います。

でも、
身体は背骨だけで動いているわけではありません。

骨盤の位置や動きも、背骨の動きに関係します。
股関節がうまく動かなければ、その動きを別の場所で補おうとすることもありますから。

だから私は、
背骨が曲がっているから、背中を動かそう
とは考えませんでした。

むしろ、
「この身体は、どこを整えると全体が動きやすくなるんだろう?」と考えました。


私が最初に見たのは股関節と骨盤

今回のケースでは、
股関節の動きに制限があり、

骨盤もスムーズに動かしにくい状態でした。
そこでまず、股関節と骨盤が動きやすい位置にセッティングすることから始めました。

これは、ただ単に「股関節を柔らかくする」
のではありません。

骨盤の位置を整え、その状態で股関節を動かす。

すると、
少しずつ股関節と骨盤が連動するようになり、それまで動きにくかった背骨(特に胸椎)の動きにも変化が出てきました。


そして、次に見たのが「肩甲骨」

ここで、私がもう一つ気になったのが、
肩甲骨の位置と動き」です。

肩甲骨は胸郭の上で動くため、
肩甲骨の位置や動きが変わると、
胸郭や背骨の位置関係にも変化が出ます。

そこで、
施術とエクササイズを通して肩甲骨が動きやすい位置にセッティングすることも行いました。

肩甲骨の位置を整え、胸郭を動かしていく。

すると、
肩甲骨の動きに合わせて、
胸郭や背骨の位置関係にも変化が出てきました。


背骨を直接動かさなくても、背骨は変わる

今回、私が大切にしたのは、
「背骨を直接まっすぐにしようとしない」
ことでした。

下からは、
股関節・骨盤。

上からは、
肩甲骨・胸郭。

それぞれの位置や動きを整えていく。

すると、
その間にある背骨も、少しずつ動きやすい状態になっていきました。

そして結果として、
背骨の位置が変わり、側弯の見え方にも変化が出てきました。


1回の変化ではなく、5ヶ月かけて

ここで大切なのは、
今回のビフォーアフターは
1回のレッスンによる変化ではないということ。

約5ヶ月間、週に1から2回のペースで身体の状態を確認しながら、必要な動きを選び、少しずつ身体の使い方を変えていきました。

その中で、
• 股関節
• 骨盤
• 肩甲骨
• 胸郭
• 背骨
それぞれの動きを確認しながら、
身体全体が動きやすくなるように調整。

そして5ヶ月後、
改めて姿勢を確認すると、
最初に見られていた左右差が変化していました。

もちろん、
これは側弯症そのものがなくなったという話ではありません。

今回のケースでは、
身体の位置や動きを整えることで背骨が動きやすくなり、結果として姿勢や側弯の程度、そして見え方にも変化が出た。ということです。


なぜ、ここまで変わったのか?

今回のポイントは、
「背骨だけを見なかった」ことだと思っています。

側弯症だからといって、
背中だけを整えるのではなく、
• 股関節
• 骨盤
• 肩甲骨
• 胸郭
• 全身の動き
を丁寧に確認できたこと。

そして、
その方に「最適な動き」を「適切な強度」で選べたこと。

特に今回大きかったのは、
股関節と骨盤を整え、さらに肩甲骨の位置も整えることで、背骨が動きやすい状態をつくれたこと。

その結果、
背骨の位置にも変化が出て、
側弯の見え方も軽減したのだと思います。


「側弯症」という名前だけで、見る場所を決めない

今回のケースを通して、
改めて感じたことがあります。

それは、
「症状の名前」に引っ張られすぎないこと。

側弯症」と聞いた瞬間に、
「背骨を見よう」と決めてしまう。
新人セラピストだった頃の私も、そうでした。

でも、
本当に見るべきなのは、
その人の身体が、実際にどう動いているのか。
だと思っています。

側弯症だから、
「背骨をどうにかしよう」ではなく、

「この人の身体は、どこを整えると動きやすくなるのか?」と考える。

その答えが、
股関節や骨盤かもしれない。
肩甲骨や胸郭かもしれない。
あるいは、
全く別の場所かもしれません。

だからこそ、
最初から答えを決めつけず、
身体を見て、動きを見て、最適な方法を探す。
それが大切だと考えています。


「側弯症だから仕方ない」で終わらせない

側弯症があるからといって、
「もう姿勢は変わらない」と
決めつける必要はありません。

もちろん、構造的な変化そのものを
簡単に変えられるわけではありません。

でも、
今の身体の中で、まだ動かせるところはないか。
もっと動きやすくできるところはないか。
そこを探すことはできます。

そして、そのために必要なのは、
たくさんの運動を知っていることだけではありません。

「この人の身体では、今何が起きているのか?」
それを見て、「どこから変えていくのか?
を考えること。

それが、指導者にとって
大切な力だと私は考えています。

ここからは「どう見るか」を、もっと具体的に。

今回の記事では、側弯症の方の身体を見ながら、
「背骨だけを見るのではなく、どこから動きを変えていくか」という考え方をお伝えしました。

でも、実際の現場では、
「じゃあ、最初にどこを見ればいい?」
「動きのどこを見て、何を判断すればいい?」
と迷うこともあると思います。

有料noteでは、私が実際の指導で行っている
評価 → 仮説 → 介入 → 再評価
の流れを、具体的にまとめています。

「知識はあるけど、目の前の人に何をすればいいか迷う」
そんな方の、指導の引き出しを増やすきっかけになれば嬉しいです。

▼「超硬い人」を見るための評価入門はこちら

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