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森のようちえん/青空共同保育で過ごす幼少期、自然に助けられ励まされ過ごす”なんなしの時間”一年半の振り返り

3歳の娘は2歳2ヶ月から森のようちえんへ通い始め、もうすぐ一年半を迎えます。園舎を持たない野外保育で森と畑とたまに海で、自然と共に過ごす幼少期。

週2回、4時間と限られた時間ですが、2歳から3歳にかけて過ごした娘にとって、土台を作る上での濃く深い関わりの場になっていると思います。お当番や行事を通して親の関わりも密で、私も学ぶことが多いです。

一年半を通しての出来事から、感じたことや今思うことを書きたいと思います。

こどもの日には、畑に鯉がのぼります

「森のようちえん 葉山もりのわ」は、どんな場か

森のなかでのんびり 心豊かな子育てを見守る

娘が通う「森のようちえん葉山もりのわ」は、2012年4月に開園した保育者と親の共同による園舎を持たない野外コミュニティです。

義務教育前のかけがえのない幼児期を
子どものペースで見守り、のんびりとした時間のなかで
子育ちができてゆく自由と、
親自身も気づきを得ていくことのできる場所で
在ればと思います。

もりのわのブログより

「森のなかでのんびり 心豊かな子育ちを見守り 一緒に過ごす」
いいなぁと、心が動いたのを思えています。

元々、野外保育や自主保育を考えていたわけではなく、会社勤めだったので「1歳くらいから保育園に通って復職する」そういうものだと思い保育園を中心に見学・検討していました。

(↑この時期のこと、もりのわに行こうと決めたことは、こちらの記事に書きました)

パーマカルチャーを学び実践する保育者

もりのわにピンときた理由の一つに、「パーマカルチャー」があります。

パーマカルチャーとは、パーマネント(永続性)と農業(アグリカルチャー)、そして文化(カルチャー)を組み合わせた言葉で、永続可能な農業をもとに永続可能な文化、即ち、人と自然が共に豊かになるような関係を築いていくためのデザイン手法です。

パーマカルチャーセンタージャパンのHPより

10年前、「どう生きたいか?」を模索しながら東京で暮らしていた20代のころ「半農半Xという生き方」「ナリワイをつくる 人生を盗まれない働き方」「減速して自由に生きる ダウンシフターズ」といった本に出会い、夫との入籍後すぐ、二人で地域おこし協力隊として宮崎県小林市旧野尻町へ移住して暮らしていました。

そのときに出会ったのがパーマカルチャーです。
宮古島でのパーマカルチャーデザインコースに参加し、考え方や在り方、デザイン手法などを学び、パーマカルチャー的な生き方をしていきたいなと指針になりました。

10日間寝食を共にしながら学ぶパーマカルチャー講座
年末年始の宮古島でパーマカルチャーデザインを学びました


一人ひとりが自律して生き、その上でつながり合い共に生きること。
人間は自然を壊すの存在ではなく、長兄役として人と自然が共に豊かで在れるよう育む存在であること。

希望を感じました。

その後、北海道などを経て逗子・葉山にたどり着き、パーマカルチャーや半農半X的暮らしから少し離れていたのですが、娘が生まれ、改めてどう生きていくか?どんな暮らしをしたいか?など考えているときに出会ったもりのわ。

代表(保育者)の石井さんがパーマカルチャーを学び実践している方と知り、すごくご縁を感じました。

林道の竹で作ったティピ。強風でも倒れませんでした。もりのわ畑は、子どもたちが過ごして楽しいパーマカルチャーのデザイン手法で設計されています

森の入口にある畑と林道が拠点

もりのわの活動拠点は、葉山町の森戸川林道(大山林道)です。森の入り口には、もりのわ畑があり、朝、畑に集合して、おはようします。

たぬきたちもお出迎え。冬の畑は寂し気ですが季節ごとに全然違う姿を見られるのも醍醐味です

野鳥を観察に来る方や夏は近くの保育園の子たちがお散歩に来ることもありますが、普段はとっても静かな場所です。
特に朝は他に誰もいなく、澄んだ空気の中でとても気持ち良く、穏やかな始まりを感じます。

おはようしたあとは、特別なプログラムが決まっているわけではなく、その日その日の子どもたちの様子や自然の状況に合わせて、のんびりと過ごします。

タケノコを採って、皮をむき・・
自家製メンマ作りもしました!2年目の昨年はとてもおいしくできました

畑では農作業や手仕事をしたり、遊んだり。いろんな植物が生えていて、いろんな生き物も遊びにくるので、遊びも飽きることは全くなく。何かを見つけて観たり、走り回ったり、自分たちで面白そうなことを生み出して楽しそうに過ごしています。

畑での農作業・手仕事は、子どもたちの年齢に合わせて。小さい子はたくさんはできないので遊びながらですが、それでもジュズの実を一つずつ取って仕分けをしたり、豆を鞘から出して入れ物に移したり、細かな手仕事をしている姿に最初はとても驚きました。

おまめとり。ちいさな手でちいさな豆をとっていきます
畑で採れるジュズの実でキーホルダーや指輪をつくります。とってもかわいい!

娘も2歳のころからジュズの実取りをしており、3歳の今はジュズの実で指輪を作ったりもできるように。手先がとても器用になって、何より手仕事をする楽しさを感じているようです。
誇らしげな顔をするのがとてもかわいいです。

林道を歩くときも、子どもたちのペースでのんびりと。
誰かが立ち止まって何かを見つけてじーっと見ていても、「早くいくよ」と急かされることはありません。
子どもたちの目には、大人の自分たちよりもたくさんのことがよく見える。気になったことをスルーして進まないといけない、そんなことがありません。
集団になるとそうもいっていられないので、少人数だからできることだと思います。

冬の林道もお日様があたると暖かい

日々変わる森の様子、いろんな鳥の鳴き声、生き物の姿にたくさん出会える。
川原に着いても、思い思いに過ごす時間。夏は川に入ったり、冬は川に落ちてる葉っぱの魚釣りをしたり。気になる生き物や植物を見つけたときは「石井ちゃん、これなに?」と聞くと、答えてくれる頼もしい先生も一緒。

何をするではなく何をしても良くてとっても豊かな「なんなしの時間」を過ごしています。

大きいクラスになると、何時間もかけて林道を歩いたり、活動の幅がぐっと変わるそうです。娘はまだ小さいクラスなので私も行ったことがないですが、林道はまだまだ知らない道がたくさんあり、楽しみです。

預かり型と自主保育の中間的な共同コミュニティ

もりのわは、「園舎を持たず野外で活動する保育者と親による共同コミュニティ」という形で運営されています。

「森のようちえん」「野外保育」「青空保育」「自主保育」など、幼少期の過ごし方として、保育園や幼稚園とは違う形があることを、私はもりのわに出会って知りました。

もりのわと交流のある青空保育をしている団体さんもあり、少しずつ知り始めた段階ですが、すごく良いなぁと感じることが多いです。

もみの木さんの活動場所、舞岡公園におじゃましました
昨年は年間通して田んぼもご一緒させてもらいました

横浜の青空保育「もみの木」さんとは、お互いの活動に参加し合ったり、昨年は年間通して田んぼ~餅つきまでご一緒させていただきました。

それぞれ特色があり、運営方法なども異なるので、本を読んだり見学に行ってみたりしたいな、つながりができたらいいなと思っています。

子どものペースを大事にのんびりと過ごせる、子どもの育ちを一緒に見守れる、親も一緒に育っていくことができる、それができやすい場だと感じています。

もりのわは、完全お預かりと自主保育の間のような場かなと。石井さんの保育観・自然観、哲学が土台にもりのわが在り、その中でも親はお当番や行事などで深く関わる機会も多い(そのため自分を問われる機会も多い)です。

ある日のもりのわの子どもたち~お当番日記より~

もりのわでは、親が「お当番」として活動に参加することがあります。親子で参加するおまつりやクリスマス会などの行事もありますが、普段の活動にお当番として入るからこそ見えること、感じること、学べることがたくさんあります。以下は、お当番に入った日に書いた「お当番日記」です。

2025年4月16日(水)@まちづくり協議会・森戸海岸
もりのわ展覧会を見学、森戸海岸へ。
道中、「貝の動物園」の園長先生の家の展示を見に行った。森戸海岸への道を、「3人でどう歩いたら良いかな?」年長組のH君「Yは3歳になったから一番小さいNちゃんを挟んで手をつなぐ」。道が狭くなったら、Yちゃんは石井ちゃんと、H君とNが手をつなぐ。Nは葉っぱを見つけて拾ったり、手を離して走っていこうとしたり、興味の向くままに自由に歩く。その度、H君のストレスにならないか後ろを歩く親としては心配するも、H君は「だめ!」と静止したり手をひっぱったりすることなく、立ち止まって待ってくれたり、「車くるから手を繋ぐよ」と何度も手を繋ぎ直してくれる。
海で3人は、砂で山をつくったり立派な木の棒を見つけて線をけて走り回ったり、楽しそうに遊び、再び図書館へ歩いて帰る。
小さい子たちも歩けるかなと心配するも、YちゃんもNも元気に歩く。テンションが上がったNはおふざけが増えるも、H君は笑って見守ってくれている。
石井ちゃんは「1年前は違った。小さい子はこういうものだと、自分の思うようにコントロールできないことがあると分かってきたんだと思う」と。
大人の自分は子どもが迷惑をかけてないかハラハラしてしまったが、もりのわの活動などを通して一つずつ段階を経ながらいろんなことを獲得し大きくなっていく過程があること、子どもの寛容性や心の育ちは自分の考える枠を軽々超えてくると感じ、そうした一つひとつの過程を大事に気づけるように在りたいと思いました。

森戸海岸まで歩きます
貝のどうぶつえん

2025年5月7日(水)@畑と林道
雨水通路の道作りで子どもたちが土を掘るお仕事をしているとき、NがYちゃんの防止で泥のついたスコップをふいて、怒ったYちゃんに叩かれてNは大泣き。石井ちゃんが仲裁に入り話しを聞く。石井ちゃんはNに「Yちゃん嫌なことされたから怒ったんだよ」と話しをするが、Nはなかなか泣き止まず。悪いことをしたとわからないのか、(悪いことをしたつもりはないのだろうが)言っていることはわかったけど引っ込みがつかないのか……。家でも同じようなことがあると話しをしたら、「この年だとすぐには分からないかも。積み重ねだよね。積み重ねて定着していくものだと思うよ」とのこと。なるほど、確かに、一回で物わかり良くなるわけではないよね。その後、コロッと泣き止んで元気になって、NとYちゃんは何事もなかったかのように遊んでいた。そんなNを見て石井ちゃんは「陽気だよね。引きずらなくて良いよね」と。一つひとつの出来事、関わり、心の動きを、ゆったりと丁寧に見守ってもらえる有難さを感じました。

林道をあるく

2025年5月23日(金)@畑と林道&小さなひとの小さい時間(3組参加)
初めてあそびにきた1歳の子のママへ石井ちゃんの話。まさにセンス・オブ・ワンダーだなと思った。
「生き物や自然との関わりは、大人も子どもと一緒に心から楽しめる。驚きや喜びや楽しさ、心動く感覚を共有できるものだと思う。例えば、ブランコ遊びだとそうはいかない。ブランコ遊びは、大人になると子どもと同じ感覚で一緒に楽しめなくなるけど、生き物や自然は大人も子どもと楽しさを共有できるものだと思う」


ときには畑で紙芝居も
畑にある枇杷の木からたくさん枇杷がとれました
枇杷を食べてたねをとって皮をむき・・
チンキをつくりました!大人もはじめての体験、畑仕事や手仕事をいろいろ学ばせてもらっています

2025年8月22日(金)@畑と林道 
夏休み明けの日、兄妹のHくんとYちゃんが体調不良でおやすみ。N、長期休み後だけど泣いたりせず元気に行ってきます。初めて石井ちゃんと二人の日。
「長期休み明けだけど元気に行ってきますして、ちょっとびっくりした」と石井ちゃん。林道を歩いて奥河原へ。石井ちゃんが川に溜まった枝を集める仕事をして、Nは近くで川遊び。一人でも元気に楽しそうに過ごしていたとのこと。みんながいるときは、大きい子の真似して丸太に乗ったりして遊んでいるけど、一人の今日はいつもと違ったと。川に入って遊んでいる姿は、川や自然に遊んでもらっているようだったと石井ちゃん。
川「で」あそぶ、ではなかく川「と」あそぶ。まさに自然とともにある姿に石井ちゃんも魅せられたと言っていた。
別の日、少しめそめそしていたNだったけど、川に入って遊んでいるうちに元気を取り戻してきた様子を見ました。Nに「川で遊ぶと元気になるのかな?」と聞くと、「川が元気にしてくれるんだよ」と言っていた。
自然をツールではなく、共に在る存在として感じているのかな。
石井ちゃんはもりのわでの保育を「自然に助けられている」と言う。自然の中で過ごすからこそ生まれる時間、できる保育があるんだと思う。人工物の中だと同じようには過ごせない。自然に助けられ、励まされ、共に楽しみができるとすてきだな。

子育ち・親育ちを一緒に楽しみ合える仲間と出会えますように

振り返ってみると、子どもも、大人も、自然に助けられ、励まされ、積み重ねの中で一歩ずつ、心の育ちを大切に過ごすことができていると改めて感じました。
自然の中でのんびりと、なんなしの時間を過ごせる幼少期。それを一緒に見守ることができること。家族以外に子どもにとっても親にとっても信頼を寄せられる大人がいて、共に子育ちを楽しみ合えるコミュニティがある安心感と心強さ。

少人数の保育、小さいコミュニティだからできること・良さがあるのはもちろんですが、だからこその大変さ(主に大人同士の)も体験しました。渦中にいるときはしんどいですが、その都度、自分自身に問い対話することで、乗り越える度に自分自身も育ててもらってるんだなと思えます。
いろいろなこと含めて、生きてることを実感できる、そんな場だなと!

長女が小学校に入るまでの幼少期を、もりのわで過ごしたいと思っています。

ここ数年、子どもの数が少なくなり3~4人で減ったり増えたりを繰り返してきたそうなのですが、今年から一人になってしまいました・・
寂しくないか、大丈夫かと心配もありましたが、0歳から親子で参加できる会やアメリカへ引っ越した子の一時帰国での参加、横浜の野外保育 もみの木さんとの合同の日など、年始からいろいろにぎやかで一人になった感じはせずに楽しくのんびりと娘も過ごせています。
ただ、やはり一緒に過ごす友だちがいるからこそ、心を動かす機会が増えるし何より楽しい。子どもにとっても親にとっても仲間の存在は欠かせません。(運営的にも一人だと存続が難しくなってしまいます・・)
春に向けて展覧かいなど、もりのわを知ってもらう機会を増やしていく予定です。

森のなかで のんびり 心豊かな子育ちを見守り、一緒に過ごしていくお仲間を募集しています!

子育ち・親育ちを一緒に楽しみ合える仲間と出会える年にしていきたいです^^

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