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停電で何を動かしたい? ポータブル電源・モバイルバッテリー5選



停電に備えて電源を調べると、手のひらサイズのものから、10万円を超える大きなものまで出てきます。

ここで一度、値段から離れて考えたいことがあります。停電したとき、何を動かしておきたいでしょうか。

スマホの充電。夜の明かり。仕事のパソコン。冷蔵庫まで考えるなら、必要な電源は変わります。この記事では、家に置くもの、普段持ち歩くもの、乾電池で補うものに分けて5候補を比べました。順位ではなく、役割の違いで選んでいます。

停電した夜に「残量があと10%」と気づいても、その場で電源は増やせません。だからこそ、平時に使いたい機器を3つだけ書き出し、手元の備えで足りるかを確かめておきます。

メーカー・販売店の公開情報をもとにした調査記事です。

気になる使い道から、先に見るなら

  • 家電への給電も考えたい → 1,000Wh前後のポータブル電源から

  • スマホや照明が中心で、家の中でも動かしたい → 小さめのポータブル電源から

  • 通勤や外出中のスマホを充電したい → 持ち歩けるモバイルバッテリーから

どれも、接続する機器との適合確認が前提です。スマホの充電だけなら、いきなり大型の電源から選ぶ必要はありません。


写真:Kaboompics.com / Pexels(イメージ写真。下記の掲載商品ではありません)

容量の数字より先に、WとWhを分ける

電源の仕様では、似たような数字が並びます。

Wは「一度にどれだけの電力を出せるか」、Whは「どれだけ電気を蓄えられるか」。 たとえば容量が大きくても、機器に必要な出力へ届かなければ使えません。家電には、動き始めるときだけ大きな電力が必要なものもあります。

今回の候補を、同じところだけ見比べるとこうなります。

  • Jackery 1000 New:1,070Wh・AC 1,500W/約10.8kg/119,800円

  • EcoFlow DELTA 3 1000 Air:960Wh・AC 500W/約10kg/87,700円

  • Jackery 240 New:256Wh・AC 300W/約3.6kg/32,800円

  • Anker A1637:10,000mAh・USB-C最大30W/約250g/6,190円

  • mitas 乾電池式:単3形4本または8本・USB給電/重さは電池本数で変わる/3,299円

モバイルバッテリーのmAhとポータブル電源のWhは、数字の大小だけでは比べられません。mAhからWhへ換算するには、電池の電圧も必要です。

容量を考えるなら、まず「機器の消費電力×使う時間」をメモします。10Wの照明を6時間なら60Wh。変換効率を仮に80%と置くと、必要容量の計算例は60÷0.8=75Whです。80%は説明用の仮定で、この5商品の実測値ではありません。 気温、劣化、待機電力などでも変わるので、計算ぴったりで使い切る前提にはしないでください。


用途を整理したイメージ図です。描かれた機器は掲載商品の実物ではありません。

この先は、各商品の説明の直後に楽天市場の商品カードを1枚ずつ置いています。カードの画像を押すと、現在価格・在庫・色・付属品などを確認できます。

1|Jackery 1000 New:家電も考えるなら、出力に注目

1,070Wh、定格出力1,500W。自宅に置き、スマホや照明に加えて、対応する家電への給電も考えたい人の候補です。

同じ1,000Wh前後でも、次のEcoFlowとは定格出力に大きな差があります。使いたい家電の消費電力を確認してから比べると、価格差の意味が見えやすくなります。

気になるのは約10.8kgという重さです。収納の奥へしまって、必要な夜に持ち出せるか。階段を上り下りするのか。容量を増やす前に、置き場所まで決めておきたいところです。徒歩の避難荷物や、スマホ1台のための電源には大きすぎる場合があります。

冷蔵庫が何時間動くかは、機種・起動電力・周囲温度などで変わります。「1,070Whだから何日」とは言い切れません。双方の取扱説明書で適合を確認してください。

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2|EcoFlow DELTA 3 1000 Air:960Whでも、定格は500W

この機種で見落としたくないのは、容量960Whに対して定格出力は500Wという組み合わせです。

消費電力の小さい機器へ長めに給電したいなら比較候補になります。一方、電気ケトルやドライヤーなどを使うつもりで、容量だけを見て選ぶと用途が合わないことがあります。出力を補う機能が案内されていても、定格出力と同じ条件で全機器を使える意味ではありません。

重さも約10kgあります。軽量な持ち出し用品というより、置き場所を決めた家庭用の候補として見たい製品です。

また、販売元はCPAPなど一部の医療機器への使用を禁止しています。医療機器の停電対策はこの記事で選ばず、担当の医療機関・機器提供元へ確認してください。

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3|Jackery 240 New:小さめの電源で足りるか考える

256Wh、定格出力300W、約3.6kg。大型2機種と比べると、収納や移動を考えやすい大きさです。

スマホ、照明、パソコンなど、対応する小型機器が中心なら検討しやすい候補です。ただし、3.6kgも歩いて運ぶには軽くありません。自宅内の移動や車での外出と、防災リュックに入れて歩く場合は分けて考えたいです。

長い停電を一台で乗り切りたい人や、消費電力の大きな家電を使いたい人には足りない場合があります。まず使う機器と時間を書き出し、256Whでどのくらいの余裕が残るか確かめましょう。

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4|Anker A1637:充電器とケーブルを、まとめたい人へ

10,000mAhのバッテリーに、コンセント用プラグとUSB-Cケーブルをまとめた製品です。USB-C出力は最大30W。普段から持ち歩く充電用品を減らしたい人には、比較する理由があります。

約250g、約108×51×31mm。薄いバッテリーと違って厚みがあるので、小さなポーチに入れるなら寸法を見ておきたいところです。

USB-C以外の端子を使うスマホや、より大きな出力が必要なパソコンでは、別のケーブルや電源が必要になる場合があります。これ一つで家電も使える、という製品ではありません。

楽天での取得価格は6,190円でした。販路によって価格や条件が異なるため、色・型番・販売店と支払総額をそろえて確認してください。

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5|mitas 乾電池式:充電した電気を使い切ったあとの補助に

単3形乾電池を4本または8本使う方式です。コンセントで本体を充電するタイプとは、備え方が変わります。

日常用の充電式バッテリーを用意したうえで、手元の乾電池からも給電できるようにしておきたい人の候補です。電池の種類や本数、スマホによって取り出せる電気は変わるので、「何回満充電できる」とは数えないほうがよいでしょう。

USB端子やケーブルの適合、使用できる電池の種類を確認し、平時に動作を試してください。新旧・種類の異なる電池を混ぜず、保管時も説明書に従います。乾電池を大量に持ち歩くなら、その重さと買い足し費用も含めて比べたいです。

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買ったあと、しまいっぱなしにしないために

電源は、買った時点で準備が終わる道具ではありません。使う機器とケーブルをそろえ、残量と本体の状態を定期的に確認します。充電・保管の条件は、その製品の説明書に合わせてください。

膨らみ、変形、異常な熱やにおいがある場合は使用をやめます。高温の車内や、水にぬれる場所での保管も避けましょう。経済産業省の事故防止情報も確認できます。

モバイルバッテリーとポータブル電源では制度上の扱いが異なります。PSE表示の有無だけで、すべての電源の安全性を判断することはできません。購入前に型番・販売元・回収情報を確認してください。

電源の次は、水とトイレも

まず、使いたい機器を3つだけ書き出してみてください。今あるバッテリーで足りるものと、別の電源が必要なものが分かるだけでも、候補は絞れます。

電源を見直したら、次は断水した日の暮らしへ。水やトイレの必要数は、人数と日数で考えます。

次の記事:防災グッズ10選|必要数と買い足し方

「家にある分を引く」計算例も載せています。電源と生活用品を合わせて、足りないところから整えていきましょう。

このノートで大切にしている選び方は、「選ぶ前ノート」の自己紹介へ。

見出し画像はイメージイラストです。特定商品の外観や使用実績を示すものではありません。


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