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大河ドラマ『べらぼう』第16回「さらば源内、見立は蓬莱」

第16回。瀬川(小芝風花)の失踪後の前回と今回はサスペンス仕立てで、ようやく欲しかった絵を手にした感のあるじぃじでした。ヘッダーに使った焚き火のカット以外にも、これとか…

あるいはこれとか…

第16回はじぃじ好みのシーンが満載でした。

平賀源内の変貌と最後

さて、今回はタイトルにあるように平賀源内(安田顕)が登場する最後の回で、彼が『べらぼう』第1部「吉原篇」のトリを勤めたのは…

この絵が欲しかったからなんでしょうねぇ。

その後の穏やかな表情のこのカットも含めて…

怪優「安田顕」の面目躍如の名演でした。そもそも面長だったはず平賀源内の役に顔立ちの違う彼が起用されたのは、第2回「嗚呼御江戸」のこのシーンと…

今回のシーンがあったからなんじゃないかとじぃじは勝手に解釈しています。こういう大きな落差のある表情を作れる役者ってそうそういないですからねぇ。おそらく彼の存在があってこその「平賀源内をクローズアップする脚本」だったのでしょう。

惜しむらくは最近のテンポの速いドラマ演出では、視聴者も初見でドラマの筋を全て理解するのは難しいこと。あとで復習しないと腑に落ちないことが多いから青江さんが書いておられるドラマの筋を丁寧に追った #テレビドラマ感想文 が人気なんでしょうねぇ。

ともあれ…

森下佳子の作風とその功罪

前回と今回で大河ドラマ『べらぼう』の年間を通した全容が少し見えてきた感のあるじぃじです。

前回も紹介しましたが、平賀源内の最後の描き方から、グロテクスな演出を厭わない(むしろ敢えて選んでいるかもしれない)森下脚本は今作でも健在で、緻密な調査と柔軟な歴史解釈から大胆なストーリー展開を生み出すあたりが彼女の作風でしょう。徳川家の将軍継承問題を背景に平賀源内の獄死と田沼意次の失脚、蔦屋重三郎の台頭という歴史的事実の断片を撚り合わせて一つのストーリーとして纏め上げるあたりには驚かされますが、その離れ業の見事さに感心すると同時に立ち入りにくい印象も持ちます。

このあたりが視聴者の自由な発想を容認する前作の大石静の脚本との違いなんでしょうかねぇ?ラブストーリーの名手と言われる大石は多くの女性視聴者の支持を集めますが、その理由は視聴者の共感できる展開を描くからのように思えます。

NHKの大河ドラマとしては異例の文化史にフィーチャした前作と今作ですが、両作の比較はなかなか面白いテーマだと思っているじぃじです。

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